ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

エミール・ガレ

2012年05月31日 | 美術

 一昨年の今頃、目黒区美術館でエミール・ガレの生きた時代という展覧会が開かれました。
 行こう行こうと思っているうちに展覧会は終わってしまい、その後忘れていました。

 このほど某図書館でその時の展示図録を観る機会に恵まれ、改めてフランス、アール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸品や家具や調度品などの名品に酔いました。

 トリステの花器です。

 後に退廃的と称され、美術的価値が低いとされたアール・ヌーヴォーですが、この作品には退廃的な香りはしませんね。
 むしろ花瓶の青の、その青さが際立って、何か霊的な感じがします。



 一方こちらの置物は、悪趣味とさえ言える異彩を放っています。
 むしろこちらのほうがアール・ヌーヴォーのイメージに近いかもしれません。

燕文両耳付鶴首花器です。

 こちらはまた、なんとも繊細な花器ですねぇ。
 ぽきっと折れちゃいそうです。

 燕たちがひそひそ話をしている図柄が可愛らしいですね。
 なんと燕たち、墨で描かれているそうです。
 新しい技法を生み出したのでしょう。

 アール・ヌーヴォーは直訳すれば新しい芸術ということですから、19世紀末の芸術家たちは、競って新しい技法を生み出したのでしょうねぇ。

大樹ユーカリ文花器です。

 これはまた、生命力に溢れた大型の器ですねぇ。

 ガレは静謐な青の青さを霊的に描き出したかと思えば、悪趣味な作品を物し、可愛らしい作品を造ったかと思えば生命賛歌のような作品を生み出したのですねぇ。
 
 まさしくガラス工芸の天才です。

 目黒区美術館の展示図録を置いているなんて、某図書館、Good Job!

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愚痴

2012年05月31日 | 社会・政治

  この記事はお金の愚痴です。
 多分読めば嫌な気分になると思いますので、他人の愚痴など聞きたくないという方は、飛ばしちゃってください。 

 5月の給料から、政府が人事院の意向を無視して強行した国家公務員の給与7.8%削減が法人である私の職場にも適用されました。
 びっくりするほど給料が落ちていました。
 わが国の国家公務員や法人職員はデモも起こさず、よく素直に従っているものです。
 もっとも私も素直に従っていますが。

 私が就職する頃、公務員の給料といえば安月給の代名詞でしたが、いつの間にか公務員は高給取りと言われるようになりました。

 不思議。

 民間給与と比較して妥当な額になるよう、ここ数年は毎年給与減額の人事院勧告が出され、少しずつ、しかし確実に給与は落ちてきており、その上7.8%減は痛いですねぇ。
 管理職は10%減だとか。
 10%減というと、懲戒を喰らったのと同じような減額幅です。

 しかし就職活動中の大学生へのアンケートでは、約半数が公務員になりたいもしくはなりたいと思ったことがある、と答えています。
 安定志向といえばそれまでですが、今の新卒の給料では一人暮らしは相当無理があるでしょうね。

 新卒のみなさんには、公務員などお止しなさいと言いたいですねぇ。
 給料は安いしやりがいはないし、大したことない仕事も法律や規則でがんじがらめのためにしんどい仕事になっちゃうし、しかも法律や規則は増える一方で、さらには命じられて新しい規則を自ら立案したり、公務員嫌いの人々から面と向かって罵倒されるし、良いことないですねぇ。

 私も就職した当初は早く転職しようと思っていましたが、ずるずると日々を過ごしているうちに、21年目に突入してしまいました。

 我ながら振り返るだに情けない年月です。

 あぁ、大金を手に入れたいものですねぇ。

 宝くじでもあたれば、直ちに退職して、若隠居を楽しめるものを。

 お金で買えない物もある、とか言いますが、裏を返せばほとんどの物はお金で買うことができ、お金で買えない物は探さないと見つからないということでしょう。

 給与明細を見てはため息をつき、月々引き落とされる住宅ローンの返済が記された預金通帳を見ては涙にくれる日々が、続くのですねぇ。

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