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百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

アグロナチュラ有機栽培原料供給組合会社って?!

2006-04-10 20:54:30 | 農業
イタリア北西部、スローフード運動発祥の地ピエモンテ州にて、貧困な土地の為ハーブや一部の野菜しか栽培出来ず困窮する現地農業の復興を目的に、1986年誕生しました。発足当時は15軒程の農家の参画しかありませんでしたが、現在は108軒の組合農家にて構成されており、数十種のハーブを完全無農薬で、しかも植物の力が最大に発揮されるというデメター・バイオダイナミック農法(ルドルフ・シュタイナー提唱の自然農法)にて栽培されているという特徴があり、人はもちろん環境にもやさしい自然派化粧品の生産で有名、またそれがアグロナチュラシリーズのブランド名の由来。
※バイオダイナミック農法とは、農薬や化学肥料に頼らず、天体の運行(星・月・太陽)に合わせて作業を行い、宇宙からのエネルギーを取り入れやすくするために調合剤(落ち葉や牛糞を牛角に詰めて発酵させ、水で薄め肥料化する等)を撒き、またコンパニオンプランツ(マリーゴールド等)など雑草をうまくつかうこと。

黄砂も天の恵み?!

2006-04-09 21:26:37 | 循環
昨夜、黄砂が悪者のように表現してしまったが、ある視点からみると決して悪者ではなく、正義の味方のような働きをしているという学説もあるようだ。
温暖化の原因といわれている『二酸化硫黄』や酸性雨の原因といわれる『硝酸』と空気中で化学反応を起こし、それら酸性物質を中和しているという考え方があるようで、その論拠は、黄砂は炭酸カルシウム成分を主に含みアルカリ性物質であるというだけでなく、日本に降り注ぐ黄砂を集め、その成分を分析してみた結果、確かに化学変化していたという。
他にも、“プランクトンの餌”になっているという米国の学者の研究結果もあり、プランクトンは炭酸カルシウムから炭素を取り込み、成長し、黄砂の通過する海域は好漁場になっているという。なんだか不思議なことが多い。全てが循環し、全ての存在に無駄がない・・・なるほど、そうかもしれない。排除することから始めるのではなく、それぞれの存在を肯定する中で、循環し、それぞれの働き、決してそれらが過ぎないことに留意することで各々の役割が有効に機能する・・・自然とはそういうものなのかもしれない。

トマトの苗

2006-04-08 21:36:00 | 農業
今日は“黄砂”がすごかった。鳥取や島根では注意報が出るくらい濃霧に近いほど視界不良だったようだ。お隣の国、韓国でも近年注意報がよく出ているようでその際には『・窓をきちんと閉める・外出は自制・外出時はマスク使用・帰宅後は手を洗うなど清潔を維持
・洗眼液などで目を洗眼・屋外で育成される野菜は念入りに洗浄する・家畜は小屋の中に退避させる・家畜飼料を屋外に置いている場合はビニールシートなどでカバーする』等、詳細に及ぶ注意事項が流されているようだ。
現代社会では、黄砂も単なる自然現象とは言えなくなっているようで、砂漠化現象や森林破壊、農業活動等々様々な点で人間が起因しているようにも言われている。
私のハウスの中では、トマト達はすくすく成長しているが、人間が本当にどこまで、植物の育つ環境を整えられるか最近、少々不安になる。春の陽射しは植物達に多大なエネルギーを与え続け、おそらくこの季節に育てられなければどんな時期でも植物を育てることは不可能だといわれるくらい植物達には何のストレスもなくスクスク育つ環境が自然と用意されている。そんな季節に人間達がつくった“黄砂”が天から舞ってくる・・・・。何かオカシイ、何か間違っている、そう思うのは、私だけだろうか。

セーラが次は桶文化ネットワークづくりに!!

2006-04-07 21:37:09 | 農業
セーラ・マリ・カミングスさんは、欧米人として初めての利酒師の認定を受け、信州の小布施の桝一市村酒造場の再構築に取り組み、50年ぶりに樽仕込み酒「白金」を復活させ、日経ウーマン誌が選ぶ「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2002」大賞も授賞したこと等で、有名だが、今度は『樽文化ネットワーク』づくりに動き出したという。
私も味噌づくりなどをしていてふと思うが、やっぱり味噌を仕込むのなら樽か甕なんだろうと・・・。味噌は発酵食品だから呼吸しているのに、冷蔵庫に入れてしまわれると発酵が止められてしまう・・・、ホームセンターで売られている味噌用の容器やホーローの容器では、やはりこれも息苦しいのではないかと。
今回の企画は「桶と日本文化について」の講演とパネルディスカッション、発酵食品を肴に桶仕込みの酒が愉しめるという・・・東京都港区で8日開催されるイベントを皮切りに桶作りの職人達を支援するNPO法人を設立し、将来的には日本酒だけではなく、味噌や醤油などの他業種の人たちともネットワークをつくり、桶文化そのものの復活と継承を目指すという、日本人が忘れかけていた大切なものを、青い目の欧米人がしっかり見つめてくれている。

ウォードの箱…その2

2006-04-06 21:44:54 | Weblog
その箱は、19世紀のイギリスの医者で植物学者ナタニエル・ウォードの発明したガラスの蓋を持つ小さなケースのこと!実は昨年開かれた愛知万博でも、低い温度と弱い太陽光という厳しい環境でもたくましく育つ植物の実験「21世紀ウォードの箱プロジェクト」が提案され、京都のある高校では、この小さな箱の中で植物を育て、決して汚れた水を外に出さない、また育成中に使用する水量を出来るだけ抑える実験が始まっているという。大航海時代とは理由、つまり異なる異常気象や環境保護に対応する新しい技術として現代に再び甦ろうとしている、この箱に注目!!

ウォードの箱!

2006-04-05 23:53:46 | Weblog
ウォードの箱とは、大航海時代に植物を自国に持ち帰るため作られた寒さや極度な乾燥から植物を保護するケースのことで、経済的に有用な植物を確保するため、プラントハンターと呼ばれる植物採集者達が世界中に持ち歩いたようだが、現代社会においては環境保全循環型の農業を推進するにあたって、水を決して無駄にしない器具として復活しそうだ。温度管理や湿度管理、太陽光の取り入れ等まだまだ課題はありそうだが、1キログラムの穀物を栽培するのに1000リットルの水が必要なのにもかかわらず、水が大切に使われていない現代社会、この箱が魔法のケースになるかも

NHK深夜番組

2006-04-04 20:39:35 | Weblog
先週の土曜日と日曜日の深夜に・矢沢永吉 THE LIVEHOUSE TOUR2005“ROOTS”~昨年開かれたライブハウス(小さな箱)中心のライブツアーのドキュメント番組と・スーパーライブ「ポルノグラフィティ in 因島」~ポルノグラフィティが故郷広島・因島市民会館で初めて開いたライブと彼等の廃校となった母校を訪ねるドキュメント番組。
僕は取り立てて、矢沢ファンじゃないけれど、1時間50分の番組に釘付けとなった。それは、彼の生きざま、彼の考え方、これからの彼の行く道が彼の鼓動と共に伝わってくる、まさしくドキュメント番組だったからだ。彼は常に動いていないと駄目だ、揺さぶりつづけるこの衝動をエネルギーに変え、これからもライブを続けると言い切る。会場には同年代から若い世代まで、男女を問わず大声で“エーチャン”と叫ぶ、30年間のキャリアは決して虚像ではなく、確かな実像だ。
ポルノグラフィティについても曲は知っている程度であまり興味なかったが、因島市がなくなるということで、故郷因島に住む子ども達(小・中・高)のために開いたライブの模様と廃校となった母校・旧因島高校を訪ね、当時を振り返るドキュメント仕立てのこの番組は、故郷への愛、故郷への想い、故郷への感謝、甘酸っぱい青春、将来の夢について、ライブを通して子ども達に語りかける中で、自らの考え方、生き方を再確認しつつ『夢の途中、まだまだ走り続けます!』という二人の宣言で終わる。
走り続けたエイチャンとこれから走り出すポルノグラフィティ、それぞれの志向やスタイル、キャリアには違いはあるものの共に“熱い”ものを感じさせてくれるドキュメント番組だった。
ありがとう“NHK”。
追伸 本日、野田さんの名刺入れを拾い、届けてくださった方、ありがとうございました。お名前や住所もお伺いせず、大変失礼いたしました。誌面をかりて、感謝いたします。


マルハナバチ

2006-04-04 01:16:38 | 農業
昨年、トマトの受粉には“マルハナバチ”さん達にお世話になったわけですが、“マルハナバチ”にも在来種と外来種があり、環境省は昨年12月7日、小グループ専門家会合を開き、授粉昆虫のセイヨウオオマルハナバチを特定外来生物被害防止法の『特定外来生物』にする方針を決めました(アライグマやマングースも『特定外来種』で、それらの輸入にともない国内の生態系が侵される怖れのある生物達のことを指し、輸入する場合も許可のある業者のみということになります。原則、飼育・輸入・保管・運搬等は出来なくなります)。私達は、逃亡防止策などの使用ルールを整備した上で、使用済み巣箱の適正処理(完全殺虫)に取り組むことを前提に、申請・許可の手順を踏むわけですが、受粉のためにホルモン剤を使用するか、“マルハナバチ”を今年も使用するべきか、まだ現在悩んでいます。トマトを栽培しているハウスは飛散防止シートを張っているので使用する上では問題はないのですが、決してハウスから外に出ないかというと、扉の開閉時等心配な瞬間がないことはなく、環境保全型農業の推進を志向しているにも関わらず、自ら生態系を壊すようなことはしたくないというのが本音で、かといってまた一昨年のようにホルモン剤の使用ということになると時代の逆行というか・・・なかなか現状まだ、どちらがいいか判断が出来ないでいるのです。

トマト苗の定植

2006-04-02 21:18:42 | 農業
一昨日より、トマト苗の定植を開始!!昨年より、40日遅れ。昨年は4月6日にはマルハナバチにハウスに入ってもらい受粉のお手伝いをして戴いていたのに・・・(今年は、ミニトマトも大玉トマトも、6月~10月までの収穫を目指したいと思っています)。
今年は、4棟のハウスの半分つまり、2棟でのみのトマトの栽培として、残りのハウスではいろいろな実験をしようと思っています。また、公表出来るようになれば、オープンにしていきたいと思っています。乞うご期待!!!

真実と事実

2006-04-01 21:41:13 | 環境
先日、真実と事実について、あるテレビの深夜番組でドキュメントの在り方について討論されていた。『真実はいろいろあるが、事実はひとつだ。』なるほどそういうことか、個々人の捉え方で真実は変わるが、そこに存在する事実は事実で決して何通りも存在しない。テレビはそのテレビという性格上、なかなかドキュメンタリーを報道するには難易度があり、報道という行為をともなうと一転して実像は虚像に変化する・・・。先日他界した久世光彦氏は『テレビは消えるから面白い!』(実際、60年台の放送当時の録画等、もうすでに残っていない映像も多いという。)といい、70年代に自殺したCMディレクターの杉山登志氏は遺書の中で『リッチでないのに リッチな世界などわかりません ハッピーでないのに ハッピーな世界などえがけません 「夢」がないのに 「夢」をうることなどは・・・とても嘘をついてもばれるものです』と当時のテレビで放送されるコマーシャリズムの非難(彼は非難するつもりではなく、自己否定したかっただけだと思われるが・・・。)をした。複雑な社会を自分なりに解析するには、事実を見極める眼を養わないと駄目だが、真実はひとつではない、真実を見つめ、それぞれの立場からみる真実を大切にする社会性も大切である、そう思うとあまり頭を悩まさずにあくまでも自然体で何事にも臨むことが大事そうだ。