ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

【朝カルおさんぽ講座】学んで歩く江戸の街・江戸城編

2019年11月30日 | おさんぽ講座・介護レクの記録
朝日カルチャーの新しい講座「学んで歩く江戸の街」第1回目は皇居。東京観光財団主催の東京シティガイド検定の実地講座も兼ねて開催、坂下門から本丸、二の丸と皇居を巡り歩いた。この日は大嘗祭の舞台となった「大嘗宮」の公開日にもなっており、滅多に見られない大嘗宮の建物見物も合わせてルートを組んだ。

桜の通り抜けの時期以外は非公開の、坂下門から皇居宮殿、宮内庁舎から富士見櫓を至近に眺めてから、大嘗宮のある本丸へ。11/14-15に行われた大嘗祭の舞台、大嘗宮の建物が、遠くに見えてくる。南北を結ぶ神門を結ぶ御廊下を挟み、悠紀殿と主基殿が左右に並ぶ様を眺め、あとは天守台から二の丸庭園とめぐり、大手門で締めくくりとなった。

いつものさんぽ講座に比べ、江戸期の政務の場である本丸御殿、調略と陰謀の舞台だった大奥、日本屈指の大城廓にもかかわらず諸般の理由で再現ならなかった天守など、江戸城ネタを濃いめに組んだのが、なかなかよかった様子。資料の地図も古地図を使ったのが、興味を引いたようで手応えありだった。従来の「おさんぽマップで街歩き」と合わせ、今後展開していきましょう。

伝説のすた丼屋のスタミナ定食@日ノ出町

2019年11月29日 | 町で見つけた食メモ
11/22は何も意識してないのに、11/29はきっちり決め打ち。この日に増量サービスのある肉系飯屋、結構多いのではないか。丼でなく定食にすると、生卵が消える代わりにキャベツ盛りがつき、体にはありがたい。

消費増税に抗う心意気ある640円も嬉しく、1日残る11月を気合で乗り切るべく、スタミナチャージ。

京林堂のカレー焼き@一身田

2019年11月26日 | 旅で出会った食メモ
一身田商店街のちょうど終点近く、そろそろひと息つきたいタイミングのところで、店頭でおばちゃんが鉄板を使って何か焼いているのが目に入る。たい焼きとか大判焼き風の挟んで返すタイプで、細長い型に生地を流し込んでは具材をのせてひっくり返して、と忙しそうだ。

ガラス戸をくぐると「いらっしゃい!」と元気な声に迎えられ、注文窓口の品札を見たらあん、クリームに並んでカレーとある。その名も「カレー焼き」は津市の名物テイクアウトグルメだが、発祥は一身田のこの店。甘い生地にカレーの組み合わせ、しかも安くてボリュームがあるため、子供や学生に人気のおやつなのである。

カレーとクリームを1本ずつ頼むと、焼きあがりまで10〜15分かかるとのことで、あたりの街並みをぶらつきながら待つ。受け取りながら、すぐに食べる旨を伝えると、それぞれを紙袋に入れて渡してくれた。専修寺境内のベンチに座り袋を開けたら、長さ15センチほどと意外に大きく、果たして2本も平らげられるだろうか。

まずカレーからいくと皮が割と薄く、カレーあんがたっぷり入っている。具は玉ネギとキャベツが多く、細かく刻んであるので食べやすい。辛さはさほどでなく「カレー風味」といったぐらいで、食べたことはない品なのに、どこか懐かしく親しみやすさを感じるのは、いわば家庭のカレー、給食のカレーの味っぽいからだろうか。

クリームの方は大判焼きで食べた味で親しみがあり、こちらも皮が薄い分クリームがたっぷりで得した気分がする。案ずることなくたちまち2本を完食、御影堂を眺めながら寺内町のローカルおやつをいただき、当地のさんぽらしい締めくくりになったかと。

高田本山てくてくさんぽは、これにて終了。三重の旅もコンプリートしたので、そろそろ帰りましょうか。

高田本山てくてくさんぽ3

2019年11月26日 | てくてくさんぽ・取材紀行
釘貫門を出て石畳を歩くと、専修寺に並行して東西に延びる一身田商店街に出る。門前町として栄え、現在も江戸末期から続く老舗が軒を連ねる、歴史ある商店街である。幅の狭い通り沿いには黒塀やうだつのある商家が並び、街並み散策も楽しみながら歩くことができる。

釘貫門からの通りが交わったあたりは、寺の門前らしく仏壇仏具の店が重厚な店を構える。進むにつれて日用品の店も増え、雑貨屋、金物屋、洋品店、これも寺町だけに和菓子屋も多い。昔の商家に並んで昭和の商店も混じっているが、違和感のない街並みと空間が作り出されている。

専修寺への参拝客を意識してか、街歩きに対する仕掛けも施されている。店舗の店頭を活用した「まちかど博物館」も6か所ほど設けられていて、テレビなど昭和家電に足踏み式ミシン、ブリキのおもちゃといった懐かしい品々に、年配の団体が足をとめて盛り上がっていた。花壇が配された店先や、出格子の引き戸には人生訓の木短冊がかかるなど、手作り感あふれる街歩きのもてなしが暖かい。

ちょうどひと歩きしたところで、いい感じの甘味処を発見。2つほど買っていきましょう。