ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

町で見つけたオモシロごはん…杉田 『手打ちそば福寿』の、カキそば

2011年12月30日 | ◆町で見つけたオモシロごはん
 午前中に家の掃除を済ませて、午後は買い出しで最寄りの杉田駅へ。京急線の杉田駅とJRの新杉田駅の間は商店街になっていて、アメ横的な青果店や鮮魚店もあるので、歳末の買い出しで結構にぎわっている。
 買い物を終えての昼飯が、また駅前のこってり家系ラーメン屋になりそうなところを押さえ、駅のまん前にあるこの店へ。開店以来ずっと気になっていたのだが、意外と自宅の最寄り駅でそば屋というのは、足が伸びにくいものだ。

 手打ち、と称するだけに、品書きには限定の十割せいろなんてのもあり本格的。選んだカキそばは冬季限定で、カキが4つものった温そば。身が大ぶりで熱の通し具合がよく、ほこほこと豆腐のような食感の後、ほんのり潮の風味漂う優雅で優しい味。むしろスープにカキのダシがよく出ていて、つゆの控えめなしょっぱさにカキの滋味が際立つ絶妙のバランス。
 こういうそばは、今日みたいにきりっと冷え込んだ日こそ味わい深い。うれしいことに、焼き味噌だし巻き鴨焼きと、酒肴の種類が半端なく、酒もそば屋定番「菊正宗」ほか、八海山に浦霞まであるではないか。年が明けてから、冷え込みのきつい晩の帰り道が楽しみになりそうだ。

旅で出会ったローカルごはん…十日町駅前某店の、醤油ラーメン

2011年12月06日 | ◆旅で出会ったローカルごはん
日帰りで新潟・十日町へ。松乃井酒造場を訪ねることとなった。蔵元探訪、といえば聞こえはいいが、用事の向きは本の記述ミスに対するお詫びと説明。何だか、このところこんなことばかり。

風景は新潟に向かう新幹線より。高崎をでてトンネルが続く合間に見事な紅葉。思えば今年はじっくり紅葉を見ていなかったのに、改めて気づく。越後湯沢から乗り換えた各駅停車より。まさに国境のトンネルを抜けると雪国に。

蔵元へ行く前に、十日町駅前で昼食。へぎそばの店は混んでいたので迷ったところ、あごだしの醤油ラーメンの幟にひかれてこの店へ。ほそめで卵たっぷりのツルツルさ麺に、魚だしが深く奥行きある醤油スープがよくからむ。など、高山から少しは意欲復活の兆しか。