Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

丸い星(クロホシハゼ)

2018-06-01 18:09:25 | ハゼ科

一日中雨交じりだった本日のやんばるです。

やっと梅雨を感じられました。

数日は、沖縄近辺に梅雨前線が停滞しそうです。

風は北東。雨が降ったり止んだり。

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大相撲の対戦成績表のことを、『星取表』というのだとか。

勝敗と対戦相手を一覧にしたもので、本場所終了後に作成・発行され、翌場所の番付編成の基準にされるのだそう。

現存する最古の『星取表』は1761年のものだとかで、すると少なくとも257年前から使われていたということですね。

『星取表』というくらいですから、そこには星が書き込まれています。

つまり、勝ちを白丸で、負けを黒丸で表し、それぞれ白星・黒星と呼んだわけです。

何故勝ちが白で負けが黒なのかは、一説によると土俵上で負けると汚れるからだとか。つまり土がついて。

まあ、他にも諸説あるようですが。

星といわれてイメージするのは星型多角形ですよね。所謂五芒星というやつ。

星型多角形は定義的には、多角形の各辺を延長して得られた交点を結んだ図形のことをいうのだそうですが、五芒星はざっくりいうと五角形に三角形が五つくっついたやつですね。

でも『星取表』の白星・黒星は丸型。これはどうも星を表す星型記号は西洋から伝来したもので、それ以前は日本では星の形は丸と考えられていたのだそう。

まあ、実際に夜空の星は丸、というか点にしか見えませんから、感覚的には丸型のほうがしっくりくると思えたりもします。

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さて…

〈ハゼ科ハゼ亜科イトヒキハゼ属クロホシハゼ Cryptocentrus nigrocellatus 18年4月19日 沖縄島安和〉

クマドリテッポウエビと共生中。

鰓蓋に大きな1黒色円形斑があり、これが和名の由来でしょうか。

日本風の丸型の星ですね。

学名種小名は、『黒い小さな目のある』の意。

するとこちらは鰓蓋の黒色斑ではないのでしょうか。

体側あるいは背面に並ぶ黒色斑点のことでしょうか。

どちらにしても黒星が並んでますから、負け越してるなぁ…とか思えたり。

 

コメント
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