今日は午前中、休暇を取りました。
首が痛むので、整形外科に行ってから出勤しようと思っています。
日系英国人作家、カズオ・イシグロ先生がノーベル文学賞を受賞された、との一報が飛び込んできました。
うれしいですねぇ。
私は先生の著作の熱心な読者ではありませんが、過去に5冊、読んで、それぞれに感銘を受けました。
私が読んだのは、
「わたしたちが孤児だったころ」
「忘れられた巨人」
「浮世の画家」
「日の名残り」
「わたしを離さないで」
です。
わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫) | |
Kazuo Ishiguro,入江 真佐子 | |
早川書房 |
忘れられた巨人 | |
Kazuo Ishiguro,土屋 政雄 | |
早川書房 |
浮世の画家 (ハヤカワepi文庫) | |
飛田 茂雄 | |
早川書房 |
日の名残り (ハヤカワepi文庫) | |
Kazuo Ishiguro,土屋 政雄 | |
早川書房 |
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) | |
土屋政雄 | |
早川書房 |
サスペンス調の作品、SF、ファンタジー、失われゆく古い英国を回顧したものなど、内容は多彩です。
そのなかで私が最も深く感動したのは、「わたしを離さないで」でしょうねぇ。
5作品とも、このブログで読後感をつづっています。
ブログ内検索で「カズオ・イシグロ」と打っていただければ、すぐに出てきます。
翻訳文特有の読みにくさはありますが、いずれも切なさを基調にしながら、上品で美しい作品に仕上がっています。
5歳で長崎から英国に両親とともに移住し、英国籍を取ったということですが、日本に残り、日本語で小説を書いていたら、ノーベル賞は取れていたでしょうかねぇ。
世界語とも言うべき英語で書く、というのは、多くの読者を得られるし、ノーベル賞の選考でも有利に働くような気がします。
一方、村上春樹は今年も受賞はなりませんでした。
もう無理なんじゃないでしょうかねぇ。