ホップ ステップ エイジング

車の免許を取ったのもパソコンを始めたのも55歳過ぎ。
興味を持ち楽しみながらゆっくりゆっくり年を重ねていきたい。

外郎

2018-10-31 09:16:47 | 雑記

 夫が山口県の友人から外郎(ういろう)を頂きました。

外郎と言えば小豆を使った甘い和菓子、山口や名古屋の名物として知られています。

このお菓子、外郎が小田原にもあることを知りませんでした。

実は小田原では、お菓子だけではない、薬としての「外郎」が存在するんですって!

現地でもめったに手に入らない万能薬としての「外郎」。

形は公家が冠の中に入れて髪の臭気を去るのに用いたという透頂香(とうちんこう)に似ていたそうです。

京都にいて、その透頂香っていう薬を作っていた名家が外郎家。

『小田原の人たちの健康のために、ぜひ、外郎さん、薬の作り方と一緒に小田原に来てください』って言われて来たのが600年前。それから代々その製造に従事する事になったそうですよ。

苗字が「外郎」なんですって。これはさらなる驚きでした!

仁丹と良く似た形状と匂いで、江戸時代には、眠りにつけない時、胸焼けで苦しい時、頭が痛い時・・・。

どんな時でも、小田原の万能薬として日本各地の家庭で常備されたという事。

古来そのままの製法が現在まで引き継がれているそうです。

苦い薬だし、透頂香を飲むときに苦味が強いためお客様の口直しに一緒に出されたお菓子が外郎。

こうして薬の外郎は東海道・小田原道の名物になりましたが、全国販売はしておらず、本店での対面販売のみだそう。

全国的に有名なお菓子の外郎よりも、薬の外郎の方が先にあったという説にも驚きです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする