ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

一献一品出合い酒@横浜某所

2014年02月28日 | ◆一献一品出合い酒
地域で評判の焼肉店「羅生門」にて、甕マッコリ小×桜ユッケ。子供の不在時に夫婦水入らずで飲むなら、滅多に行けないちょい高級店で心置きなく飲める、このコンビが似合う。

一度は行って見たかった店に念願叶い、盛り合わせにホルモンにキムチにナムルと、ついあれこれ一気にオーダー。久々のユッケの紅と黄身の鮮やかさが、肉食意欲をグンとそそる。甕の酒を柄杓でよそい分け、椀を片手でむんずとつかんでググッとやるのが、焼肉店マッコリの流儀。もう片手で生肉を卵とザッと和え、ヒヤリネットリジワリとジューシーな味わいを堪能。椀が干される勢いに、さらに加速がついていく。前菜ながらがっしり飲み食い、焼肉のいざない役な一期一会。

久々の夫婦差しの飲み食いは、和むような気恥ずかしいような。肉を焼く間の沈黙が、心地よいような間が持たないような。まだ酒が残る椀に三たび四たび勧めたりと、初々しいやら場不慣れやら、それでいて本音はやっぱり安穏と至福だったりして。一献一品の小さな酒宴、ほのぼの天下泰平なり。

一献一品出合い酒@牛込神楽坂

2014年02月26日 | ◆一献一品出合い酒
駅入口に隣接するオリエンタルレストラン「アジアンパーム」にて、グラスビール×タンドリーチキン。業界の未来を語りながら賑やかに飲むなら、スパイシーなパンチに話も酒も進む、このコンビが似合う。

瀟洒な花街の外れにエスニックテイストが、妙に気分をざわつかせる店構え。討論後の乾いた喉にまずはピッチャー、一同で軽くグラスを空けては、ピッチャーもすぐに空いていく。アジアンで無国籍な料理は、揚げ物や肉類中心のガッツリ系。サックリしたチキンの皮のピシッとした辛さに、また喉が乾いてはピッチャーが進む。香辛料と酔いでさらに覚醒、議論をも刺激する一期一会。

セミナーで面白くなってくるのは、本番よりも懇親会なのはお約束。妙案奇案に共闘や大同団結、次々に湧く夢のようなアイデアを、酔いが覚めても実行の覚悟があれば、業界の未来は華やか安泰間違いなしだが…。一献一品の小さな酒宴、喧々諤々天下泰平なり。

一献一品出合い酒@松山

2014年02月25日 | ◆一献一品出合い酒
市街やや外れにある和食・瀬戸内とらいしにて、石鎚冷酒×焼きタラバガニ。四国での仕事を一任しているパートナーとの打ち合わせなら、お店の選択も一任しての小粋な和食料亭での、このコンビが似合う。

廊下を通され個室に落ち着き、とれとれの瀬戸内・宇和海の幸が小鉢、つくり、煮魚と進む。そのメインディッシュは、意外なことに北の魚介の王様。石焼された身の香ばしさが、プンと座敷を満たす。パキッとやってスルリと身を抜き、太い白身をホクリと含めば、舌が一気にノーストリップ。ど真ん中の強靭な甘みを地酒でスッパリ流せば、今度は銘柄にある四国最高峰の頂を踏破したかのよう。喰って呑んでは北へ南へ、四国の魚どころにて不思議な贅沢な一期一会。

再会に弾んだ杯と会話は、主役の料理の登場にて一変。手元では細かな格闘、耳は真剣に商談と、集中と上の空の狭間で酒が進む。打ち合わせの大事な詰めどころより、殻にへばりつき残る身の方が、よほどひっかかること気になること。一献一品の小さな酒宴、いそいそ天下泰平なり。

サンリオのKIRIMIちゃん

2014年02月25日 | てくてくさんぽ・取材紀行
キティやマイメロといった、キャラビジネストップクラスのシェアを誇るサンリオ。最近手がけた食品キャラ、その名も「食べキャラ」総選挙の結果、商品化されるキャラが決定した。その名も「KIRIMIちゃん」!

切り身界のヒロイン・サケのきりみちゃんをはじめ、真面目な男の子キャラのサワラ君、ヒロインに惚れ役のロース君、金持ちキャラのタイ君など、脇キャラも充実。食の現場取材の際に持ってれば、グッズから話題の花が咲くかも?

一献一品出合い酒@道後温泉

2014年02月24日 | ◆一献一品出合い酒
道後温泉本館隣の道後麦酒館にて、マドンナビール×久万こんにゃくの刺身。歴史を感じる湯殿の眺めを肴に飲むなら、ヘルシーな山の刺身に当地の名作にちなんだネーミングのビールの、このコンビが似合う。

雨の温泉街を小走りに抜けて、駆けつけに選ぶは地ビール醸造元自慢の一杯。アルトのダークな色としびれる苦味で、優雅な名に反して舌と喉に雷が立つ。鯛など海産物が豊かな地にて、選ぶ刺身はあえて山のフグ。シコシコの弾力にヒヤリとした瑞々しさが、鋭いビールのいい受け皿となる。マドンナを傾けて坊ちゃんの世界を思い浮かべつつ、赤シャツならぬ赤ら顔となりゆく一期一会。

粋な浴衣掛けで闊歩が似合う湯処ながら、降りしきる雨は一層強くなる。首に巻いた手拭いは湯浴みでなく、酔いの汗ばみを拭うばかり。外湯巡りへ行くつもりの腰も、一杯空けるごとに一層重くなっていく。一献一品の小さな酒宴、しとしとと天下泰平なり。