能登の地震、復興は当然力を入れてほしいのですが、私たち日本人一人ひとりが注視しなければいけないことがあります。
それは、今、「ジェントリフィケイション」が行われないようにすること。
早々に「倒壊家屋撤去の特例」を求めた馳石川県知事、ついつい「被災地をスーパーシティ/スマートシティをしようとしているのではないか?」と思ってしまいました。
「被災者」の為の「特例」ではなく「倒壊家屋撤去」の「特例」を頼み込む馳石川県知事 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
OPEN THE FUTURE ~スーパーシティ(茨城県つくば市)における取組~ (youtube.com)
Sustainable cities for a sustainable Japan (youtube.com)
【日本語字幕】KASHIWA-NO-HA SMART CITY (youtube.com)
スーパーシティ・スマートシティに被災地を作り替えるとしたら(まあ、余震がある間は難しいでしょうが。)、スポンサーが付くでしょう。
ただし、これで地元は復興してももうそれは地元民の町・村ではありません。お金がない人は出て行かざるを得なくなります-被災地の復興がジェントリフィケイションになります。
ジェントリフィケーション(英語: gentrification)とは、地域における居住者の階層の上位化とともに、建物の改修やクリアランス(都市再開発)の結果としての居住空間の質の向上が進行する現象のことである[1]。
経緯
Before shot of Berlin Mitte
都心の廃屋を芸術家や運動家が不法占拠した時代のベルリン・ミッテ区の一角。
After shot of Mitte
ジェントリフィケーション後の同じ場所。
ジェントリフィケーションはロンドンで初めて確認され[2]、1964年にルース・グラスにより初めて言及された[注釈 1][1]。その地域では居住者の階層が労働者階級から中間階級に移行するとともに、伝統建築物の価値上昇や、粗末な住宅の高級な住宅への建て替えなどが起こっていた[3]。
ジェントリフィケーションという用語名は、イギリスにおいて環境悪化の影響で都心から転出していたジェントルマンが再転入したことに由来する[4]。日本では「紳士化」と和訳されたこともあった[4]。
その後世界中の都市でジェントリフィケーションが発生していった[5]。
影響
1970年代ではインナーシティの再生と言われ[2]、ジェントリフィケーションに対する期待も高かった[6]。富裕層や経済活動が郊外移転していた先進国の大都市中心部では低所得者、高齢者、移民が集中していたことから、ジェントリフィケーションに伴う都心回帰の結果、都心部の人口のバランスの改善や地域の再活性化が起こった[7]。しかし、問題点として立ち退きがあり、特に低所得者や高齢者などがその対象となった[8]。ジェントリフィケーションに伴う家賃上昇の結果、居住環境の悪い場所への転居を余儀なくされ、地域コミュニティの崩壊やホームレスの発生を引き起こすこともある[9]。
私の考えすぎならよいのですが。
地震だけでなく、台風、水害、山火事はコミュニティを破壊します。
山火事に関しては、放火犯も出るくらい、不幸な災害から復興するときに、コミュニティの形を変えてしまうものもあります。
上に書いたような、スマートシティ、スーパーシティのようなもの変えるケースはごく僅かであっても、「復興」して「被災者」が戻れなくなるような復興は海外では問題になりつつあるよう。
仮置き: