日本共産党 前玉野市議会議員 松田たつおのブログ ニュース

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上勝町に行ってきました

2009年11月15日 | 市議会

 


 再利用のため一升ビンを回収し保管している


 11月12日(木)、徳島県上勝町に「ゼロ・ウェイスト」の取り組みを市議団で視察してきた。徳島市から小松島市に向う国道から、勝浦川沿いに約40キロ上流の山深い谷間に上勝町はあった。玉野市から車で約3時間の行程である。
 第三セクターで運営されている「月ケ谷温泉」の建物内で昼食をとるが、驚いたことにバスが3台駐車し、奈良県など関西方面などから、議会や農業関係団体等の視察団がいっぱい。食堂は平日にもかかわらず忙しくしていた。
 町役場から案内された「日比ケ谷ゴミステーション」に行き、そこでNPO法人「ゼロ・ウェイストアカデミー」の職員さんから、約1時間半にわたり、ごみゼロにする現場を見ながら説明を受けた。ステーション建物には「2020年までにごみをゼロにする」ゼロ・ウェィスト宣言の旗が掲げられている。
 生ゴミは住民がそれぞれ家庭で、すべてコンポストにより自家処理し、全量リサイクルされ各自で堆肥化、土に還されている。コンポストの購入費にも補助金を支給し、生ゴミは回収する必要がない。
 また、生ゴミ以外のごみは34種類に分別され、原則、この日比ケ谷ゴミステーションに住民が持参し、分別している。ごみを持参できない住民に対しての対策も講じられている。約2000人の町だからこそ出来る、町民のまとまりの良さもあるだろうが、しかし、「ゼロ・ウェイスト」は、いま大都市、中都市ほど必要な理念であり、取り組まなければならない行政の今後の重要な課題である。
 「無駄、浪費、ごみをなくす」、リサイクル、リュースを進め、生産段階から処理に困らない製品をつくることで焼却、埋め立て処理するごみをなくしていく、このことを実践している上勝町の取り組みは見事である。
 その現場を目の当りに、「葉っぱを売る」いろどりビジネスを全国に発信し、町内のあちこちに、「上勝アート」と棚田が点在する、この徳島の山里の取り組みの奥深さは、とても3時間の道行きでは辿り着けないことを実感した視察であった。
 ぜひ、もう一度、訪ねてみようと思っている。