ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

京都山中越えてくてくさんぽ

2012年04月20日 | てくてくさんぽ・取材紀行
京都の北白川から大津市の山中町へ抜ける県道30号線は、通称「山中越え」「志賀越え」と呼ばれる峠道。かつては京都から北陸道方面へ抜ける道で、北白川の起点には子安地蔵、中間の山中町西教寺には、一里塚とも称される阿弥陀如来、大津側の入口である志賀には大仏(おおぼとけ)と呼ばれる阿弥陀如来像がある。峠越えの道中はまるで、石仏を詣でる行程で、素掘りの素朴な仏様に道中の安全を念じられていると思うと、何だか癒される。

 志賀町からさらに、坂本の日吉神社を経た先には、八講堂千体地蔵と呼ばれる地蔵群がある。もとは延暦寺の八講堂があった場所に、近所の人が周辺の田畑から出土した石仏や地蔵を安置した場所で、化野念仏寺を思わせるように整然と並ぶ野仏は、庶民信仰の素朴さを感じさせる。琵琶湖を遠望する高台でもあり、湖面を見下ろす素彫りの地蔵たちは、何を念じているのやら。

コリアスンデ屋のキムチ@新大久保

2012年04月03日 | 町で見つけた食メモ
昨日はまる一日、あまりFbのアップがなかったのは、ほぼまる1日二日酔いを引きずりへばっていたため。おとといの新大久保飲み会で、チェジュマッコリを相当飲みすぎてしまい、自宅にどう帰ったかの記憶がない。財布に残っていたタクシーの領収書の金額からして、最寄駅を数駅乗り越していたのは間違いなさそう。

で、会場の美名家から新大久保まで行く途中、同行者の案内でおみやげにキムチを買った記憶が、おぼろげながらある。歩いた道筋や看板のかすかな覚えから、おそらく「コリアスンデ屋」で買ったようだ。白菜とニラのシンプルなキムチで、見た目ほど辛さはなく白菜の瑞々しさがしっかり残っていて、葉物をしっかり味わっている感じ。キムチって野菜料理なんだな、と改めて実感する。

ところで店名から、スンデもおいしいんだろうか。新大久保再訪時にはチェックしてみたい。もちろん記憶がきちんとした状態で。

町で見つけたオモシロごはん…宝町 『小法師』の、チャーシューメン

2012年04月03日 | ◆町で見つけたオモシロごはん
昨日からようやく、京橋の新しい仕事場へ移動となった。と思ったらこの嵐。仕事を早く切り上げて、お初での京橋ごはんは遅い昼飯で訪れた、喜多方ラーメン「小法師」の焼豚ラーメン。文字通り表面を覆い尽くすほどのチャーシューがのった、現地喜多方の老舗御三家のひとつ「坂内食堂」の東京チェーン店であるこの店の名物だ。って、これ食べてのんびりしたから電車が運休するタイミングにかち会い、帰宅まで4時間かかったのだが。

見た目かなりヘビーな印象だが、軽めの醤油スープにモチモチ系の加水麺が意外にスルスル食べられ、チャーシューも肉がホロリ、脂が軽くトロリ甘くそれほどガッツリしていない。お腹が底抜けに空いている時や、今日の自分のように遅めの昼ごはんなら楽勝でいける。個人的には焼き豚にラー油をちょっとたらすと、辛みでさらに食が進む。

ところで、ご当地グルメの枕詞的表現で、「駅を降りたら町中に○○の匂いが漂う」とか「地元の人は朝食から食べている常食」とかあるけど、実際には誇張されすぎているものも多い。喜多方ラーメンでは「朝昼晩におやつと夜食で1日5食」とか「職場の送別会やお見合いの席で出される」とか聞いたけど、真偽のほどは?