Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

アンドロギュノス(ハナヒゲウツボ)

2020-12-15 20:14:43 | ウツボ科

冬が始まりました…、という感じの冷え込みになった本日のやんばるです。

空模様もドンヨリ…。明日以降の1週間の予報を見ても晴れマークが見当たりません。

真冬の冷え込みは、明日までのようですが…。

風は北。曇一時雨。

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『アンドロギュノス』

ギリシャ語で男性を表す『アンドロ』と女性を表す『ギュノス』から作られた言葉。つまりは両性具有のこと。

ギリシャ神話の中に、ニンフに恋された神が無理矢理一心同体にされて、両性具有になるという話があるのだとか。

日本神話でも、天照大御神が両性具有神として描かれている書物があるのだそう。

原初の世界あるいは人間が両性具有だったとする神話は、世界各地に存在するのだとか。

水中ではウミウシ類が目立つシーズンが始まっています。ウミウシ類はアンドロギュノス…、というか雌雄同体の生物ですね。

水中生物にはウミウシ類以外にも雌雄同体の生物が少なからずいますよね。

例えばスズメダイ科クマノミ亜科の魚たちや、ハタ科ハナダイ亜科の魚たちなど。

クマノミ類やハナダイ類は性転換魚では? と思った方、その通りです。

しかし性転換魚と雌雄同体魚はイコールです。雌雄同体には、『同時的雌雄同体』と『隣接的雌雄同体』があります。

前述のウミウシ類は『同時的雌雄同体』で、一つの個体が同時的に雄でも雌でもある生物。

クマノミ類やハナダイ類は『隣接的雌雄同体』で、雄から雌あるいは雌から雄へと性転換する生物です。生涯的には雄も雌も経験しますけど、ある一時期においては雄ないしは雌のどちらかであるということで、『隣接的』というわけです。

先に雄として成熟するパターンを『雄性先熟』、先に雌として成熟するパターンを『雌性先熟』と呼びます。

クマノミ類は『雄性先熟』、ハナダイ類は『雌性先熟』する魚ですね。

ところで、日本産魚類ではありませんがサンゴ礁に生息する『チョークバス』という魚がいます。

この魚は『同時的雌雄同体』の魚類で、さらに興味深いことに1日に20回も性的役割を入れ替えて励むのだとか。

水中世界の性は、かなり奔放に思えたり…。

■■

この魚も『隣接的雌雄同体』です…

〈ウツボ科ウツボ亜科ハナヒゲウツボ属ハナヒゲウツボ Rhinomuraena quaesita 20年10月5日 沖縄島安和〉

学名種小名は『気取った、特別の』の意。

本種は最初に雄として成熟し、その後雌に性転換する『雄性先熟』の魚です。

さらにその性の変化の過程で纏う色も変えていきます。

幼体や亜成体のときには背鰭が黄色の漆黒、成体の雄では黒が青に置き換わり、成体の雌は完全に黄色か後部にいくらかの青みを残した黄色を纏います。

 

 


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