埼玉県新座市にある社の受注センターで、クローズのブックフェアが開催。合間に近所をプチさんぽしてみた。物流倉庫街を抜けると「野火止(のびどめ)」という町名で、かつてあたりで焼畑農業が盛んだった頃、人家に延焼しないよう設けた塚に由来しているという。同名のこぢんまりした商店街が延びており、アジサイで埋もれんばかりの花屋に、宣伝コピーの手書きビラでこれまた埋もれている薬局、レトロサンプルでいっぱいの街中華など、ローカルなたたずまいが楽しい。
商店街は別名「こもれび通り」とも呼ばれ、突き当たりにある平林寺の門前町風でもある。平林寺は臨済宗の古刹で、13万坪の境内のほとんどに雑木林が広がっている。見かけた観光案内所で聞くと、ここから山門まで5分ほどかかり、境内もじっくり見れば小一時間だそうなので、この日は断念。引き返す途中、外周道路からもその広大さは分かり、これぞ武蔵野の自然たる様相が充分に伝わってきた。
ところで案内所のカウンターにたくさん座っていたぬいぐるみ、新座市のキャラクターで、ゾウとキリンをミックスしたその名も「ゾウキリン」だそうだ。名の所以はもちろん、市内に豊かに広がる「雑木林」から(笑)。こもれび通りの洋菓子店には、モチーフにしたクッキーも売られていて、プチさんぽのみやげにピッタリの落とし所だ。
ストーリーができれば、30分ほどのさんぽながらなかなか深い。平林寺境内を流れる野火止用水も、歩いてみたくなったかな。
トレインビューならぬモノレールビューで、場所柄店員も客も国際色豊か。異国の旅気分も味わいながら、ズズッと。
自分も満タンまでチャージ完了、勘定は出世払いにてよろしくです。
社会福祉法人善光会・サンタフェガーデンヒルズのデイサービス利用者向けレク「編集長の旅ばなし」。3回目のお題は新潟で、先日できあがった中越さんぽの冊子から、四季の景勝と温泉・味・みやげを中心に展開した。棚田や茅葺集落では懐かしみ、雪風景ではその量に驚き、料理とみやげは食べたい買いたいのレスに沸きと、旅気分を楽しんでもらえた様子。動画の差し込みもうまくいき、奇祭の「婿投げ」で笑いがとれ、長岡花火で締めがまとまり何よりである。
今日は終了後のおやつの時間までご一緒して、新潟の感想や次に見たいところなど、お話も伺えた。ご利用者は80~90代の方も多く、思い出の場所、生まれ育った土地、行きたいところなど、この世代の「旅感」を直接聞けるのもなかなか勉強になる。次回は夏前、リクエストの旅先はどちらになるか。