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てらまち・ねっと



 昨日の裁判員裁判の判決。
 ともかく、ご苦労様。
 今回のことを基に、いろいろな議論が進むと思う。

 検証のためにも、とりあえずは報道から記録。

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今、4位あたり

●初の裁判員裁判、殺人罪被告に懲役15年判決 東京地裁
        朝日 2009年8月6日22時24分
 東京地裁(秋葉康弘裁判長)で3日から始まった全国第1号の裁判員裁判は、最終日の6日、殺人罪に問われた無職藤井勝吉被告(72)に対し、裁判員6人と裁判官3人が一緒に話し合って決めた懲役15年の判決が言い渡された。市民の常識や感覚を刑事司法に反映させることを目的に導入された裁判員制度。初めての判決で裁判員らが選択したのは、検察側が求刑した懲役16年を1年下回る刑だった。

 裁判員らは3日午前に選任され、午後から連日の審理に臨んだ。5日午後から判決を決める非公開の「評議」に入り、6日まで評議を継続。午後、法壇に再び9人全員で並び、裁判長が被告に判決を宣告した。

 判決は、藤井被告が5月1日午前11時50分ごろ、東京都足立区内の自宅の斜め向かいに住んでいた整体師小島千枝=本名・文春子=さん(当時66)を口論の末にサバイバルナイフで刺殺したと認定した。審理では「殺意の強さ」をめぐって検察側と弁護側が争ったが、判決は検察側主張に沿う形で事実を認定。「ぶっ殺す」と叫んで被害女性の胸や背中を深く突き刺したことなどを挙げて「強い殺意」があったと認めた。

 そのうえで「人の命を奪った結果は誠に重大」「遺族の悲しみは深く、厳しい処罰を望んでいる」と量刑にあたって考慮した点を述べた。

 被告・弁護側は量刑を不服として控訴する方向で検討している。控訴審には市民が加わらず、裁判官だけで審理される。最高裁の司法研修所は「一審の結論を控訴審はできるだけ尊重すべきだ」とする研究報告書をまとめている。(向井宏樹)

●裁判員法廷 午後 初の判決 言葉分かる/荷が重そう/裁判に関心
       東京 2009年8月6日
 東京都足立区の隣人殺人事件をめぐる東京地裁での裁判員裁判は、六日午前、評議を再開した。午後の判決公判で判決が言い渡される。法律のプロではない裁判員六人の“常識”がどう反映されるか注目される。判決を前に、今回は裁判員に選ばれなかった元候補者たちにあらためて感想を聞いた。

 「被告がどういう気持ちで被害者を刺したのか、直接聞いてみたかった」。公判を傍聴した東京都中野区の自営業土生雅祥(はぶまさよし)さん(65)は自分なりに想定の質問が頭に浮かんだというが「被告に対する恐怖も感じた」と話す。

 従来の裁判は「専門用語のやり取りで分かりにくい」との印象だったが、今回は「言葉をかみ砕いたりイラストを使ったりして工夫していたので分かりやすかった」と評価。ただ、四日間に集中した審理日程は「三十代、四十代はいいが、六十歳ぐらいになると耐えられるのかな」と語った。

 江戸川区の男性会社員(48)は「女性裁判員が体調不良で(補充裁判員と)交代したと聞き、プレッシャーは相当だったと思う」とおもんぱかった。判決の見通しについては「あんなに重い求刑(懲役十六年)になるとは思わなかった。被告は七十二歳で、評議では皆さん悩むのでは。やはり裁判員には選ばれたくない」

 葛飾区の主婦(36)は「裁判員は思っていたより荷が重そう。被告と被害者双方にいろんな事情があったようで、裁判員に選ばれていたら判断に迷ったかもしれない」と、裁判員の役割の難しさを感じたよう。都内の会社員高木勇介さん(28)は「自分なりの判決を出してみたかった。裁判に関心が持てるようになった」と話した。

 一方、今後、選任される可能性のある現役の裁判員候補者はどう見ていたか。

 千代田区の主婦(61)は「報道がセンセーショナル。一回目に選ばれなくて良かった」と胸をなで下ろす。「裁判員の質問は適切でとても努力したと思う。国民みんなで司法を支えていこうという気持ちが、醸成されてきたように思う」

 板橋区の男性会社員(43)は「被告と被害者側の話が食い違い、どちらが正しいのか判断が難しい。あの程度の主張では被告の性格も分からない」と短期審理の限界を指摘。加えて「裁判員の質問内容までチェックされたら緊張する。初めてとはいえ、報道は行きすぎだ」と、メディアの姿勢に苦言を呈した。

●量刑評議、全員一致でなければルール複雑
        2009年8月6日12時22分 読売新聞
 裁判員裁判第1号事件となった東京・足立区の路上殺人事件を担当する裁判員6人と裁判官3人は、5日午後に続き6日午前も、東京地裁11階の一室で最終評議に臨んだ。非公開のため外からは見えない評議とは――。

 ◆評決の仕組み

 評議室は約80平方メートルの広さで、窓越しに国会議事堂方面の眺望が広がり、壁に絵画がかかる。大きなテーブルが中央に置かれ、そばには議論の整理に使うホワイトボードもある。

 今回の事件では、殺人罪に問われた無職藤井勝吉被告(72)が起訴事実を認めているため、量刑が主な争点となっている。検察側の求刑は懲役16年で、被害者遺族側は求刑意見で懲役20年を求めた。これに対し、弁護側は「一般の殺人事件より軽い刑を言い渡すべきだ」と訴えており、裁判員や裁判官の意見が分かれることも想定される。

 多くの裁判官は「評議に多少時間がかかっても、できれば全員一致を目指したい」と言う。それでも意見がばらついた時は「被告にとって最も不利な意見の人数を、次に不利な意見の人数と足していき、合計数が裁判官を含む過半数に達した時、その中で最も有利な意見を評決の結論とする」という複雑なルールを使う。

 例えば、懲役20年(裁判員2人)、同18年(裁判員3人)、同16年(裁判官1人)、同14年(裁判員1人、裁判官2人)の四つに分かれた場合、まず懲役20年の2人を同18年の3人と足した計5人で過半数になる。

 しかし、裁判官を含まないため、次の懲役16年の1人と足したところで初めて条件を満たし、懲役16年が評決の結論になる。仮に有罪・無罪が争われた時は、有罪の意見が裁判官を含む過半数だった時だけ有罪となり、それ以外はすべて無罪となる。

 ◆判決文

 結論が決まると、裁判官の1人が評議での議論の内容を整理し、パソコンで言い渡し用の判決文を作成する。判決文はA4判の白い紙に横書き。できあがると、裁判員は内容に間違いがないことを確認し、判決公判で裁判長が読み上げる。裁判員も同席する。

 言い渡しが終われば、裁判員の職務は終了。その後、裁判官3人は正式な判決文を作成し、署名、押印する。裁判員は判決文に署名せず、審理の経過を記録した公判調書にも「1番」「2番」などの符号でしか記載されないため、後で事件関係者が公判調書を閲覧しても、氏名が漏れることはない。

●裁判員裁判 事実・量刑理由詳しく 被害者・被告へ配慮
          河北新報 2009年08月07日金曜日
 東京地裁で開かれていた全国初の裁判員裁判で、殺人罪に問われた無職藤井勝吉被告(72)に6日、懲役15年の判決が言い渡された。判決スタイルの変化が注目されたが、約15分かけて宣告された判決は、従来と大差のない事実認定と量刑理由を示す一方、随所に「らしさ」も表れた。

 判決は「認定した犯罪事実」「争点に対する判断」「量刑理由」の順で構成され、近隣住民や遺族の証言、被告の供述を用いながら事件の背景や経緯、事実認定と量刑を決めた理由を詳細に説明した。

 認定した犯罪事実の中で特徴的だったのは、「殺意を持って」という従来の決まり文句を「死亡させると分かりながら、強い攻撃意思で」と、概念が分かりやすい言い回しに置き換えたことだ。

 量刑理由を説明するくだりでは、裁判員がさまざまな意見を交わした評議の経過もにじみ出た。「女手一つで息子2人を苦労して育て、人生の結実期を歩んでいた被害者の無念は計り知れない」。被害者に深く同情したこの表現には、裁判員6人のうち4人が30~50代の女性で、子を持つ母親が多かった事情が反映されたとみられる。

 また、「犯行を深刻に受け止めていたのか疑問だが、警察署に出頭しようとした」「本当に反省しているか疑わしいが、反省の弁も述べている」と、加重事情と軽減事情を並べた表現からは、不遇な生活の末に犯行に及んだ藤井被告の心中を察する意見が少なくなかったこともうかがわせた。

 スケジュール管理が徹底される裁判員裁判で長大な判決文を書く余裕はなく、簡略化は不可避とされてきた。特に仙台地裁は、量刑の理由を個条書きにして情緒性を排し、中身を骨と皮までそぎ落とす超簡略型の判決を試行している。

 だが、こうした判決スタイルには、被告に罪の意識を自覚させ、反省と更生を促す「感銘力」に欠けるとの指摘もある。

 最高裁は裁判員模擬裁判の成果と課題をまとめた報告書で、「刑を決める根拠となった事実や重視の度合いなど、検討過程が一定程度明らかになる説明が判決には必要」との考えを示している。

 簡略に傾きすぎず、量刑理由で「人の命を奪うのは、取り返しが付かない」などと諭したこの日の判決に、藤井被告が何度も「はい」と、納得の声を上げていたのが印象的だった。(報道部・若林雅人)

<説諭認めてもいい>
 「裁判官の爆笑お言葉集」などの著作があるフリーライター長嶺超輝さんの話 検察側と弁護側のバランスを取った相変わらずの判決理由だ。裁判員には近所に住んでいて土地勘のある人や、年代や職業、ライフスタイルが被告と近い人を入れてみるのもいいかも。判決後の説諭は裁判長の独壇場だが、裁判員にも被告に「これから頑張りや」などと語りかけることを認めてもいいと思う。人間関係が希薄になっている社会だからこそ、雷おやじがうるさく言ったり、おばちゃんがペラペラしゃべり始めて止まらなくなったりしたら、市民参加の裁判らしくなり面白い。

<意見を強く反映か>
 作家の佐木隆三さんの話 懲役15年は、軽くはない判決だ。裁判員の意見が強く反映されたように思える。裁判員は被告に身を寄せて考えようとしたものの、有利な事情が見つからなかったのではないか。審理を見ていると、裁判員が真剣に取り組んでいることがよく分かった。積極的に質問をしていたことも評価したい。

<事実認定甘さある>
 木谷明法政大法科大学院教授(刑事法、元東京高裁判事)の話 最終日だけ傍聴したが、求刑(懲役16年)とほぼ同じだった懲役15年の判決は、検察側の主張をほぼ丸のみしており、検察側の一人勝ち。被害者側の落ち度を一切認めておらず、事実認定が甘いのではないか。裁判員は、被告の前歴や生活態度が良くないと感じたのだろうと思う。「最低でも懲役20年を」と要望した遺族代理人の求刑意見も量刑に影響を与えたのではないか。

<評議進行の対策を>
 三島聡大阪市立大教授(刑事法)の話 記者会見で裁判員は「評議は発言しやすい雰囲気だった」と話したが、評議での話し合いが刑の決定というゴールに向かって適切で組織だっていたかは不明だ。刑事裁判の素人が裁判に加わることで評議運営は困難になりかねない。しかも裁判官は市民が参加するような形での話し合いに不慣れで、進行がうまくいくとは思えない。適切な評議進行のための十分な対策が必要で、研修体制や評議の際のチェックリスト整備、模擬裁判の継続的実施などが早急に検討されるべきだ。

◎検察「努力報われた」/弁護人「理解得られず」/裁判長「充実していた」

 東京地裁で4日間にわたった裁判員裁判を連日傍聴した東京地検の青沼隆之特別公判部長は6日、判決後の取材に応じ「裁判員の方の熱心でまじめな態度を見ていて、感銘を受けた。いい制度になっていくのではないか。検察官として努力していきたい」と述べた。

 裁判員の記者会見をテレビで見たという青沼部長は「『検察側の主張が分かりやすかった』と評価していただき、これまでの準備や努力が報われた」とほっとした様子。

 判決が「強い殺意があった」と検察側の主張を全面的に認め、懲役16年の求刑に対し同15年を言い渡したことには「すべての争点についてよく評議されているとの印象を持った」。


 主任弁護人を務めた伊達俊二弁護士は6日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、藤井勝吉被告(72)が判決後に「自分と同年代ぐらいの人生経験を積んだ裁判員だったら、自分の主張を分かってもらえたかもしれない」と話したことを明らかにした。

 被害者のバイクの止め方をめぐるトラブルが事件の背景にあったとしていた被告は「人生経験を積んだ人なら少しぐらいは分かってもらえたはず」と打ち明けたという。

 公判で弁護側は「真相を明らかにしたい」という被告の意向を受け、謝罪だけではなく、被害者にも非があったとの主張を展開したが、伊達弁護士は「集中審理の短い期間で理解を得られなかった。裁判員から反省の態度がないと思われたかもしれない」とした。


 全国初の裁判員裁判で裁判長を務めた東京地裁の秋葉康弘判事は6日の判決後、「裁判員、補充裁判員の方々には熱心に審理や評議に参加していただき大変感謝しています。裁判官と裁判員とが一つになって裁判を行うという裁判員制度の目的にかなった充実した裁判だったと考えています」とのコメントを出した。

●裁判員裁判:初の判決 被告に懲役15年 裁判員、会見で重圧語る
       毎日新聞 2009年8月7日
 ◇主婦にできるか不安だったが皆と成し遂げた
 東京都足立区の殺人事件を巡る全国初の裁判員裁判で、東京地裁(秋葉康弘裁判長)は6日、隣家の女性を殺害したとして殺人罪に問われた藤井勝吉被告(72)に懲役15年(求刑・懲役16年)を言い渡した。公判を終えた裁判員6人、補充裁判員1人は、判決後に全員が匿名で記者会見。ピアノ教師の女性(51)は「いろいろ話し合う中で(判決を)決めた。不安というか心が揺れて大変だった」と、重い選択に市民が加わることの難しさを語った。一方で裁判員らは重責を果たした充実感もにじませた。

 裁判員と補充裁判員を務め終えたのは、38~61歳の男性3人と女性4人。5人が撮影にも応じた。

 女性契約社員(38)は「私みたいな一般の主婦が裁判に参加できるか不安だったが、皆さんと一つのことを成し遂げた」と語った。

 一方、補充裁判員として選ばれ、3日目から裁判員として審理に加わったアルバイトの男性(61)は「人のすべての自由を奪う重大な結論を出さなければならない」と重圧を説明した。そのうえで「被告、被害者のことを考えた。こういった社会がどうしたら少しでもなくなるんだろう。興奮してきてちょっと泣きました」と、判決前夜の心境を振り返った。

 検察、弁護側の立証や、判決を決める「評議」の雰囲気に関しては、高く評価する声が相次いだ。補充裁判員の男性会社員(38)は、双方の立証方法を「(必要な)情報を漏らすことなくまとまっていた。ビジネスに使うプレゼンテーション用資料に近い」と話した。評議も「堅い雰囲気と予想したが、(大学の)ゼミのようで素直な意見交換ができた」などの感想が続いた。

 公判日程については「4日あれば理解できる」「与えられた時間でやるしかない」と受け止め方は分かれ、男性会社員(43)は「複雑で証人が多い事件や死刑が絡むようだと4日間では日数が少ない」と指摘した。裁判員は生涯、評議の内容を話してはならない守秘義務が続くが、全員が「守ります」と述べた。【銭場裕司】

 ◇求刑16年に懲役15年
 判決は、最大の争点となった殺意の強さについて、検察側の主張を全面的に採用した。「『ぶっ殺す』と言う被告の声を聞いた」などと証言した近所の住民3人の証言について、判決は「信用性が高い」と指摘。「強い攻撃意思を持っていた」と強固な殺意も認定した。

 藤井被告は「被害者から『やるならやってみろ』と言われた」と主張したが、判決は「信用しがたい」と退けた。動機は「被害者に憤りを感じていた中、文句に言い返されて怒りを爆発させた」と認めた。

 量刑の理由について「身勝手で短絡的。遺族は厳罰を望んでいる」と指摘。反省の弁を述べたことも酌んだとしている。

 判決によると、藤井被告は5月1日、自宅近くの路上で、韓国籍の小島千枝(本名・文春子)さん(当時66歳)をサバイバルナイフで3回刺し殺害した。【安高晋、岩佐淳士】

 ◆同じくらいの年なら理解されたかも--被告

 ◇主張認定されず--弁護側
 「被告の言い分が認定されなかった」。弁護側の伊達俊二弁護士らは記者会見で、残念そうな表情を浮かべた。

 伊達弁護士は判決直後に被告と接見した。6人の裁判員は被告よりすべて若かった。藤井被告は「裁判員が自分と同じくらい人生経験を積んだ人だったら、考えを分かってもらえたかもしれない」と話したという。

 ◇理解得られた--検察側
 判決後、東京地検の谷川恒太次席検事は東京・霞が関の庁舎で記者会見し、「新たな制度の下で工夫に努めた検察の主張、立証に裁判員のご理解が得られた。今回の経験を踏まえ、分かりやすく、迅速、的確な主張、立証に一層努めたい」とのコメントを発表した。

 ◇裁判員に感謝--裁判長
 秋葉康弘裁判長は判決後「裁判員・補充裁判員の方々には熱心に参加いただき、大変感謝しています。制度の目的にかなった充実した裁判であったと考えています」とのコメントを発表した。

●「ほっとした」「守秘義務、守る」 判決終え裁判員会見
      朝日 2009年8月6日21時27分
一部の裁判員経験者は記者会見を終えた後、報道各社の補足取材にも応じた=6日午後5時11分、東京・霞が関の司法記者クラブ、上田潤撮影
 任務を終えた裁判員は6日、東京地裁で記者会見に応じた。裁判員6人全員と補充裁判員1人が会見場に姿を見せ、感想を語った。

 7人は30~60歳代で、4人が女性。会社員や栄養士など職業は様々で、仕事を休んだり、子どもを保育園に預けたりして裁判に参加したという。7人は口々に「ほっとした」「やっと終わった」と話し、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 モニターや図面を活用した「目で見て分かる」ように工夫された審理は、全員が「よく理解できた」と評価した。評議では「自分の意見が言いやすかった」といい、守秘義務については全員が「守る」と答えた。

 裁判員2番だったピアノ教師の女性(51)は「いろんな立場で考えることができ、いい経験になった」と今後裁判員を務める人たちにエールを送った。一方で、被告の刑の重さを決める上での負担感について、裁判員1番だった会社員の女性(50)は「最後までこれでよかったのか分からない」と話すなど、重責を感じたという意見も出た。

 7人全員が氏名を明かさなかった。5人は撮影の取材にも応じた。(中井大助)

●16地裁で23件、日程決まる=性犯罪や少年事件も-起訴延べ350人・裁判員裁判
        時事 2009/08/06-22:42
 裁判員裁判の対象事件はこれまで追起訴を含めて延べ約350人が起訴されており、今後は16地裁で24件(6日時点)の審理日程が決まっている。
 8月はさいたま地裁で1件、9月は青森地裁をはじめ、11地裁で14件、10月は7地裁で9件が予定されている。

 2番目の裁判員裁判は今月10日~12日、さいたま地裁で開かれる。駐車場で男性の左胸などを包丁で刺したとして解体工の男(35)が殺人未遂罪に問われた事件で、借金をめぐるトラブルがあったとされる。

 起訴内容に争いはなく、10、11の両日で被害者の証人尋問や被告人質問を実施。結審後、裁判員と裁判官で評議し、判決は12日午後の見通し。地裁は63人の裁判員候補者に呼び出し状を発送している。

 9月2日~4日の青森地裁の裁判員裁判は対象が強盗強姦(ごうかん)事件で、初めて裁判員が性犯罪を審理する。同月8日からはさいたま地裁で、事件当時少年の外国人(20)の強盗致傷事件が審理される。

 日程が決まったのは起訴内容をおおむね認めている事件で、無罪を主張したり、死刑の適用が争点になったりする事件は公判前整理手続きに時間がかかり、裁判の開始は今冬以降になるとみられる。

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