ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

味本・旅本ライブラリー15…『つむじ風食堂の夜』 吉田篤弘

2009年03月19日 | 味本・旅本ライブラリー
月舟町の一角にある食堂に集う、個性あふれる街の人々のふれあいストーリー。主人公は、町の6階建てアパートのさらに上の、ペントハウス的アパートに住む「先生」。ちょっとインテリな帽子屋の親父、文学青年の果物屋の店番、そして大部屋女優の奈々津さん。こういった面々が、食堂にやってきてはとりとめのない話題で交流していく。

先生は、雨を降らす機械を研究しており、普段は売れない物書き稼業で生計を立てている、という人物。彼をとりまく街の人々も、どこか不思議な世界観の中に生きている、という感じ。御伽噺というか、童話というか、のどかかつひょうひょうとした短編の集合体のような趣もある。

印象に残るシーンとしては、「世界の側からオノレを見つめる」という、帽子屋との雑談。本当の自分の姿を見つめるには、自分をとりまく世界の側へ行かなければ不可能である、という話。自分自身で自分を見つめる、ってのは、確かにどこか矛盾したことかもしれない。

そういえば昔、ゲームの「シーマン」の語録の本が出ていて、「本当の自分ってのは、自分自身が思い描いているものじゃなくて、周りの人が評価しているほうなんだよ」という一説があったのを思い出した。いいえて妙かも?

魚どころの特上ごはん85…館山 『休暇村館山』の、伊勢エビなど地魚料理

2009年03月15日 | ◆ローカル魚でとれたてごはん

 昨年10月に発足した観光庁により、南房総市を中心とした三市一町が地域観光圏に認定された。広域観光を目指して、行政を超えた連携により地域の観光活性化を図るというもので、里山や里海を生かした家族のような交流を目標に、地域に根ざした観光施策を展開している。
 南房総といえば温暖な気候のおかげで、豊富な山海の幸に恵まれている。観光施策には食文化の研究や食めぐりの情報の充実も含まれており、近海で水揚げされる魚介もまた、観光圏の魅力のひとつになるだろう。
 その、南房総地域観光圏への体験宿泊旅行へと、招待されて出かけることになった。東京湾を見下ろす展望地である鋸山にのぼり、太平洋戦争で館山海軍航空隊の防空壕として使用された戦争遺跡の赤川地下壕などを見学して、宿泊先は館山市にある公共の宿「休暇村館山」である。

 宿はJR館山駅からクルマで10分ほど、東京湾に面しており、全室がオーシャンビュー。部屋からは、目の前に広がる館山湾や対岸の三浦半島が、手に取るように眺められ、天気がいいと丹沢山系や富士山も望めるという。温泉浴場の「花海の湯」には露天風呂もあり、日没時に入浴すると、オレンジに燃える夕日が東京湾にゆらゆらと沈んだ後、対岸の三浦半島の明かりがちらちらと輝きはじめるのが見えた。
 風呂からあがって食事に向かう途中、ロビーを通ると鮮やかな大漁旗が掲げられた一角が目に入り、冷蔵ケースで様々な魚介が売られている。のぞいてみると、イサキ、トビウオ、ムツ、カワハギなどが並び、調理代込みでどれもひと山500円と格安だ。
 休暇村館山では毎日16時から、フロントの前で「おさかな市場」を開催。いずれも近隣の伊戸や波左間漁港で定置網から水揚げされた魚介で、浜値よりも安く仕入れて販売しているので人気が高い。中にはキンメのかぶと、メダイのカマといった掘り出し物、エビやアワビなど高級魚介も売られており、夕食の追加の一品用に買い求めていく、宿泊客の姿も。

休暇村館山ののすぐ目の前は東京湾。おさかな市場では定置網で漁獲した魚が買える

 南房総の近海は、黒潮と親潮がぶつかる優良な漁場のため、アジ、サバ、サンマにカツオ、カンパチ、キンメダイなど、回遊魚や岩礁に棲息する根魚など、とれる魚種は実に様々。半島先端部では海女漁が盛んで、サザエやトコブシ、房州アワビなどが、白浜などで水揚げされる。
 観光圏に制定された南房総エリアでは、料理屋や宿泊施設の多くで、こうした天然ものの地魚を供している。水揚げされた漁港から直接買い付けているため、卸値が築地より安くなり、低価格で味わえることが人気を呼んでいる。その分漁業者に負担がかかるのだが、卸値を通年決めて取引したり、ブランド化して魚価をあげるなど、供給と価格の安定化を目指し、漁業者の負担を軽減するなどの努力をしているという。
 夕食の膳には、そんな近海で水揚げされた魚介を使った料理の数々が並んだ。つくりは伊勢エビをはじめ、メダイ、スズキ、ヒラメにアジのなめろう。焼き物は甘鯛のけんちん焼き。煮物は伊勢エビとキンメダイの炊き合わせ。焼き物はメダイ、といった品揃えである。

 まずはつくりから箸をのばすとトロリと脂ののったメダイ、土の香りがほのかで瑞々しいスズキ、白身の淡白な甘みが上品なヒラメなど、どれも鮮度は抜群。アジを包丁で細かくたたいて味噌で和えた、房総を代表する漁師料理・なめろうも、刺身とはまた違った奥行きのある風味が楽しめる。
 これら南房総で水揚げされる魚介の中で、屈指の高級魚介といえば、伊勢エビだろう。つくりにも伊勢エビが使われており、薄ピンク色の身がしゃっくりと歯ごたえが魅惑的。トロトロで甘みがグッと濃厚なのは、朝とれのものをお客が着席してから生簀から出してさばくからで、さっきまで生きているからこそのうまさだ。ほかのつくりよりも歯ごたえ、甘さ、うまみともに、役者が一枚違う。
 南房総地区の伊勢エビ漁の主な漁場は、半島先端の館山、千倉、鴨川から、外房の御宿、勝浦にかけてである。このエリアは、伊勢エビの水揚げが日本で一、二を争うという。千倉では下田や志摩など他の地域より早く、8月に伊勢エビ漁が解禁され、秋から冬にかけてが旬。漁法は沖合の水深3040メートルに網を仕掛ける「沖網」のほか、沿岸で潜ってとるのだが、潜りだと海中で突いて捕獲するため、エビの外見に傷があるのだとか。
 

休暇村館山の、伊勢エビ料理の数々。伊勢エビは椀からはみ出すほど

 伊勢エビもほかの地元水揚げの魚介と同様、東京など都市部よりも価格が割安で、周辺の宿泊施設では伊勢エビをメインにした、様々な宿泊プランを用意している。中でもすごいのが鴨川市の千倉で、伊勢エビが2本つく「ダブル伊勢エビプラン」に、300グラム以上の大型の伊勢エビがついた「メガ伊勢エビプラン」など、地産地消ならぬ「千産千消」でアピールしている。
 この宿も伊勢エビ料理では負けてはおらず、つくり以外にも趣向を凝らした料理が続く。煮物は醤油やみりんで、伊勢エビとキンメダイが甘めに炊き合わせにされており、熱を加えることで身離れがよく、甲殻類の香ばしさが強調されているよう。キンメダイの厚みのある甘みとは照的で、仕事がされている味だ。

 最後に出された味噌汁は、つくりで食べたエビの頭を使っており、そのままダシになっている。味噌汁の中にエビのみそが溶け出して、魚のダシがプンプン漂う漁師汁風。普通の味噌汁よりいっそうコクのある汁に仕上がっている。身はほとんどついていないが、伊勢エビのうまみが凝縮した一杯で、東京湾の魚介尽くし料理の締めくくりとした。
 観光圏制定の目的のひとつに、23日の滞在型旅行エリアの形成がある。房総半島は首都圏から近いこともあって、これまでは日帰りの観光客が中心だったが、これらバリエーション豊富、かつ鮮度抜群で値段も手ごろな南房総の魚食文化が、週末を利用した宿泊旅行の目的となる可能性もある。今後の南房総の旅の動向に、注目していきたいところである。(20081026日食記)


味本・旅本ライブラリー14…『食堂かたつむり』 小川 糸

2009年03月11日 | 味本・旅本ライブラリー
 都会で恋人に逃げられたショックで、言葉を話せなくなった女の子が、故郷へ戻って1日1組だけ客を受ける「食堂かたつむり」をオープン。料理を通じて様々な境遇のお客の心を解きほぐしていく一方、自身は折り合いの悪かった母親との関係が、少しずつほぐれていく様を綴る。
 彼女を支える、人が好く無償の優しさを持ち合わせる元用務員。品がなく底意地が悪いが芯は悪人ではない母の愛人。周辺キャラも彼女とのかかわりを通じて、それぞれの生き方を映した心の動きが伝わってくるのが興味深い。水商売の母親の私生児と思い込んでいた彼女だが、母のこれまでの思わぬ人生を知り、許せる気持ちが芽生えたところで…。

 料理が人の心に訴える、というのは、確かに分からなくもない。高級料理を食べて味に感激するとかではなく、食べてもらう人への思いやりが伝わる料理、という意味で。お客たちはもちろん、母の愛人に挑発された際、「感情はかならず味に出る」と心を落ち着かせて料理した味噌汁で涙させるなど、確かに心や感情は料理の出来に影響するのだろう。
 またこれも基本だが、食材から「生」を頂戴している事実も、意外に忘れがち。母親が愛玩している豚を最後の場面で…。人間の業であり、それをどうとらえるかが大切、ということが、それにまつわるストーリーで綴られている。豚の立場からの心情描写(?)が、結構泣かせてくれる。

 そんな、料理すること、食べることへの原点が、根底に存在するような作品。料理や食に関心のある方は、ご一読を。ちなみに「かたつむり」がある街の舞台は、山形県鶴岡らしいが、作品中の宴会シーンでふぐ刺しを、皿のまんなかに盛った肝につけて食べる「ふぐルーレット」という趣向が描かれている。新聞にものった、無免許調理師のフグにあたった事件を思い出したが、山形ってそういうフグ食文化の下地があったというころか?

旅で出会ったローカルごはん109…新潟・石打 『ほんや旅館』の、自家製野菜などの料理

2009年03月07日 | ◆旅で出会ったローカルごはん

 昨年に続き、今年も区が主催するスキー旅行に参加することにした。15年ぶりにスキーをした昨年は、バブル期にかじったなんちゃってレベルのスキー技術を何とか思い出し、立てて、曲がれて、止まれるぐらいのところまでは回復。今年はさらなる技術向上を目指したいが、1泊2日の行程では、昨年思い出したレベルを思い出したところ止まりかもしれない。
 昨年は家族全員で出かけたのだが、今回は娘と二人でのスキー旅行となった。所用がある家内に加え、息子も小学校高学年となるとそろそろ多忙で、家族行事にいつも参加、とはいかなくなってきたようだ。

 最近、母娘の旅はちょっとした流行らしいが、父娘旅につきあってくれるのは、娘が小さい今のうちだけだろう。好印象にしておかないと、果たして次があるかは分からない。夜行バスの道中では、買い込んだおやつを好きに食べさせ、いろいろなお話をして盛り上がり、と、テンションを上げて、翌早朝に石打丸山スキー場へと到着した。
 初級者レベルの腕前で久々のスキーのため、最初はふたりとも危なっかしかったが、さすがに若い(?)だけに、娘のほうは勘がよく、すぐに怖さはなくなって楽しんでいる。自分も15年ぶりだった昨年と違い、体が思い出してくるのが早いようで、次第にスイスイと滑れるようになった。

 二人でリフトに並んで乗り、ハの字のシュプールを描き、と、父娘スキーが形になってきたところで、時計を見ると11時。昼食の集合時間は12時だが、興奮と夜行バス明けでちょっと疲れ気味の娘に合わせ、早めに休憩する事にした。
 昨年もお世話になった、ゲレンデの中ほどにあるレストランへと滑って移動。ぬれた手袋と帽子をはずしてストーブ横に提げてやり、ブーツの留め具を外すと娘もホッとした様子だ。のどがかわいたというのでアイスティーを注文、自分ものどがかわいたので、昼食前の昼ビールをお願いした。運ばれてきて乾杯すると、おやっ? とジョッキを睨む娘を横目に、グイッ。
 ゲレンデの定説である「スキー場で飲むビールは酔いが回らない」を、昨年に続いて検証してみたが、寒い中で適度な運動の後のビールというのは、実にうまい。渇きをいやし、程よい酔いで体が温まり、一石二鳥という感じである。

娘のほうが上達は早い? てな訳で昼間から上記のとりあわせに

 食事のオーダーは12時からだが、酒の肴で何かないか聞くと、煮込みの小鉢が運ばれてきた。モツはしっかり煮込まれてふっくらやわらか、裏側ついた脂がトロリと甘く、これは本格的な居酒屋の一品の味わいだ。集合時間が近づき、続々とやってきた同じツアーの家族連れのお父さん方が、自分の様子を見ておっ、と反応。次々に同じオーダーをしており、なんだか会社帰りの居酒屋の様相を呈してきてしまった。
 スキー場のフードは一般的に、味は期待できない上に高い、というのが、ゲレンデのもうひとつの定説とされているが、このスキー場の食事はまずまず。娘に注文したカレーライスも、しっかり具が入っていて値段も1000円以内と、良心的だ。
 ビールと煮込みを平らげた自分の「昼ごはん」は、おでんと冷酒に決定。品書きには「日本酒」とのみそっけなく書いてあるが、塩沢の青木酒造の地酒「鶴齢」なのは、昨年来ていて知っている。巻機山の雪解け水を仕込みに使った、本場越後の米どころの酒だけに、ほんのり甘くキリッと切れ味がいい。「お酒じゃなくって、ちゃんとごはんをたべなきゃダメだよ」と、ジョッキに続いて娘が冷酒のグラスを睨みながらひとこと。

 ほろ酔い気分もあり、食後も初級者用のゲレンデで、二人のんびり滑っていたいところだが、ちゃんとスクールを受けるように言伝されていたのを思い出し、午後はレッスンに参加することに。初めての頃からスクールで教わった娘と違い、自分はユーミン流れる苗場で適当に覚えた自己流スキーが染み付いているため、教えられるようにやるとかえってフォームがバラバラになり四苦八苦。
 それでも、終わりごろには娘はクルクル回れるようになり、自分も最後の3本だけ、奇跡的に板が揃って滑り降りることができた。いい感じを翌年につなげられるか、それともまたすべて忘れてハの字からになるかは微妙だが、時間切れとなり宿へと向かうバスへと乗り込んだ。
 昼のゲレンデの食事もまずまずだったが、このツアーの宿である『ほんや旅館』は、石打で一番食事がいい、と、主催者が太鼓判を押しているのが楽しみのひとつ。熱めの湯にゆっくり入って体をもみほぐし、夜行とスキーの疲れを落としたところで、早めの夕食の卓へと向かった。

 食事がいい、といっても、特別料理や豪華なものが出るということではなく、けんちん汁におひたし、冷奴など、家庭料理風の素朴な品々が、卓にいっぱい並んでいる。メインの皿はキノコソースかけのハンバーグにナポリタン、ポテトサラダと、なんだかお子様ランチのようでもある。
 全員揃っていただきます、とともに、空腹なのでハンバーグや餃子といった、ボリュームがある品に箸がのびていく。ハンバーグはいっぱいの刻み玉ネギに独特のスパイスが効いた、なかなか本格的な味。ギョーザは手のひらの幅ぐらいはある大振りで、ニラの香りがプンプン。大人と子供でメニューや味付けを変えているらしく、同じツアーの腹ペコの小学生たちも、これらお子様向けメニューをどんどんと食べている。

去年もおいしかったけんちん汁。餃子は野菜がたっぷりのヘルシー系

 お子様向けメニューもいいが、宿の自慢はなんと言っても、自家製の野菜を使った品々。冬はスキー旅館だが農業も行っているそうで、「石打は土と水がいいから、米や野菜の味が良くなる」と話すご主人。けんちん汁はニンジン、ダイコン、キクラゲなど、それら野菜がたっぷりで、根野菜のおかげでスキーで冷えた体がしっかりと温まる。おひたしはワラビとモヤシでしゃっきり瑞々しい。
 特に米は、高級ブランド米である魚沼産コシヒカリの産地だけに絶品。宿で出すのは魚沼産塩沢米のコシヒカリで、粒がキリッと立ちまろやかな甘みの、米飯の醍醐味を楽しめる味わいだ。普段はご飯はそれほど食べない娘も、よそってきた茶碗一杯をぺろりと平らげ、自分もお代わりを一膳。

 空腹のおかげで食が進みつい、忘れていたが、米と水がよい土地ならば、当然酒も優れている。お昼に飲んだ地元の「鶴齢」に、魚沼といえば八海醸造の銘酒「八海山」だってある。野沢菜と白菜の漬物が残っているのでこれをつまみに一杯二杯、といきたいところだが、今日は普段の食べ歩き旅ではなく、あくまでスキーが目的。あまり飲んだくれてばかりいたら、デザートのイチゴアイスを食べている正面席の同行者から、またご意見を頂戴しそうだ。
 漬物はおいしい米とおいしいお冷で平らげたら、夜はツアー主催の懇親会が控えている。さらに部屋に戻ったら、父娘水入らずの貴重な旅の夜を、のんびりと過ごすことにしよう。(2009年2月14日食記)


味本・旅本ライブラリー13…『孤独のグルメ 新装版』 谷口ジロー画・久住昌之作

2009年03月04日 | 味本・旅本ライブラリー
もう10年を超えるロングセラー・「孤独のグルメ」が、このたび新装版となって再リリース。追加の一篇が加えられたというので、新たに購入してみた。

『孤独のグルメ』の当ブログレビューは、こちら↓
http://blog.goo.ne.jp/tokujyo-k/e/982004115ea9bca50d6eeef14883eceb

久々の新作はどんな話と思ったら、意外や意外、五郎さん入院していて、テーマとなる食はなんと、病院食のカレイの煮付け。しばらく見ないうちに飽食を重ねて糖尿でも患ったのかと心配したら(それではストーリーが終わってしまう)、輸入雑貨商である彼が倉庫で商品の運搬の際に、転倒して腰を痛めたとの設定。胃腸はなんともないのに入院したときの、食事に対するモチベーションの高さが、見事に伝わってくる。

買う価値ありなのはこの一遍以上に、巻末の特別対談の面白さ。久住、谷口両先生に加え、谷崎賞の川上弘美先生も加わる豪華版で、井之頭五郎のキャラ設定秘話とか、原作を漫画に表現する際のこぼれ話まで、ファン(?)にとっては興味深いネタが、いっぱい披露されている。五郎さんが酒を飲めない設定にされたのも、それなりの意味があったよう。中でも実写版「孤独のグルメ」を仮想しての、五郎さん役論議では、意外な人物が?

とにかく、自身ではベスト2に入る、食マンガの決定版。