「ミナ」に興味を持った人間は、エテル以外に「フランソワ」「セルジュ」という美術学校の同級生、そして美術学校の教師「Choumacere(字幕は「フュマシェ」)」(彼が悩みながらミナに電話をかけ、ミナが出ると切ってしまう場面あり。)、美術商の「ダナ」がいます。
この中で「ダナ」のみがユダヤ人であることしか明らかにされませんが、残りの3人はどうだったのでしょうか。
追記:※最後の方の棺桶を埋葬する場面で、セルジュがユダヤ教徒の帽子キッパをかぶって、教師は普通の帽子なので、セルジュはユダヤ教徒、教師は非ユダヤ教徒であるのがわかりました。
「フランソワ」はハンサムで女性にも人気がある男性でして実際綺麗な女性とデートしているようでしたが、ミナが非常に気になっています。ミナの方はフランソワに会った時に一目ぼれですが、結局付き合うこともないまま、フランソワの南仏移住で恋は破局。(フランソワは移住することを告げにミナのもとに行くものの、ミナが失敗した髪型のせいで彼に合わずにいた。)
教師は口は悪いけど、ミナの才能を見抜き、そしておそらく気になっていたと思います。
「セルジュ」はミナを愛し半同棲もしていたものの、ミナが自分のことを愛していないことを知り出ていきます。その後、結婚をしますが、ミナのことを忘れていない様子。
彼ら3人が引かれたミナの画風は暗いです。
(私はスーチンが真っ先に浮かびました。「スーチン」のアイデア 730 件 | 画家, シャガール, モディリアーニ (pinterest.jp)
が、映画で「君が好きだろう」とフランソワがミナに見せるのは、F.ベーコンの絵。
フランシス・ベーコンとは?画家の生涯と代表作品について詳しく解説 | thisismedia (thisisgallery.com)
7歳のミナがエテルと友達になったきっかけを作った絵は「模写」-彼女の絵の中で一番明るい)
「ダナ」はミナが気になっていた人物ですが、ミナでなく、エテルを好きになります。ただし、ユダヤ人「ダナ」は、お金持ちのエテルの家の葬式に来て、「検視の方ですか?」と聞かれて唖然とします。(つまり、同じユダヤ人であっても、彼はエテルと同じ階級のユダヤ人とは見てもらえなかった。)
ミナはエテルとの友情が何より大切なものでしたが、後で考えると、エテルがいることで、貧乏くじを引くことになりました。
「フランソワ」がミナのもとを訪れた時に彼と会ったのはエテル。「セルジュ」がミナの元を離れたきっかけを作ったのもエテル。意図しなくとも、ダナを奪った形になり、非ユダヤ人と結婚したエテル。
最終的に、エテルに希望を与え、簡単にキャンセルして絶望させたのもエテル。
人生が変わるきっかけを作ったエテル-そんなエテルをミナはどうして求め続けたのでしょうか。