谷川俊太郎さんの「もこもこもこ」という絵本があります。
緑色の山のように盛り上がったものが描かれている表紙、「しーん」青い空と、紫色の大地のように見えるその場所には、他には何もありません。
ページをめくると「もこ」と、地面から何かが盛り上がってきます。
「もこ」や「にょき」や「ぎらぎら」、「ふんわ ふんわ」という、短い擬音。“オノマトペ”(擬音・擬態語)のみで綴られています。
画面いっぱいに描かれたインパクトのある絵。
これは絵本作家の元永さん。もう亡くなられたそうです。
言葉を直観的に抽象的表現に変換して、温かみと丸みのある作品にできる芸術家だったようです。
大人は何が面白いのかちょっとわからないけど、小さな子供は何故かはまっちゃうんでしょうね。
音に合わせて、お尻を持ち上げたり笑ったり、手をたたいたり、歩いたり、それぞれ の年齢の子どもがそれぞれのやり方で思わず動いて
しまう魅力。絵と音のハーモニーに説明はいらないのでしょう。
今この絵本を楽しんでいます。
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