暦の上では立秋です。
とはいえ「まだまだ夏の盛りのような暑さ」というテレビのコメンテーターの声が聞こえてきそうです。
昨日40,2度の気温だった静岡も、今日は日差しがないだけで午前中はちょっとホッとした立秋です。
8月と言えば、1年の中で最も平均気温が高い月ですが、季節を表す目安となる「二十四節気」の上では秋の訪れを知らせる日になります。
暑いのに暦上では「秋」になる理由はなんでしょう?
そもそも「二十四節気」とは、紀元前の中国で生まれた季節を表す指標です。
1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれを「節」と「中」の6つに分けます。
「立秋」は秋の「7月節」にあたり、「7月中」は「処暑」と呼ばれます。
これは、二十四節気の起源当時の中国よりも日本の気候の方が半月〜1カ月程度遅かったため、季節を表す言葉と実際に感じる季節に差が出てしまったようです。
立秋が夏の暑さのピークであるとされ、立秋の翌日からの暑さは「残暑」と呼ばれます。
四季が春夏秋冬のように四つの季節に分かれているように、二十四節気も一年を二十四に分けて更に細かく季節を表現するものとなります。
「立秋」以外にも二十四節気として有名なものは「春分」「秋分」「夏至」「冬至」などがあげられますね。
立秋以降秋に向かって、たくさんの虫が鳴き始め、風情がありました!
朝のカラスの鳴き声は気高くうるさいですが、最近は私たちも夜は窓を閉め切ってクーラーの中で過ごしているから虫の鳴き声は気づかなくなっていませんか?
実は虫の鳴く声を「虫の声」や「虫の歌」と認識して楽しむ感覚を持っているのは日本人だけなんですって!
欧米人にはただのうるさい雑音にしか聞こえないんだそうです。