毎日、1000件以上のアクセス、4000件以上の閲覧がある情報発信ブログ。花や有機農業・野菜作り、市民運動、行政訴訟など
てらまち・ねっと



 驚くことにも慣れてしまった岐阜県の裏金事件。
 代表監査委員までも、裏金持ち帰って「保管」とは!!

 8月31日、今朝の中日新聞は一面トップに持ってきたが、県内版には
 「代表監査委員を辞めた後は、普通預金口座に入れた。光熱費の引き落としや年金などと混在していたが、残高が78万円を下回ることはなかった。懐に入れるつもりは全くなかった。」

 その事実関係なら、日本語では、 「すでに、個人的に使ってしまった」という表現のはずだけど。

 また、昨日の読売新聞一面のスクープは、「岐阜県立学校でも裏金 30校で900万 一部は現在も保管」。「現在も保管」ということは、現在まで使ってきた、ということ。「(裏金を)使った人は(裏金を)作って入れておきなさい」という理屈は、普通にあり得ることではないか。

 1996年97年の代表監査委員といえば、住民監査請求の陳述で何度も「対面」していた人たち。
岐阜県の情報公開条例は1995年4月から施行だが、98年3月末までの文書は「県職員氏名」も「ホテルや宴会場の名称・所在・連絡先」などすべて墨塗り。
 しかも、98年4月以降も、「98年3月末までに作成・取得した文書」はすべて墨塗りで通した。たいていの文書は3年保存。つまり95年度の文書は99年度初めには廃棄。
 そんな材料をもとに住民監査請求していた時代。
 彼らは当分は逃げられると踏んでいたのだろう。

 昨日は、テレビのディレクターと記者が二人来て、資料を持って行った。私は、土日は出張でいないからと、月曜日に返してもらうことにした。

人気ブログランキングに参加中
ワン・クリック10点
↓ ↓
→→←←


● 岐阜県裏金 監査委と事務局で隠ぺい310万円
(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)

 8月31日 中日新聞 一面トップ
 岐阜県庁の裏金問題で、1996、97年度に在籍した当時の県代表監査委員(県職員OB)と監査委員事務局職員7人の計8人が、裏金の一部計310万円を分担して保管していたことが分かった。この元代表監査委員は自身の個人口座に78万円を保管。県の会計処理が適切かどうかチェックする立場にある監査委員が、自ら隠ぺい行為に加担していたことになる。
 裏金の保管は、96年度末に6人で計220万円、97年度末に5人で計90万円を分担。重複者がいるため実質は8人で、5人が口座で保管し、うち3人は出し入れ可能な個人名義の普通預金口座などに保管していた。「私的な流用はしていない」とし、今年7月末から8月初めにかけて県に返還したという。
 内部調査に当たった田中敏雄・現代表監査委員は、会見で「申し開きができない行為で、残念の一言に尽きる」と謝罪した。
 内部調査によると、同事務局では94年度以前から裏金づくりが行われ、94年度の裏金は繰り越し分約300万円と合わせ計400万円。裏金づくりは95年夏まで続き、93年度から3年間の裏金総額は少なくとも約509万円に上った。
 裏金づくりの手口は多くがカラ出張。95年夏ごろ、裏金の存在を知った当時の代表監査委員が裏金づくりをやめるよう指示した。その後、99年度までに約179万円が使われたり、8人が分割保管したりして残額がゼロになったとする。
 同事務局は、県全体の裏金づくりについても見過ごしており、予備監査を監査法人に委託するなどの再発防止を講じる。
 裏金を保管していた元代表監査委員(74)は、本紙取材に「裏金問題が発覚した時に返還するつもりだった。これまで返すきっかけがなく、判断が甘かった」と釈明した。


● 県監査委ら8人で分割管理 裏金計310万円、既に返還
 8月31日 中日新聞 県内版
 県監査委員事務局が30日公表した、同事務局内での実態調査の結果では、この7月に裏金問題が発覚するまで、8人の職員(退職者を含む)らで裏金を分割管理していたことが明らかになった。公金をチェックする立場の職員が自ら裏金を保管していたという事態に、同局は「残念の一言に尽きる。申し開きのたつことではない」と頭を下げた。(県裏金問題取材班)
 調査した年度は、調査チームと同じ94年度以降。発表によるとそれまでに300万円ほどの裏金があり、同年度中には新たに、カラ出張などで100万円程度の裏金をひねり出した。
 95年度への引き継ぎ額は300万円ほどのため、前年度に約100万円が使われた計算。夏ごろまでにさらに108、9万円ほどの裏金がつくられたが、裏金づくりそのものはこの年に止まった。96年度末には約328万円あった裏金のうち220万円を6人で分割して管理した。県職員組合への移し替えは「示唆されたこともなく、他が移したことすら知らなかった」との証言があったという。
 その後、繰り越された裏金約108万円は分轄して個人管理されたり、使われたりし、2001年度以降は引き継がれた裏金はなかった。裏金は香典、新聞代、職員の懇親会費用、監査委員に出す茶、コーヒー代などに充てられていたという。
 分割管理していた8人は代表監査委員1人と、事務局長、事務局次長ら事務局職員7人。保管方法は、3人が現金で金庫などに保管。5人は銀行や郵便局の定期、普通預金に預けていた。分割保管したことについて同局では「1人で保管するには額が多すぎるから、と聞いている」とした。
 8人が保管していた計310万円は、既に返還されている。同局は「誰からも何の提案もなく、仕方なく持っていたということだった。あくまでも管理していたという認識だった」としている。


◆県報告以外裏金なし 01-05年度、12機関を随時監査
 県の裏金問題について、地方自治法に基づく随時監査を実施した県監査委員事務局は30日、県の調査チームへ報告されたもの以外の裏金は存在しなかった-などとする結果を公表した。同事務局では(1)組合への裏金集約が行われた1998-2001年度の後、現在に至るまで裏金づくりが行われていないか(2)調査チームによる調査で明らかになったもの以外に裏金が保管されていないか-を調べた。
 総務部管財課、健康福祉部子ども家庭課、農政部農政課、出納事務局など本庁7機関と農業技術センター、多治見病院など5現地機関の合わせて12機関を抽出、01-05年度を対象に監査。旅費1151件、臨時雇用者に支払われる賃金183件について、書類を確認したり金庫内の確認や聞き取り調査をした。12機関とも裏金づくりは確認されず、調査チームへ報告されたもの以外に裏金はなかった。
 また、05年度を対象に裏金づくりの存在の有無などを重点項目にした定期監査は、本庁116機関のうち86機関で実施。旅費と賃金を重点的に検証したところ、旅費3900件、賃金167件で裏金づくりはなかった。 

◆「懐に入れる気持ちなかった」 分割管理の元委員・一問一答
 県監査委員事務局の裏金のうち78万円を持っていた元代表監査委員(74)は30日、本紙取材に「発覚した時に返還しようと思っていたが、返すきっかけがなかった」と振り返った。一問一答は次の通り。
 -返還でなく、保管を指示したのはなぜか。
 情報公開条例が施行され、岐阜でも発覚するだろうと思っていた。返さないといけないので保管するように言った。しばらくして「1人で保管するのは重荷なので、分担して保管したい」と言われ、やむを得ないと認めた。その後「代表も持ってください」と言われ、分割保管を了承した手前、やむなく受け取った。60万円と18万円の2回に分けて受け取ったが、18万円の金額の記憶があいまいだった。調査チームから金額を指摘され、言われればそうかなと思った。
 -本当に返すつもりだったか。
 代表監査委員を辞めた後は、普通預金口座に入れた。光熱費の引き落としや年金などと混在していたが、残高が78万円を下回ることはなかった。懐に入れるつもりは全くなかった。

● 監査委員事務局も裏金発覚  岐阜県、香典や飲食代にも  8月30日 中日(共同発)
 岐阜県庁の裏金問題で、県監査委員は30日、同事務局でも裏金づくりが行われ、一部を香典や飲食代に流用、残った裏金310万円を当時の監査委員や職員で分担して保有し続けていたと発表した。
 保有分は問題が発覚した今年7月以降に県の調査チームに返還。田中敏雄代表監査委員は「各機関の事務を点検して指導する立場にとって、あってはならない問題。残念に尽きる」としている。
 監査委員によると、1994年度当初には約300万円の裏金があった。さらに95年度前半までに計約210万円がカラ出張などで新たにつくられたが、存在を知った当時の代表監査委員が裏金づくりをやめるよう指示。以降の捻出(ねんしゅつ)はなくなった。
(共同) (2006年08月30日 20時17分)


● 岐阜県立学校でも裏金 30校で900万 一部は現在も保管
 9月30日 読売新聞
 岐阜県の裏金問題で、県立高校や養護学校約30校でも1994年度に総額約900万円の裏金が作られ、一部は現在も保管されていることが、29日わかった。教育現場での裏金作りが明るみに出たのは初めて。主に事務職員が教員の私印を借りて架空の出張旅費を捻出(ねんしゅつ)し、懇親会やパソコン購入費などに充てていた。同県内には当時、高校75校と養護学校10校の計85校あったが、裏金作りは3分の1以上の学校で行われていたことになる。
 関係者によると、高校や養護学校で作られた裏金約900万円の約8割は、カラ出張の旅費で工面されていた。会計の担当職員が、教員から私印を借りたり、無断使用したりして架空の出張命令書を作成、教員らに代わって現金を受け取るケースが多かったという。
 捻出した裏金は、校舎の修繕費やパソコンなど備品購入費、職員らの懇談会費、会議費に流用されるなど、事実上“裏の学校管理費”として使われていた。
 調査にあたった県教委職員の1人は、「パソコンなどは高価で、当時は予算の奪い合いだった。正規予算では購入できず、裏金を足して買った学校もあったのではないか」と指摘する。
 裏金の大半は事務責任者の名義で開設した銀行口座で管理され、一部は学校の事務室の金庫などに現金で保管されていた。県教委は、95年度以降も裏金作りが行われていた可能性があるとみて調べている。
 教育現場で裏金作りが行われていたことに対し、県教職員組合の竹中美喜夫委員長は「一部の職員が裏金作りにかかわっていたことが事実なら残念。しかし、現場の教員は一切かかわっていない。裏金作りを指示した人間に対し、憤りを感じる」と語った。
 一方、県教委は県PTA連合会などに事情を説明し、謝罪した。鬼頭善徳教育長は「生徒や保護者に申し訳ない。事実関係を明らかにし、再発防止に努めることで信頼回復を図りたい」と話した。(2006年8月30日 読売新聞)

人気ブログランキングに参加中
ワン・クリック10点
↓ ↓
→→←←




コメント ( 5 ) | Trackback ( )



« ◆読売 特報記... ◆石原産業社長... »
 
コメント
 
 
 
岐阜県の徹底追求を! (一人閑)
2006-08-31 10:46:28
 こんにちは、ごくろうさまです。

同じ時期、岐阜県監査請求をしてきた立場のものとして憤りを禁じえません。

 いやあ、まったくひどい。

 当時から監査委員には疑問を感じていました。昨日岐阜県当局のこのまま逃げ切りを予感し警鐘を鳴らした(トラックバックしてあります)のですが。

 間断なく正義を貫く報道各位姿勢には心強いものを覚えます。

 岐阜県知事の隠蔽工作を挫き、すべてが明るみに出

され、根本から県政が是正する必要があります。

 
 
 
Unknown (Yoshi)
2006-08-31 23:06:40
てらまちさん、お疲れさまです。

ニュースで見ましたが、

私も「またね」っていう感じで、あまり驚きませんでした。

想定外のことで忙しくて、秋野菜の種蒔きどころではないような感じですね。



秋野菜の種蒔きのことアドバイスありがとうございました。

先週はこちらもまだかなり暑かったので、先週の種蒔きはやめました。

今週に蒔きたいのですが、水道が通っていないので、

一雨降ってほしいです。



 
 
 
洗い出してほしい (●てらまち)
2006-09-01 04:04:09
★一人閑さん、おはようございます。



>同じ時期、岐阜県監査請求をしてきた立場のものとして憤りを禁じえません。



⇒住民監査請求して陳述するとき、冷ややかな眼で見られていましたね、彼らに。



> いやあ、まったくひどい。

 当時から監査委員には疑問を感じていました。昨日岐阜県当局のこのまま逃げ切りを予感し警鐘を鳴らした(トラックバックしてあります)のですが。



⇒はい。しっかりと指摘されましたね。



> 間断なく正義を貫く報道各位姿勢には心強いものを覚えます。



⇒私たちには調べることはできないから。



> 岐阜県知事の隠蔽工作を挫き、すべてが明るみに出され、根本から県政が是正する必要があります。



⇒この際だから、県が隠したいこと、いろんなこと、洗い出して欲しい。



★Yoshiさん、おはようございます。



>ニュースで見ましたが、

私も「またね」っていう感じで、あまり驚きませんでした。



⇒良くないことだけど、「慣れ」てしまいますね。



>想定外のことで忙しくて、秋野菜の種蒔きどころではないような感じですね。



⇒そうなんですよ。

 このブログも、カタイ話ばっかり(笑)



>秋野菜の種蒔きのことアドバイスありがとうございました。

先週はこちらもまだかなり暑かったので、先週の種蒔きはやめました。

今週に蒔きたいのですが、水道が通っていないので、

一雨降ってほしいです。



⇒そうでしたか。

 こちら、先ほどから音を立てて雨が降ってきたので、明るくなったら走って、ひとうねだけ、ポリをはずしてこようと思っています。

 そうしておけば、第一弾をいつでも播けるので。







 
 
 
Unknown (市民グループがんばれ!)
2006-09-01 13:29:03
市民グループさんのおかげではじめてこの県の実態を知りました。全くこの県の職員の心は腐り切っていますね。

県民として当然の公開請求に対して、数々の傲慢な態度、本当に頭にきます。

よく粘り強くがんばってくれました。感謝します。

我々県民のたよりは新聞のニュースです。

調査したことをどんどんニュースに流し、県の実態をこれからも教えてください。



代表さんには、ぜひ県の監査委員の中心となって、不正を追及していただきたい。



県職員を相手にすると疲れると思いますが、体に気をつけてこれからも頑張って下さい。
 
 
 
因果なこと (●てらまち)
2006-09-01 19:49:21
★市民グループがんばれ!

 との声援、ありがとうございます。



>市民グループさんのおかげではじめてこの県の実態を知りました。全くこの県の職員の心は腐り切っていますね。



⇒今回、そういわれても仕方ないですね。



>県民として当然の公開請求に対して、数々の傲慢な態度、本当に頭にきます。



⇒情報公開でのいろんな(墨塗り)文書のコピー代、云十万円では下らないです。



>よく粘り強くがんばってくれました。感謝します。我々県民のたよりは新聞のニュースです。

調査したことをどんどんニュースに流し、県の実態をこれからも教えてください。



⇒はい。



>代表さんには、ぜひ県の監査委員の中心となって、不正を追及していただきたい。



⇒そういうことはありえないでしょうね(笑) 

 議会同意と任命行為がありますから。



>県職員を相手にすると疲れると思いますが、体に気をつけてこれからも頑張って下さい。



⇒ありがとうございます。

 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。