今日は上野の東京国立博物館へ出かけました。
展示は、「ボストン美術館 日本の至宝特別展」です。
さる筋から招待券をもらったので、行ってきました。
車を上野警察署前の時間貸し駐車場にとめて、てくてくと歩き出しました。
都内一、安全な時間貸し駐車場なのではないかと思います。
目の前が警察署ですからねぇ。
東京国立博物館に着くと、入場者多数につき、入場制限を行っているとのことで、30分待ちと言う案内。
げんなりしましたが、ここまで来て観ずに帰るわけにもいきません。長蛇の列に並びました。
やっと入ってはみたものの、混んでましたねぇ。
東京国立近代美術館に「上村松園展」を観に行った時以来の混雑ぶりです。
私が嫌いなものは、上り坂と、待つことと、人混み。
上り坂以外は揃っているではありませんか。
美術鑑賞というよりは、人の頭の多様さを観に行ったようなもの。
はげあり、バーコードあり、茶髪あり、帽子あり、不本意ながらあらぬ物を観察してしまいました。
展覧会は、絵巻、襖絵、小袖、刀剣、仏像仏画などがバランスよく揃っており、お隣、本館のミニチュア版が平成館に出現したかのごとくでした。
これらわが国古来の美術品が、ボストン美術館に収められ、日々研究されているとは、不思議な感じがします。
幕末から明治の混乱期に、あるいは売られ、あるいは騙し取られて海を渡ったのですねぇ。
彼ら好事家は、わけても日本の刀剣に心惹かれたようです。
命のやりとりをするための道具でしかない刀剣に、日本人は精神性を注入し、それは外つ国々の人々を魅了したのですねぇ。
命を奪うことにかけては抜群の能力を有する日本刀が、同時に極めて高い精神性を象徴していたとは、まったく驚きです。
混雑する会場のなかで、私は刀剣の前でだけは、立ち止まって、うっとりとこれを眺めたのです。
展覧会を後にすると、不忍池やアメ横を冷やかして帰りました。
けっこう暑かったですねぇ。
少し日焼けしたような気がします。
歩数は意外に伸びて、12,042歩。
良い運動になりました。
名品流転―ボストン美術館の「日本」 | |
堀田 謹吾 | |
日本放送出版協会 |
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