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モンサントの遺伝子組み換え作物が2013年にブラジルで起こした問題・スペインとモンサント

2016年02月19日 | 武器輸出・TPP・モンサント・農薬

「小頭症」との関係を否定するモンサントと住友化学・マドリードのカモメ
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/2f1789df7c2006073e7f1a1865dbb8c9

の続きです。 

モンサントの遺伝子組み換え作物は「農薬を使わなくてよい優れた作物」と言って奨励している人達がいます。(例えば、池田信夫氏などが最近アゴラに書いていたようです。) 

彼らに何を言うのも自由で、反論するのも無駄ですが、知識人を気取るなら、遺伝子組み換え自体が「農薬」になっているということについてまで行きつく想像力も養ってほしいものです。

ブラジルだけをとっても、もう既にこんな問題を起こしていたのですね。
(この時使った殺虫剤もモンサント製でしょうね。しかし、どの地域でおこったんでしょう。)

ATJ
遺伝子組み換え何が問題か?
http://altertrade.jp/alternatives/gmo/gmoreasons

抜粋:

殺虫バクテリア耐性害虫の出現 

 現在の遺伝子組み換え農業でもっとも使われているのは前述した除草剤耐性遺伝子組み換えとここで問題にする害虫抵抗性遺伝子組み換えの2つがあります。この害虫抵抗性遺伝子組み換え作物では、土壌細菌のバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis:Bt菌)のBt遺伝子を使って、作物の中に特定の昆虫が食べると昆虫の腸を破壊するBt菌を生成します。

 このBt遺伝子組み換えは殺虫剤を撒かなくていい、と宣伝されました。しかし、除草剤耐性の遺伝子組み換えで雑草にも除草剤耐性がついてしまい、除草剤が効かなくなったように、この害虫抵抗性遺伝子組み換えの場合でもBt菌が効かない害虫(スーパー・ワーム、スーパー害虫)が出現しています。ブラジルではその結果、2013年には1000億円の被害が出て、ブラジル政府が承認していない殺虫剤を使ってコントロールしようとする事態となり、大きな問題となっています。

以下は、ブラジルの話ではなく、スペインとモンサントについて調べていた時に見つけたものですが、ご参考まで。 (Greenpeaceの記事には日本のことも・・・)

Greenpeace (2016年2月15日)
遺伝子組み換えマップ!GM食品をめぐる世界の状況
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/gm/blog/55549/
 

国連大学(2014年1月27日)
なぜスペインは遺伝子組み換え作物の EU最大生産国なのか
By ポーラ・フェルナンデス・ウルフ
http://ourworld.unu.edu/jp/why-and-how-spain-became-the-eus-top-grower-of-gmos

 国連大学(2010年7月8日)
モンサント社なしで世界を養う方法は?
エープリル・ダヴィラ
http://ourworld.unu.edu/jp/can-we-feed-our-world-without-monsanto 

ところで、今回のジカ熱の流行を受けて、コロンビアやホンジュラスでグッピー等の小魚を使ったり、オリセットネットではない普通の蚊帳を妊婦がいる家庭に配ったりするなどして、化学物質を使わない方法でのボウフラ対策に乗り出しました。 

水のなかに銅を入れることでも、イオン効果でボウフラを殺せますし、昔ながらの薬草を使った蚊取り線香を使うのでも効果があると思います。 

そして、一番はシンガポールなみに、ボウフラがわきそうな水たまりを作らせないような厳しいルールを作ること。 

モンサントや住友化学の製品より、間違いなく、昔ながらの知恵の方が安全性は高いでしょう。効率も、長い目でみればこちらに軍配が上がるような気がします。 

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