ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

名古屋てくてくさんぽ11

2021年03月27日 | てくてくさんぽ・取材紀行
大須は江戸時代の大須観音の門前町として栄え、戦時中には多くの演芸場や芝居小屋、映画館が並ぶ名古屋最大の興業街だった。周辺には縦横無尽に10あまりのアーケードが錯綜、新旧の名物店の他、古着や雑貨、ディスカウントショップ、電器店など、さまざまなジャンルの店が集まっている、東京でいえば浅草のような歓楽エリアだ。

大須観音から続く仁王門通りの沿道には、昔風のおもちゃ、おはじきやめんこ、古本や衣料品など、レトロムードな店舗が軒を連ねる。老舗やレトロな店が中心で、他におもちゃ屋、ブリキの玩具店などが。大須ういろや青柳ういろ、きしめんなど、名古屋名物の味の店も見られる。コメ兵は1階にアクセサリーがずらりと並び、新品とUSEDそれぞれが販売。1本隣の通りである万松寺通りは、ファッションや雑貨の店が集中する若者の町。ストリート系やパンクの格好をした若者が多く、沿道にもファッションやアクセサリーなどのショップが集中している。

最奥に鎮座する大須観音は、日本三大観音の1つとされる観音霊場。本尊は聖観音で、なごや七福神の一つである布袋像も安置している。こちらに参拝して、名古屋さんぽは終了。

コンパルのエビフライサンド@栄

2021年03月27日 | てくてくさんぽ・取材紀行
栄地下街の喫茶店「コンパル」は、地元で知られたモーニングと名古屋メシサンドイッチの店。小倉トーストのみならず、味噌カツやハンバーグ、海老フライのサンドまであり、洋食出身の料理人による揚げ具合はもちろん、ソースやタルタルの本格的味わいも含め、地元でも人気を博している。

エビフライサンドは太めのフライにキャベツとオムレツも挟まれ、口に入らないほどの厚さ。一本ひと口の単位で大口でいただいた。エビがジューシーな揚げ加減で、実にうまい。またこちらのアイスコーヒーは、ホットを氷のグラスに移し替えて冷やす仕組みで、一瞬で冷やすことで香りと苦味を逃さないのも売り。濃厚のクリームを加えると穏やかな味わいにあり、喫茶店はコーヒーのうまさありきというのを実感できる。

ここのほか、金山駅や名古屋駅にも店舗があり、地元客が多くローカル喫茶として根付いている様子。次回はぜひ、名古屋モーニングにチャレンジしたいところだ。

名古屋てくてくさんぽ10

2021年03月27日 | てくてくさんぽ・取材紀行
大津通から再び外堀通りに出て、久屋大通公園の北のはずれへ。三井不動産による指定管理により「RAYARD Hisaya-odori Park」というショッピングモールになっていて、ファッションや洒落た雑貨、レストランの店舗が緑地に出店している。園内は4つのゾーンに分かれ、芝生広場があるゾーン1、起伏があり橋がかかるなど立体的なゾーン2、テレビ塔直下でイベント広場のあるゾーン3、水盤を中心とした水辺が広がるゾーン4と続き、錦通りへと至る。

錦のそばにあるオアシス21は、観光案内所や商業施設、バスターミナルなどが集まる複合施設。屋上の「水の宇宙船」という大屋根には散策路が巡らされており、地上14メートルの空中散歩が楽しめる。ガラス屋根の上に水をたたえており、ゆらめく水面の直下に吹き抜けの地下広場がぼんやりと見下ろせるのが神秘的だ。

錦通りから南は緑地が広がる公園エリアで、右手には三越やラシック、松坂屋と続く百貨店が集中するエリア。南外れの先には花のテーマパーク「フラリエ」があり、ヨーロッパ風の施設内には池を中心に花壇があしらわれている。イベント広場の性格が強いようで、この日も園芸マルシェで賑わっていた。

矢場町からは一転、下町ゾーンに。名古屋の浅草的街並みで散策を締めましょう。

名古屋てくてくさんぽ9

2021年03月27日 | てくてくさんぽ・取材紀行
名古屋城の外堀には、かつて瀬戸から焼き物を運んだ「瀬戸電」の電車が運行。今も廃線跡が残っていて、大津通の大津橋の下には「大津町」駅へと降った階段と手すりが残っている。ここは名古屋城から栄に向けて歩く際に、何度か通っているので知っていたが、東寄りの堀川沿いにも「堀川」駅の遺構が残っていた。瀬戸電はここが終点で、ここから堀川の水運で焼物を名古屋港へ運んでいたそうだ。

もう廃止になって何十年にもなるが、都市の真ん中に遺構が残っているのは、城郭の中だからだろうか。

名古屋てくてくさんぽ8

2021年03月27日 | てくてくさんぽ・取材紀行
名古屋城へは外堀通りから本町橋で外堀を渡り、本町通り沿いの官庁街を見ながら歩いていく。二之丸交差点の突き当たりが内堀で、右に行くとニノ門から二之丸へと入れる。天守のある本丸へは内堀沿いに左へ、正門から先が有料エリアになる。基本、有料施設へはこれぞというところしか行かないのと、ものすごい混雑なのでスルー。内堀沿いにぐるっと天守を眺めるさんぽとした。

正門から堀端をひとまわりして、二之丸へは30分弱と、広い城郭だけに距離がある。幅広く水をたたえている堀は涼感があり、出入りのある石垣の眺めも飽きさせない。途中には堀の水を逃す大樋や、堀の水に臨む西北隅櫓も見られる。名城公園の入り口あたりが天守のビューポイントで、正門と真裏から見るため見慣れてるのとは違う姿なのが、なかなかレアな眺めだ。水に映る逆さ天守も、こちら側からならでらではである。

大津通を上り切ると、二之丸東鉄門跡の石垣をくぐり二之丸へ。こちらも有料の二之丸史跡庭園のほかは体育館のドルフィンズアリーナがあるだけなので、名古屋城見物はここまで。立派な洋館の県庁と市役所を見て、繁華街へ行きましょう。