ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

日々是好食…初コートの日はスタンド麺で

2013年11月14日 | ◆日々是好食
コートを出した日の昼飯は、立ち食いそば屋のことが多い。張り詰めた寒さに慣れず、更なる暖をどうにも取りたくなる。そんな駅に入ってホッとした瞬間に、改札口前にスタンドそばが登場。暖簾越しの賑わいが目に入ってしまえば、足は電車へとは違うゲートをくぐってしまう。

内から短時間で暖をとるなら、きつねうどんに限る。湯通しされた麺がザッ、小鍋から熱々のツユがスルッ、切り置きした揚げとネギをチャッチャとのせたら「お待ちどう!」と早いこと。ズズッ、スッと、うどんも汁も瞬く間に取り込んで、合間にヒタヒタの揚げをジュッ。多めに振った七味のおかげもあり、丼が空になれば体が芯からポッとほてり出す。

額ににじむ汗をグイッとぬぐうと、コートを着たまま麺をたぐっていたのに気付く。脱いで見回すと、周りも上着片手持ちでの片手麺。季節はまだ、晩秋から初冬に入ったばかり。凍えた身体にいっそう染みる本格的な麺のシーズン到来は、まだ少し先のようである。