ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

コロナ禍のハマスタ

2020年07月26日 | てくてくさんぽ・取材紀行
今年は諦めていたが、持つべきはベイ友。コロナ渦5000人定員の参戦は、実に新鮮だった。席は前後列と左右が空きゆったり、鳴り物大声応援厳禁、回の間のイベントもなし。シーンと張り詰めた空気の中、投手の気合い声、ベンチの指示、球審の判定、打球音と捕球音だけ響く。野球の音しかしない観戦、これはすごくいい。

試合結果なんてどうでもいい、野球にどっぷりひたれるこの時間が、尊くてならない。ホント結果はどうでもいい(←逃避とすり替え)。

梅蘭の梅蘭焼きそば@二子玉川

2020年07月21日 | 町で見つけた食メモ
中華街では訪れる機会がほとんどないが、各地の駅ビルで昼飯の選択肢に困る時見つかると、安定感があり気軽に入れる。にこたまの駅まわり、自由が丘よりも中目黒よりも世界が違い過ぎ、やっと見つけたお昼の居場所。

揚げ焼き麺と埋もれた海鮮餡が割とボリュームあり、サイドを頼んで後悔するのも、どこでも同じルーティン。

旅で出会ったローカルごはん…桑名『MuGicafe』の、きまぐれランチ

2020年07月19日 | ◆旅で出会ったローカルごはん
京町から城下町筋を渡ったところ、寺町通り商店街のアーケード手前に、間口の狭い洋館風の店構えが周囲の和の風情に異彩を放つ。青いガラス扉から中に入ると一転、土間に面して広い畳座敷が広がり、奥には庭、さらに二階にも客席ありという、規模の大きな和カフェだ。上がり座敷に靴を脱いで入ると、正面には数名のカウンターがあり、畳の広間には丈の低い卓が、余裕を持って並んでいる。木板の天井には裸電球が灯り、温かい雰囲気を醸し出している。

「ムギカフェ」は昭和初期の古民家をリノベーションしたカフェだ。地元の生産者と連携して地産素材を重視、引き立てた料理が人気を博している。おもに地産の小麦「桑名もち小麦」を用いたうどんなど麺、ピザやパスタやパニーニなどの洋食が売り。選んだ日替わりのランチは、この日は玄米ご飯に主菜はサケの冷製ムニエル、副菜は切り干し大根にごま豆腐、汁物は冷製野菜スープの組み合わせだった。プチデザートとコーヒー付きで1500円は、ヘルシーかつお得なメニューである。

大きな木の盆にのって運ばれてきたランチは、和と洋のテイストがバランスよく、野菜の色合いが鮮やかで食欲をそそる。切り干し大根は控えめの味付けがよく染み、ごま豆腐はしっかり締まりゴマの香ばしさが主張する。主菜のサケは身離れがよく塩加減もほどほど、冷製なので身の味をはっきり楽しめる。これらを適度に歯ごたえがプツプツした玄米ご飯が、また控えめにおかずの味を支える。桑名産ミルキークイン玄米を使っているそうで、パサつきがなく香ばしく、いかにも体にいい食感である。

総じて食材本来のうまさと力を引き出した調理で、体にスッと入り毎日欠かさず食べたくなってしまう。幼い子連れのお母さん方が多いのは、料理への安心感と畳の間の居心地の、両方のおかげだろう。こちらもデザートのイチゴアイスとコーヒーをいただいていると、裸電球の薄明かりのおかげでつい畳に転がって眠ってしまいそうになる、桑名の和みのローカルカフェである。

六華苑のコーヒー@桑名

2020年07月19日 | 旅で出会った食メモ
六華苑の邸宅棟につながる内玄関棟を入ったところ、中庭に面して喫茶スペースが設けられている。コーヒーは六華苑オリジナルブレンドで、そのままがオススメと係の人。スッキリしていて苦味や渋みがなく、穏やかな味わいだ。

使っているカップは、当時諸戸家で使用していた実物なのが凄い。かつて東陶が焼いた頃の「オールド東陶」と呼ばれるヴィンテージもので、スズランの柄が清楚でクラシックな雰囲気がする。菓子も付いていて、庭やスペースに展示された連鶴を眺めながら、さんぽの中休みに。