ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

カレーショップC&Cのコロッケカレー@永田町

2020年03月31日 | 町で見つけた食メモ
チェーン店のカレーといえば、ハマっ子なものでリオと決めている私。京王沿線が勢力圏なこちらも、大学時代にお世話になったものだ。永田町駅の乗り換えコンコースには、フードコートばりに飲食店が集まる一角があり、時下ガラガラなのもあって半端な時間ながらお邪魔した。

底値から品書きを見たら、やはりコロッケが安定のポジションにいらっしゃる。メンチより100円近く安いその差は分からないが、ほどほど肉があるルウにほぼほぼポテトなこれが、絶妙なチープ感を醸し出す。ワンコインちょいで収めるなら、これで充分満足だ。

臨海副都心「無観客」五輪さんぽ5

2020年03月28日 | てくてくさんぽ・取材紀行
有明地区の箱物の最後は、体操競技場のすぐ先にある「有明アリーナ」。2019年12月に完成、オリンピックではバスケットボールとバレーボールの会場となります。収容15000席のうち、3000席はフロアの稼働席となっており、フロアはバレーボールなら4面、バスケットボールだと3面とれる広さが確保されています。

こちらの屋根の形は「反り屋根」となっており、光の反射がドームより緩やかなため、周囲の街への影響が少なくされています。木材を多用しているのも体操競技場と同様で、エントランスやコンコースには国産材を使用、特にエントランスは都内多摩産の材を使用しているそうです。壁面緑化もされており、外観からして潤いが感じられます。

こちらはオリンピック終了後も存続し、スポーツや文化イベントのアリーナになる予定です。民間資金活用運営で、運営会社に芸能事務所のアミューズが名を連ねていることから、コンサート利用が多くなることが予想されます。そのためか、オリンピックで新設された施設の中で唯一、終了後の運営が黒字で見込まれているのだとか。

臨海副都心「無観客」五輪さんぽ4

2020年03月28日 | てくてくさんぽ・取材紀行
「有明体操競技場」は、ウッディな外観と内装が完成時に話題となったので、見覚えがある方も多いかもしれません。収容人数は1万2000人、体操、新体操、トランポリンと、パラリンピックのボッチャの会場になります。

こちらの施工を担当した清水建設は、前の東京五輪の際には独特のビジュアルが今も斬新な、代々木第一体育館も請け負っていました。建築の特徴は、とにかく木材を多用していること。木材使用量はオリンピック施設で一番だそうで、敷地内は木の香りがすごいそうです。外装と客席は杉材を使用、カラマツを用いた屋根は波打つ造形が目を引き、緩いアーチは観客を包み込む温かいイメージを出しています。

「張弦梁」という技法のこの屋根、構造安定性が高いことに加え、建設方法も独特です。5分割して地上で組み立て、それぞれを順にリフトアップして仕上げたため、着工からわずか23.5ヶ月でできあがりました。総木造りだった皇居の大嘗宮を短期間で仕上げたのも清水建設で、木材建築の技術力には長けたものが見られます。

オリンピック終了後は、座席を撤去して見本市会場として使い、10年後には解体されることになっています。座ると固い、お尻が痛いなどと話題になった木の椅子は、小中学校などに寄付されるということです。

あと冒頭で紹介したボッチャはヨーロッパが発祥の、脳性麻痺や四肢機能障害がある障害者のことを考えて生み出されたスポーツです。ルールはシンプルで、まず白い目標玉を投げ、それに対し赤青各6球ずつ投げ、近い玉が多い方が勝ちとの仕組み。障害を問わずともに楽しめるスポーツとして、日本でも普及が始まってます。

有明にはあとひとつ、競技会場があります。もう少しばかり足を延ばしてみましょう。

臨海副都心「無観客」五輪さんぽ3

2020年03月28日 | てくてくさんぽ・取材紀行
次に伺う会場「有明アーバンスポーツパーク」は、BMX(バイシクルモトクロス)とスケートボードの、五輪初採用となる2競技の会場です。

有明テニスの森公園駅正面の、大規模なレースコースがBMXの会場です。U字板や坂などを走り芸術点をかせぐ「フリースタイル」と、400メートルほどのコースをコブやジャンプ越えて走る「レーシング」という、2つのカテゴリーが行われます。右奥のスタンドがスケボー会場で、プールや坂などを行き来して芸術点を競う「パーク」と、手摺や石段など文字通り町中を模したコースで芸術点を競う「ストリート」が行われます。

コースを一面に走り回り盛り上がるBMX「レーシング」は、中でもいちばん華のある競技でしょう。このコースは国際規格の男女共用のスタイルで、第3ストレートのみ男女が分岐して難易度がわけられています。480メートルとやや長く、スタート後8メートルから一気に駆け下りた後は、比較的フラットでスピード出づらいのが特徴だそう。試走したライダーは、かなり体力を消耗したとの感想も残しています。競技はまずひとりずつタイムトライアルを行い、タイム別に予選を組み分けし、以後はタイムレースでなく着順で順位などを決めていく仕組みだそうです。

収容人数は合わせて5000〜7000人で、見ての通りコースもスタンドも仮設のため、終わったら解体撤去される、有明地区唯一の仮設施設なのも特徴です。ではさらに先の箱物施設にも、足を運んでみましょう。

臨海副都心「無観客」五輪さんぽ2

2020年03月28日 | てくてくさんぽ・取材紀行
パナソニックセンターから首都高を歩道橋で渡ると、正面右に見えてくる競技場が「有明コロシアム」です。有明テニスの森にあり、ジャパンオープン、東レパンパシ、国別対抗のデビスやフェド杯など、テニスの大規模国際大会のセンターコートとして知られています。五輪ではテニス競技のメインコートとなり、男女各種目の決勝がここで行われます。

有明コロシアムがオープンしたのは、1987年のこと。それまで東京のテニスの聖地といえば、世田谷の田園コロシアムでしたが、老朽化と周囲の宅地開発のためテニススタジアムを移設する話が持ち上がり、臨界開発をしていたこの地に作られました。設計は東京都港湾局建築モード研究所、収容人数は1万人。開閉式屋根を備えたスタジアムとしては、日本初となります。テニス競技のほか、意外に使われるのがプロレス。今人気の新日本プロレスが、ファンの暴動で両国国技館から出禁となった数年間、ビッグマッチに使っていました。

コロシアムのある有明テニスの森には48面のコートがあり、オリンピックではうち12コートを使用する予定です。オリンピックに向けた整備の際に、5000人と3000人の観客席付きの屋外コート「ショーコート」を2つ設置。ほか250人席付きの10コートを、予選などフル稼働させて日程をこなしていくそうです。コートはコンクリートに樹脂コーティングした、ハードコート。オリンピックが終わったら250人席付きコートは座席を撤去して、一般の利用向けにコートを増やすとのことです。

コロシアムとこれらコートの間には「シンボルロード」が設けられ、観客やファンが行き来する期間中のメインロードとなる見込みです。今は入れないので、外周を回り込みながら有明中心部の競技場集中エリアへと向かいましょう。