ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

銚子電鉄外川駅売店の、まずい棒&ぬれ煎餅

2021年04月10日 | 旅で出会った食メモ
旅客営業収入が下がる一方で、国の補助金も減少していく中、鉄道事業の存続が危ぶまれる銚子電鉄。「副業」のぬれ煎餅は、そもそも醤油の産地である銚子で作られていた地場産品を、1995年から自社で製造し始めたのがきっかけである。仲ノ町駅に工場を構え、年間の売り上げが鉄道事業収入の倍になり、社の主力事業に。さらに「電車運行維持のためにぬれ煎餅を買ってください」のコピーが話題を呼び、今や社の売り上げの7割までの規模となっている。

が、台風やコロナの影響で観光客が激減、新たな経営原資を稼ぐ品が必要となり、登場したのが「まずい棒」。どこぞで聞いたことがある名前と体裁だが、ネーミングは社の経営がまずいことに所以するとか。某有名駄菓子のパロディだがその模倣ぶりは本格的で、キャラのまずえもんも、ホラー漫画の巨匠の日野日出志氏に書いてもらっている。味はコーンポタージュにチーズ、ぬれ煎餅、炭火地鶏など現在6種類。味はパロディ元のあのスナック菓子を彷彿させる。

社長のインタビューによると、うちは鉄道会社ではなくせんべい屋、食品会社ですと言い切る振り切れぶり。ネーミングライツをはじめ、なんでも売ってお金にするというポリシーは、ある意味経営の模範となる姿勢といえる。ともあれ、つぶれず頑張れ銚子電鉄。

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