Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

ヤマギシ会と鶴見俊輔・インド(パキスタン)緑化の父杉山龍丸

2022年08月31日 | 人物

90年代初め、当時勤めていた職場で、顔を知っている程度の他部の40~50歳代の既婚女性がヤマギシ会に入会(入信)してしまったという噂を聞いたことがありました。

当時はヤマギシ会と言うものの存在を知らなかったのですが、同僚から「財産は皆ヤマギシ会に寄進するらしい」と聞いて、そのような団体があること、そして身近な人がそういう団体に入会してしまうことに驚きました。

次にヤマギシ会の名を聞いたのは、ドーアさんとも親しかった鶴見俊輔氏がヤマギシ会とのつながりがあるだろうことを知ったとき。

これはドーア氏から聞いたのではなく、ドーア氏が出演したNHKのシリーズで鶴見氏がベトナム戦争の時に匿った脱走米兵をヤマギシ会で預かってもらったことを紹介していたから。

『NHK知の巨人たちー丸山真男と政治学者たち』と民主主義 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

そして昨日、統一教会から始まって、カルト宗教・団体を調べていくうちに、海外ボランティア、農業とかかわりのあるカルト系のことを考えて、改めてヤマギシ会について調べてみました。

幸福会ヤマギシ会 - Wikipedia

幸福会ヤマギシ会(こうふくかいヤマギシかい)は、農業・牧畜業を基盤とするユートピア[1]をめざす活動体(農事組合法人[2][† 1])。通称は「ヤマギシ会」「ヤマギシ」。

1953年(昭和28年)、山岸巳代蔵の提唱する理念の社会活動実践母体「山岸式養鶏会」として発足、約10日後に「山岸会」に改名[4]、1995年(平成7年)に名称を「幸福会ヤマギシ会」と変更[5]。所有の概念を全否定し[6]、「無所有一体」の生活を信条としている。1960年代に起こった、いわゆるヒッピー的な共同体(原始共産主義)に例えられる場合もある。アーミッシュとは、その意味合いが異なる(アーミッシュはキリスト教と家族を重視)。

売上高では農事組合法人のトップに位置している[7]。ヤマギシズム[† 2]社会を実践する場であるヤマギシズム社会実顕地が全国に26か所あり、約1500人が共同生活を営んでいる[9]。また、ブラジルやスイス・韓国・オーストラリア・アメリカ合衆国・タイなど[10]日本国外にも6箇所[9]の社会実顕地があり、社会実顕地に未参画の会員が5万人ほどいるとされる[11]。

1990年代にマスメディアに盛んに取り上げられ、外部から強い批判を受けた。構成員においては詳細な内情は口外禁止とされている。

活動
特別講習研鑽会(ヤマギシズムの理念や思想を体験的に知るために参加者全員が車座になってひとつのテーマを深く議論する「研鑽会」が主)と呼ばれる一週間の合宿形式の講座を受講すると会員となることができる[12][† 3]。会員は「研鑽学校」と呼ばれる2週間の講習を受講することでヤマギシズム社会実顕地に参画(入村[14])する資格を得ることができる[15]。実顕地における生活は私財をひとつ財布に入れ[† 4]共に研鑽生活を営むことが柱となっている。

(中略)

目的
幸福会ヤマギシ会は自らの活動目的を「すべての人が幸福である社会」[5]、「全人幸福社会の実顕」とし[25]、そのための行動原理として「無所有・共用・共活」を内容とする理念ヤマギシズムを掲げる[25]。

ジャーナリストの米本和広によると、幸福会ヤマギシ会は世界を「<無所有一体>の理想社会に塗り替え、世界中の人を幸福にしたい」という目的を有している[26]。近藤衛によると、幸福会ヤマギシ会は「あと200年後には世界中が地上の楽園〈ヤマギシズム社会〉に革命される」と主張している[27]。幸福会ヤマギシ会は、自分たちが起こす世界革命を「急進Z革命」(Zは、人類最後の革命であることを意味する)と称し、その内容を「ヤマギシズムによる……人間の観念に変革をもたらす頭脳革命であり、全人に真の幸福をもたらす」であるとしている[28]。

(中略)

1959年(昭和34年)7月、特別講習研鑽会の受講者を監禁したり、ニセ電話で家族を呼び出して強制的に受講させていたとして幹部12名が監禁・脅迫の疑いで逮捕される(山岸会事件)[158][159](後述)。この事件はマスコミによって大きく取り上げられ、会のネガティブなイメージが全国に広まった[160]。しかし一方で事件後、左翼系文化人による「思想の科学」の支持を得る[161]。山岸巳代蔵はもともと、アナキズムやマルクス主義に影響されたことのある人物であった[162]。

1961年(昭和36年)5月、巳代蔵が他界。会の指導者の地位は杉本利治に引き継がれた[163]。同年「ヤマギシズム中央調整機関」、「ヤマギシズム研鑽学校」が発足。その後1968年(昭和43年)頃より始まった全共闘時代にコミューン運動としてヤマギシが捉えられ、従来の農家出身者に代わり、学生運動経験者などの先鋭的な左翼思想を持った若者が多数加入した。特講を受講した哲学者の鶴見俊輔は、ヤマギシ会にベトナム戦争の脱走アメリカ兵を長い間預かってもらったと語っている。

(後略)

ヤマギシ会のウィキペディアは非常に長いので、興味がある方は直接リンクから読んでください。

さて、またちょっとした調べものの偶然が-

ヤマギシ会を調べた後にパキスタンの洪水の記事、

パキスタン国土の三分の一冠水-地球温暖化の分析記事より必要なことを - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

を書き、この記事の追記にこう書きました。

追記:

パキスタン洪水被害 国連が220億円規模の支援へ(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース

のコメント欄には欄にはには、「核保有国だから」「中国が助けてくらるから」というようなものがちらほらありました。

「後の正面誰」というニックネームの方のコメントの前半にでてくる杉山龍丸さんのことは調べてみましょう。

「日本人はあまり知らないが中村哲がアフガンで医療は治水で貢献したように先輩の杉山龍丸が私財を全て売り払いインドパキスタンで植林活動をした。ヒマラヤの雪解け水とモンスーンが怖いとパキスタンに植林したと聞いている。核兵器の金をつぎ込み国民は喘ぎ森を伐採して燃料にしている。もうどれだけ支援しても沙漠で通り雨と言う感じかな。」

杉本龍丸氏を調べてみると、彼は杉山茂吉の孫ということがわかり、そして「ベトナムに平和を!市民文化団体連合」の支援者と言うことも知りました。

杉山龍丸 - Wikipedia

福岡県福岡市出身。祖父は政財界のフィクサーともいわれた杉山茂丸、父は作家の夢野久作である。弟は詩人の杉山参緑。1937年(昭和12年)福岡中学校(現福岡県立福岡高等学校)卒業後、1940年(昭和15年)陸軍士官学校(53期)を卒業し、ボルネオでは胸部貫通銃創の重傷を負う。陸軍少佐で終戦を迎える。

戦後、3万坪の農地を売り、緑化の費用にあてた。インドの政府や個人の協力を得て、インドの各地にあった砂漠地帯や土砂崩壊の地域を緑化したが、日本の政府や企業などからは理解や協力が得られず、日本ではあまり知られていない。

1955年(昭和30年)戦友から、日本で農業を学んでいたインド人を紹介され杉山農園で農業技術を教えた。初めてインドに行ったのは1962年(昭和37年)、砂漠となったパンジャブ州を見て、国道1号線沿いの延長470キロメートルに、成長が早く根が深くパルプの原料となるユーカリを植林し、ヒマラヤからの地下水脈をせき止めて水を確保することを提案した。また、国際文化福祉協会を設立しインド救援の寄付金を募った。

植林開始と共に旱魃に襲われ、3年間で500万人が餓死する事態に、インド政府も事業中止に至ったが、杉山は杉山農園を売却して資金を調達し、家族を日本に残して渡印した。のち、4万坪の福岡市の杉山農園、家屋敷は人手に渡り、借家住まいとなり、国連関係者からの環境会議出席の求めに友人から旅費を借りて出席した。祖父・茂丸が台湾で関与した蓬萊米をインドに移植することに成功している。

終始、日本政府からの援助は無く、学界からは黙殺され、国際文化福祉協会の財団法人認可申請もいまだ認められていない。インド、パンジャブからパキスタンまでの国際道路のユーカリ並木とその周辺の耕地は杉山の功績であるとされている。

1965年の「ベトナムに平和を!市民文化団体連合」(後の「ベトナムに平和を!市民連合」)結成の際には、玄洋社国際部長として呼びかけ人となっている。

鶴見俊輔とヤマギシ会をつないだ人は杉山龍丸氏だったのではないでしょうか?

ベトナムに平和を!市民連合 - Wikipedia

鶴見俊輔 - Wikipedia

 

また、ひょっとしたらヤマギシ会の2代目の杉本利治氏も、この杉本家と繋がりはあったのではないでしょうか。

杉山龍丸の祖父、

杉山茂丸 - Wikipedia

杉山茂吉とも懇意だった後藤新平は鶴見俊輔の祖父です。

後藤新平 - Wikipedia

 

右翼も左翼もカルト宗教・団体も、それに属していても、純粋な人が多いはずなんですよね・・・。

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