前回紹介した「ラッコの映画生活」さんの『アメリ』の記事、
『アメリ』ジャン=ピエール・ジュネ監督(フランス2001) | ラッコの映画生活 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)
こんな記述がありました。
「さてここから冒頭に書いた「政治性」や「胡散臭さ」の問題。それはオドレイ・トトゥ演じる主人公「アメリ・プーラン」という名前だ。「AMELIE POULAIN」という綴りを並び換えると「OUI A L'AMI LE PEN」となる。訳すと「友人ル・ペンに賛成」ないし「友人ル・ペンにYESと言う」といった意味だ。LE PEN(ル・ペン)とは何者か。フランスの極右政党FNの党首ジャン=マリー・ルペンだ。彼は移民排斥やEU脱退、ユーロではなくフランス・フランへの回帰、その他右翼的主張の政治家だ。そのことを知ってこの映画を解釈し直したらどうなるだろうか。ここで語られるのはル・ペンないしジュネ監督の理想とする、移民のいない正当フランス人だけの伝統的なフランス人庶民の小さな幸せの礼賛ではないだろうか。そう言えばタイトルロールでフラン硬貨も大きく映されフランス人の郷愁を刺激するし、市場のみかんの価格ボードの原産地FRANCEの文字もしっかり映される。そう解釈すると、無邪気な顔をしたこの映画、普通のフランス人に監督(ないしル・ペン)の理想とする社会の良さをしみ込ませる洗脳的、マインドコントロール的映画と言えるのではないだろうか。」
「アナグラムで、政治的メッセージ」という説。
『アメリ』の原題は、『アメリ・プーランの素晴らしき運命(Le Fabuleux Destin d'Amélie Poulain)』なので、「友人ル・ペンの素晴らしき運命を(Oui a Le fabulex Destin d’ami Le Pen)」と並び変えることも可能なのでしょうか?
いずれにしても、監督のことも分からないので、これが偶然なのか、計算されていたのかはわかりません。
2000年代初期が恋しい人も、知らない人も幸せになれる『アメリ デジタルリマスター版』新予告編【2023年11月17日公開】 (youtube.com)
ジャン・マリー・ル・ペンは、マリーヌ・ル・ペンの父親です。
フランス大統領選マリーヌ・ル・ペンの実像は- - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
“Groupe Collaboration”は今も続いているか?-2(マリーヌ・ル・ペン&ジョルダン・バルデラ) - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
政治的で思い出しましたが、「アメリ」が恋をする「ニノ」を演じたマチュー・カソヴィッツは、2011年ににニューカレドニア独立運動の時のフランス政府の隠蔽を批判する映画「裏切りの戦場 葬られた誓い」を作りました。
ニューカレドニア暴動に思う-1 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
参考: