本州最果ての湯と聞けば、津軽海峡に面した小ぢんまりとした温泉街が浮かぶ。下風呂温泉はまさにそのイメージで、部屋からの眺めは津軽海峡越しの北海道が手に取るように臨める。直線距離では青森市街より函館がずっと近く、テレビは札幌キー局ばかり。ここは本州でも、文化圏的には北海道が近いようである。
お向かいの函館がイカが名物なのと同様、下風呂漁港もイカ漁が盛んだ。温泉街の前に広がる漁港では漁に出る準備中で、水揚げの見物前に温泉と晩飯は済ませたい。宿泊したホテルニュー下風呂の夕食の膳は、おかずはすべて魚料理。もちろんイカ刺しもあり、ショウガ醤油にからめてすするとパキパキシコシコと元気な歯ごたえ。東京で食べるとねっちょりしており、イカは水揚げ地に足を運んで食べる価値があると実感する味だ。
宿の方によると、下風呂漁港のイカ漁は1日2回操業していて、朝の出漁は15時ぐらいから、夕方のは夜中ぐらいからの帰港となる。これから日が沈むと、漁り火が右手の大畑沖と左手の大間沖に連なり、漁が進むにつれて正面の下風呂沖に集まってくるという。遅い時間になると北海道沿岸で操業する漁火も混ざり、対岸がライトアップのように照らし上げられ幻想的なのだとか。
夕方出漁した漁船は早いと夜中過ぎ、漁獲により未明まで漁を続けることもあるそうで、水揚げを見物するなら船が戻ってくるのを、部屋の窓から見ているといい、とアドバイスいただいた。しかしイカをはじめ各種魚料理で満腹、さらに温泉のおかげでつい、ウトウト。いつしか夜が明けていて漁船はほぼ帰港、水揚げも終わったようで、荷捌き場はすっかり静かになっていた。
朝食はイカ料理がさらに増え、青森の郷土料理・貝焼きがメインだ。むつ湾沿岸ではホタテを使うが、下北ではイカを使用。身はクキクキ甘く、ワタと卵が身にからみこってりコクがある。小鉢の塩辛が絶品で、ワタの深みが数倍に膨らみ発酵香が鮮烈。さらに刺身は朝とれのを使用しているから、昨晩のとは鮮度が違う。箸でつまむと皿が透ける半透明で、コキコキ、プツプツと切れがよく甘みが柔らかい。三品みんな熱々ごはんにのせてザッパザッパといけば、イカ水揚げ地にいる至福に浸れることといったら。
無念、寝過ごして水揚げ見損ねました、と朝食を運んできた昨晩の方に話すと、昨夜は4時ぐらいまで漁をしていたので仕方ないよ、と笑っている。下風呂のイカを生産の現場から堪能するべく、今度は午後いちに来てひと風呂浴びて夕方まで寝てから、食べて漁り火を眺めて水揚げを見て、と徹夜で頑張るかな?
お向かいの函館がイカが名物なのと同様、下風呂漁港もイカ漁が盛んだ。温泉街の前に広がる漁港では漁に出る準備中で、水揚げの見物前に温泉と晩飯は済ませたい。宿泊したホテルニュー下風呂の夕食の膳は、おかずはすべて魚料理。もちろんイカ刺しもあり、ショウガ醤油にからめてすするとパキパキシコシコと元気な歯ごたえ。東京で食べるとねっちょりしており、イカは水揚げ地に足を運んで食べる価値があると実感する味だ。
宿の方によると、下風呂漁港のイカ漁は1日2回操業していて、朝の出漁は15時ぐらいから、夕方のは夜中ぐらいからの帰港となる。これから日が沈むと、漁り火が右手の大畑沖と左手の大間沖に連なり、漁が進むにつれて正面の下風呂沖に集まってくるという。遅い時間になると北海道沿岸で操業する漁火も混ざり、対岸がライトアップのように照らし上げられ幻想的なのだとか。
夕方出漁した漁船は早いと夜中過ぎ、漁獲により未明まで漁を続けることもあるそうで、水揚げを見物するなら船が戻ってくるのを、部屋の窓から見ているといい、とアドバイスいただいた。しかしイカをはじめ各種魚料理で満腹、さらに温泉のおかげでつい、ウトウト。いつしか夜が明けていて漁船はほぼ帰港、水揚げも終わったようで、荷捌き場はすっかり静かになっていた。
朝食はイカ料理がさらに増え、青森の郷土料理・貝焼きがメインだ。むつ湾沿岸ではホタテを使うが、下北ではイカを使用。身はクキクキ甘く、ワタと卵が身にからみこってりコクがある。小鉢の塩辛が絶品で、ワタの深みが数倍に膨らみ発酵香が鮮烈。さらに刺身は朝とれのを使用しているから、昨晩のとは鮮度が違う。箸でつまむと皿が透ける半透明で、コキコキ、プツプツと切れがよく甘みが柔らかい。三品みんな熱々ごはんにのせてザッパザッパといけば、イカ水揚げ地にいる至福に浸れることといったら。
無念、寝過ごして水揚げ見損ねました、と朝食を運んできた昨晩の方に話すと、昨夜は4時ぐらいまで漁をしていたので仕方ないよ、と笑っている。下風呂のイカを生産の現場から堪能するべく、今度は午後いちに来てひと風呂浴びて夕方まで寝てから、食べて漁り火を眺めて水揚げを見て、と徹夜で頑張るかな?