ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

街で見つけたオモシロごはん…鹿児島 『霧島ビール』の、源一郎さんの生マッコリ

2012年02月14日 | ◆町で見つけたオモシロごはん

 以前、釜山に旅行した際に、金井山城というマッコリの産地を訪れた。初めて生マッコリを味わったのだが、まろやかなスパークリングさが新鮮で、最寄駅前のスーパーで数本、日本に買って帰ったのを思い出す。
 国内でも生マッコリが静かなブームだが、日本のと韓国のは物が違うという。スパークリングさは乳酸菌発酵がまだ進んでいるからだが、放っておくと発酵が進み過ぎ酸っぱくなってしまう。そのため輸入用のマッコリは殺菌して発酵を止めたものがほとんどで、それに炭酸を添加した生マッコリ「風」のものが、日本で出回っている正体とも。

 最近は生マッコリブームに乗って、国産の生マッコリがつくられるようになったのがうれしい。池袋の東武百貨店開催の大鹿児島展で、霧島高原ビール製造の生マッコリが販売されていたので、鹿児島名物のさつま揚げとともに試してみることに。
 その名も「源一郎さんの生マッコリ」は、乳酸の香りがとにかく濃い。ドロッとした舌触りに軽い甘酸っぱさが口の中に広がり、最後に発泡が軽くピリッ。すべてが瑞々しく、文字通り生き生きしたのど越しがいい。

 能書きによると、源一郎とは鹿児島の焼酎の元となった麹菌をつくりだした河内源一郎氏のことで、河内菌と呼ばれるこの菌は韓国にも渡り、現在韓国のマッコリはほとんどがこの菌からつくられているのだそうだ。薩摩焼酎と韓国のマッコリを生み出した父、というべき人物だろうが、その縁で鹿児島の物産展で本格生マッコリが扱われているのが面白い。
 たっぷりの乳酸菌のおかげで整腸作用もあり、なんと必須アミノ酸がすべて含まれているというから、まさに薬酒。種子島のみつわ蒲鉾の、トビウオすり身の魚っぽい薩摩揚げも相性も抜群で、またたく間に1本空いてしまった。釜山の金城マッコリは味が変わるのが早かったから、もう1本も今日中に開けたほうがいいかな?


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして♪ (mk)
2012-07-01 13:56:11
こんにちは♪
鹿児島の錦灘酒造のmkです♪

マッコリを調べてたら偶然この記事を
発見しまして嬉しくてついコメントさせていただきました♪

源一郎さんのマッコリまた飲んでくださいね♪

返信する

コメントを投稿