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玉野商業校名変更のコメント募集─市民をバカにした行政運営

2017年06月09日 | 玉野市政
 6月8日に6月定例議会が開会された。本会議終了後に

新しく構成された総務文教委員会・協議会が初めて開かれた。

「玉野市立玉野商業高等学校への工業系機械学科新設に伴う校名変更

に関するコメント募集について」の取り組みで議員から批判が集中した。

 市教育委員会の資料では5月25日付でコメント募集に取り組んでいることを

議員に知らせる資料が配布されている。総務文教委員会では、まったくこのことに

ついて議論はしていない。

 その内容は、コメント募集の方法として

1.教育委員会ホームページにて募集

2.市内小中学校保護者全員に配布して募集

3.市内市民センターにポスター掲示、募集用紙配布

とあり、「※商業高校の保護者については、5月のPTA総会にて

学校が説明し同意を得ているため配布しない。」とある。

そして、(その他)として、6月5日(月) 校名変更を考える会 開催。

6月6日(火) 市民意見交換会 開催とある。

コメント募集の案内用紙には「玉野市民のみなさまへ」として

コメント回収期間は6月7日(水)までと記載し、

①「玉野商工高等学校」のように、商業の名を残しつつ、工業を加える
  形の校名がよい。

②「玉野実業高等学校」、「玉野産業高等学校」のように、商業と
  工業の内容を合わせた校名がよい。

③「玉野マリン高等学校」のように、商業・工業の内容を含まない校名
  がよい。(自由記述で校名を御提案ください。)

④その他(例:校名の変更は寂しいが、最小限の変更にとどめてほしい。)

これら各番号を記入の上、必要に応じて意見を記述願います、としている。

さらに「参考」として市教育委員会の考え方まで書き込んでいる。

 ところがだ─

6月議会に向けて、7日までコメント募集しながら、

6月1日には「玉野商工高等学校」への校名変更の議案が配布されている。

市民にコメント募集をしていながら、校名変更の議案を提出するなど

まさに、市民と市立商業高校をバカにした前代未聞の行政運営、失政である。

「市民の意見を聞いた」というポーズとりのパフォーマンスとしか思えない。

しかも、肝心の商業高校PTAにはコメント募集せず、

「同意を得ている」として、切り捨てている。

末期症状というか、市民無視、市民軽視の市政、教育行政の劣化が

極まりない。

 私は、この校名変更の条例議案を取り下げ、

市立高校・商業高校の10年、15年先を展望した市民参加の

魅力化・活性化検討協議会を設置し、その中で校名変更も検討すべきである、

と考えている。