ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

ジェーン・ドウの解剖

2017年10月26日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 昨夜はDVDでホラーを鑑賞しました。

 「ジェーン・ドウの解剖」です。

 美しい遺体と、検視官とその助手、登場人物はほとんどこの3人だけですが、心憎い演出で、魅せます。

 小品ながら、本格的なホラーで、コアなホラー・ファンの私が久々に震え上がりました。

ジェーン・ドウの解剖 [DVD]
エミール・ハーシュ,ブライアン・コックス,オフィリア・ラヴィボンド
松竹

 

 ある殺人事件の現場で、惨殺された遺体とは関係のない、若い女性の遺体が発見されます。
 女性の遺体は傷一つなく、まるでさっき亡くなったかのように美しいものでした。

 遺体は検視官の事務所に運ばれ、検視官とその助手である息子とで、解剖が行われます。

 保安官からの依頼は明日の朝までに死因を特定してくれ、というもの。
 地下の解剖室で、夜を徹した作業が始まります。

 解剖を始めると、奇妙なことに気付きます。

 両手首、両足首の骨が粉砕されていたり、胃から奇妙な紋章や文字が書かれた布が見つかったり。
 挙句の果てに、肺は焼かれ、内臓は損傷し、皮膚の裏側に奇妙な紋章が描かれていることが判明します。

 もしそんなことをすれば、遺体はズタズタになるはず。
 それなのに、遺体は極めて美しいままです。

 皮膚の裏や胃から出てきた布の紋章から、助手は、17世紀の魔女狩りで拷問もしくは儀式を受けた魔女だったのではないか、と推測します。

 脳細胞を少量削って顕微鏡で検査したところ、脳が活発に動いていることが判明。
 
 検視官は、この女性は生きている、とつぶやきます。

 時あたかも嵐の晩。
 地下は停電し、閉じ込められてしまいます。


 そして、検視官と助手を、悲劇が襲うのです。

 それは女性の、誰かれ構わぬ復讐だったのでしょうか。

 ラストも衝撃的です。

 嵐などなく、4日連続の快晴であることがラジオで告げられ、解剖したはずの遺体はまた美しい遺体に戻っているのです。

 この手の映画に、分かりやすい説明は出来ません。
 出来ないからこそ怖いと言えます。

 この記事を書きながら、文章にして紹介しようとすることの困難さを感じ、歯がゆいばかりです。

 ご覧いただくのが、一番良いでしょう。


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