ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

八王子食アートてくてくさんぽ3

2011年08月13日 | てくてくさんぽ・取材紀行
最後に訪れたのが、八王子駅前にある「八王子夢美術館」。この日は「13才のハローワーク」の挿絵もやっているはまのゆかに酒井駒子・相野谷由起の絵本作家3人展で、常設展コーナーはわずかだったが、地元出身の木版画家、城所祥氏の作品もよかった。固い木の木口(断面)を使い、黒一色の中に緻密な線表現をする「木口木版画」という技法で、静物画のリアリティがなかなかのもの。この「魚」という作品も、市場か鮮魚店の店頭に並んでいるのがリアルに浮かんでくるよう。という訳で、結局食材つながりとなった美術鑑賞三題でした。

八王子食アートてくてくさんぽ2

2011年08月13日 | てくてくさんぽ・取材紀行
続いて訪れた東京富士美術館は、ルネサンスから印象派、現代絵画まで油彩の西洋画を広く揃えている。その中で一番印象に残ったのは、こちら。アンディ・ウォーホルの作品で、ポップなタッチのキャンベルのスープ缶だ。ウォーホルはキャンベルスープをいくつもモチーフにしているが、キャンベルのHPによるとその理由は「僕はスープを描いていますが、それは僕がスープを好きだから」中でもトマトスープは母親が毎日出してくれていたそうで、氏のソウル・フードを描いた作品ともいえるようだ。

八王子食アートてくてくさんぽ1

2011年08月13日 | てくてくさんぽ・取材紀行
八王子の村内美術館に行ってきた。「家具はムラウチ八王子」のラジオCMでおなじみの、村内がやっている美術館で、インテリアショップが入ったビルの3階にあるが品ぞろえは本格的。バルビゾン派の明るく、屋外で描く絵画を中心に、奥ゆきと広がりのある田園風景になかなか癒される。

そんな中の私のイチオシが、この作品。キスリングによるその名も「ブイヤベース」という作品で、テーブルの上にブイヤベースになる前の魚介があるわあるわ。アナゴにカワハギ、アカウオ、エイ、ハタ、ムツ、サンマ、サバ、アマダイ、ボラ、フグetc.と、絵画前のソファに腰掛けてじっくり数えてしまった。暖海性のも寒海性のも、回収魚も底魚も大集合で、まさに豪華なブイヤベースが煮上がること請け合いの絵画だ。