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てらまち・ねっと



 昨日、高い脚立も使った、高所での野良仕事を一人でこなしたことをブログにした。 
 今日のブログは、それを可能にしてくれた「がんの放射線治療」が抜群に良く効いたという自分自身の経験から出発して、「放射線治療」の良さを広めようとする放射線関係の専門家の立場の意見を見ておく。

 実際に、自分自身は患者の当事者として、昨年から3つの大学病院(セカンドを入れれば4つ)の泌尿器科にかかってきた。しかし、どこの泌尿器科の医師からも、「痛みがあったら、積極的に放射線治療ができる」という親切な話はなかった。ネットにあるような抽象論はともかく。

 日本の標準療法では、前立腺がんは初期であれば「手術」とか「放射線」で根治療法(=基本的には、癌を治めることができる)とされ、100%近い効果といわれる。
  (実は、将来1割程度の人には再燃、再発があるという指摘がないわけではないけど・・・)

 しかし、私のように、癌の発見時にすでに実質的にステージ4、それも「超ハイリスク」という部類の患者の治療法は限られている。
 そもそも、癌は一般に、転移が骨が出ることが多いらしい。特に、前立腺がんや乳がんなどはその典型。

 骨転移していれば、俗にいえば、「骨の痛みの対策」がいずれは必要になることも当然。他に、癌の拡大による「神経などの圧迫」もある。
 このようなとき、「緩和治療」といって放射線での根治療法とは別次元の「放射線治療」が保険内でやってもらえる。
「放射線治療のおよそ3割は緩和治療」というデータもあるらしい。

 でも、前立腺がんで泌尿器科の専門にかかっていると、そんな話は聞こえてこない。痛みも含めて、薬で全身一気に治療薬での対応として処理するもの、という考えのようだ。
 ネットで見ると、「放射線科と密に連携」とか書かれているところもあるけれど、実態は???? ではないか、という感想が出てくる私。

 実際、私は、この前の冬から、肩、左肩が痛い・・・旨のことは主治医に話していた。「放射線治療」のことも求めたこともあった。
 ただ、私の勉強が足らず、「前立腺がんの治療は泌尿器科」という頭から抜け出ず、強く「保険適用でできる放射線治療があるはず」と主張したことはなかった。
 今の主治医となって初めて、「緩和療法があるからやってほしい」というと、すっと「大いに結構」とすぐに「放射線科の治療」に回してもらえた。

 10月に4グレイで5回照射。抜群の効果だった。
 途中、看護師に、「効果があると、癌細胞がなくったところの骨はスカスカとなるから、骨折などは気を付けて」との旨を言われた。
 私が「どれ位の期間?」と質問したら、答えに困った風だったけど「2か月位」との返事。その時期を示しがたい雰囲気から、私は余裕を見て、勝手に「4か月位は骨折には気を付けるべし」と、自身に言い聞かせた。

 ともかく、照射直後から良く効いた。痛みのあった左肩、今年の夏過ぎてからの「左の腰」や「左足」の不定期な痛みについて、放射線科医は初診の時にそこの癌を基にする痛みの放散痛ではないか指摘された。腫瘍マーカー PSAが高くなるのも骨転移からだろう、と画像で例示してくれた。
 いずれにしてもこれらの痛みは、全て消えた。

 看護師も、医師も、そんなにすぐには効かないと言いつつ、一か月後の診察では、私の申述に、「良く効いた」と驚き、喜んでくれた。
 医師は、もし痛みが残った場合のために残した4グレイの照射について、「もう、やらなくていいね。これで終わりにしましょう」との認定。

 照射時から、肩に関連する動作をリハビリがてら、いろいろと自分で行ってきた。
 照射から2か月近くたって今は、肩とそこに関連する筋肉系もほぼ、左右同じに近く動く。控えめに90%の放射線治療効果、としておく。
 それにして、たった5日間の照射で、癌がやっつけられたと患者が感じているのだから、すごいこと。

 放射線科医は、緩和療法だから「モグラたたき的に、あっちも、こっちもはダメですよ。でも、痛みがひどくなったらまた、どうぞ」的な基本線でウエルカムしてくれたので、気は楽。

 「ハイリスクの去勢抵抗性前立腺がんも泌尿器科、という固定概念は早く捨てたい」と思うのがこの頃。
 そんな放射線治療のことを確認しておく。
 (上記の関連ブログ) 
2021年11月16日ブログ ⇒ ◆驚くべき効果の放射線・緩和治療 たった5回の照射だったけど。/緩和放射線療法/薬を使っても、PSAが上がっていくという場合なら、放射線で治療という判断もあり得る
●-1 ・・・●-5 それで、昨日の診察での最大の収穫はなにかというと・・・(以下、略)・・・


 ということで、ハイリスク患者の私のブログだから、放射線治療 について、「根治」という面より「緩和もカバー」という部分について次にリンクし、一部を抜粋しておく。

●放射線治療の最前線  ~切らずに治すがん治療の特徴とは~/社会福祉法人 恩賜財団 済生会 2021.04.28
●放射線治療 効果が出るまで/「放射線治療 効果が出るまで」Google検索画面

●放射線治療はどのようなものですか?/岡山中央病院・放射線がん治療センター
●骨転移の放射線治療について/県立広島病院

●~もっと話そう前立腺がん転移のこと くらしを守る早期対応のすすめ~ | NPO法人キャンサーネットジャパン/前立腺がん セミナー in 宮崎
●がんによる痛みなどの症状を緩和。放射線治療による「緩和照射」とは?/あきらめないがん治療ネットワーク 再発転移がん治療情報-最先端がん治療・闘病サポート 2020年01月31日

 明日は、先月月例の泌尿器科の診察から「第2世代のホルモン療法薬」が再開している私の状況などをまとめたいと、今は思っている。
 なお、昨日12月5日の私のブログへのアクセスは「閲覧数1,543 訪問者数824」。

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●放射線治療の最前線  ~切らずに治すがん治療の特徴とは~
      社会福祉法人 恩賜財団 済生会 2021.04.28
◇がんの「根治」だけでなく「緩和」もカバー
がん治療の目的には、がんを完全に治すことを目指す「根治」と、
患者さんの痛みや苦痛症状をやわらげる「緩和」があり、
放射線治療はそのどちらもカバーします。

全国調査でも、放射線治療のおよそ3割は緩和治療です。
・・・(略)・・・

■急性期の有害事象 / 治療期間中から終わって6カ月までを「急性期」と呼びます。その時期には放射線のビームが通過した部分の皮膚や周囲の粘膜などに炎症が起こり、赤くなったり痛みが出たりすることがあります。こうした症状は治療期間の後半に現れます。一般に、急性期の有害事象は治療終了後数カ月で回復します。

■晩期の有害事象 / 治療終了後半年以降にまれに現れる放射線に起因する障害を「晩期」の有害事象と呼びます。晩期の有害事象はいったん起こると治りにくいです。このため、できるだけ発症しないような放射線治療を設計します。

●放射線治療 効果が出るまで
     「放射線治療 効果が出るまで」Google検索画面
放射線治療は即座にがん細胞を死滅させるわけではありません。
がん細胞が死滅し始めるまでには数日から数週間必要です。
さらに、放射線治療が終了した後もがん細胞は数週間から数カ月間かけて死滅してゆきます。
がんの種類によっては、治療終了後、治療効果がみられるまで1~2カ月かかるものもあります。


●放射線治療はどのようなものですか?
 岡山中央病院・放射線がん治療センター
Answer 放射線治療は、放射線をがん病巣に照射することによりがん細胞を死滅させる効果を狙います。
放射線を繰り返し照射すると、細胞に損傷を与え、がん細胞が受けた傷はどんどん悪化し、細胞を死に至らしめたり、細胞分裂する能力をなくし、細胞はやがて死滅します。
一方で健康な細胞は損傷を受けるものの、ある程度は自らを修復することができるため時間の経過とともに回復します。そのため放射線治療が行えるのです

★≪放射線治療の効果はいつ頃からでるでしょうか?≫
Answer 放射線治療は即座にがん細胞を死滅させるわけではありません。がん細胞が死滅し始めるまでには数日から数週間必要です。さらに、放射線治療が終了した後もがん細胞は数週間から数カ月間かけて死滅してゆきます。がんの種類によっては、治療終了後、治療効果がみられるまで1~2カ月かかるものもあります。

★≪同じ場所に二度の照射は可能ですか?≫
Answer 原則として行いません。正常組織には、組織ごとに放射線に耐えれる量が決まっており、最初の照射で正常組織の限界に近い量の治療が行われている場合が多いからです。

●骨転移の放射線治療について
         県立広島病院
骨はがんが転移を生じやすい臓器の一つで,多くのがんが進行すると骨転移を起こします。
骨転移は痛みを伴うことが多く,がんの痛みの最も大きな原因です。
また,転移を起こした骨はもろくなり骨折しやすくなります。背骨に転移した場合には脊髄を圧迫して神経麻痺を起こすこともあります。
骨転移は遠隔転移のひとつであり抗がん剤やホルモン療法などの全身療法が治療の中心になりますが,病巣を縮小させて早期に症状を改善する方法として放射線治療は最も有効な方法です。

外部照射について
(3)効果と副作用
約80%の患者さんで痛みの軽減が得られます。
完全に痛みが消失することもしばしばあります。
ただ,効果が出るまでには治療開始から2~4週間程度の時間を要します。
副作用は治療部位や範囲や治療方法によって異なりますが,放射線の骨への影響は少ないため通常は軽度で・・・

・写真
治療前(上腕骨に転移による破壊像)
治療後6ヶ月(破壊部位の骨の再生)
・・・・・・・・・

●~もっと話そう前立腺がん転移のこと くらしを守る早期対応のすすめ~ | NPO法人キャンサーネットジャパン
    前立腺がん セミナー in 宮崎
●前立腺がんにおける放射線治療
前立腺がんは骨転移が多い病気です。多くの患者さんは、初発のときに少なくとも骨シンチグラフィや単純X線写真(レントゲン写真)、病変が見つかった方は CT(コンピューター断層撮影)などによる検査を受けているのではないでしょうか。

前立腺の場合、転移に多いのが骨転移ですが、麻痺改善のための整形外科での緊急の手術を除き、基本は標準治療である薬物療法です。化学療法やホルモン療法、骨修飾薬療法などを行うほか、局所への放射線療法、また今積極的に行われているのが、放射性薬剤を体内に投与して体の中から治療するRI内用療法というのがあります。

放射線を外から照射する治療(外照射)については、治療導入が比較的容易で、比較的短期間で治療効果が得られる、治療コストが比較的安価であること、また、痛みのある箇所、症状が出そうな箇所だけを治療でき、反復治療に使いやすいという長所があります。
ただ、逆に広く治療することが難しく、また、痛みが強くじっとしていられない患者さんには使い難いといった点があります。

一方で、注射で治療する放射線治療(RI内用療法)は、・・・(略)・・・

放射線治療についてお話ししてきましたが、そもそも放射線治療とはどういうものかについても簡単におさらいしておきましょう。
放射線治療は、放射線によって腫瘍そのものを壊すものではありません。人間の体を構成している細胞核内にある遺伝子を壊すことで、がん細胞の世代交代をストップさせ、腫瘍細胞を減らすというのが放射線治療です。

放射線治療はがん治療としては、入口から出口まで全ての段階で使うことが可能です。
かつては緩和治療として行うことがほとんどでしたが、現在は根治を目指す治療において照射を行うことが主となっています。

緩和照射という考え方は患者さんの症状に対して迅速に効果を発現させることで、1日2日しか時間的猶予がないという緊急性のある照射を含みます。
また前立腺がんは予後が長いので、長期的な効果を期待し、症状が出てくるのを事前に防ぐ、あるいはすぐにでも症状が出そうだという時には出る前に症状を叩くという考え方で治療することもあります。

骨転移に対する緩和照射の目的は除痛、脊髄の障害による麻痺の改善・予防、骨折予防があります。大腿骨などの四肢骨を骨折すると日常生活が困難になり、寝たきりになるリスクがあり、それを事前に予防することが重要です。

放射線の照射方法ですが、根治目的の照射の場合は、37回、39回といった具合に分け、少量ずつ長期的に渡って前立腺に照射しますが、
骨転移では2週間で3グレイを10回といった具合にある程度多い量を短期間で治療する方法が標準的です。痛みを取るだけであれば8グレイを1回で当てるような使い方もあります。
また、より集中的に放射線を集めるために、体の周りを機械がぐるりと回りながら放射線を当てる治療を行うこともあります。

外照射による除痛効果については、鎮痛剤の量が減った、鎮痛剤の強さを落とすことができたという除痛効果は8割から9割の患者さんにみられますし、また全く痛みがなくなりましたという人も半分近くいらっしゃいます。骨転移の局所の痛みに対しての放射線治療はグローバルスタンダードとしてずっと使われているものです。

●がんによる痛みなどの症状を緩和。放射線治療による「緩和照射」とは?
     あきらめないがん治療ネットワーク 再発転移がん治療情報-最先端がん治療・闘病サポート 2020年01月31日
がんの三大治療の一つ、「放射線治療」。
放射線治療の治療目的は、大きく「がんを治すために行う“根治照射(根治的放射線治療)”」と
「痛みなどのがんによる症状を和らげるために行う“緩和照射(緩和的放射線治療)”」の二つがあります。

放射線治療は緩和治療としても用いられることから、「緩和ケアの段階=終末期に行う治療」といった印象を持たれている方も少なくありませんが、終末期に限らず様々な段階で治療が行われています。
その中で「緩和照射」は患者様のQOL(生活の質)向上に効果が期待できますが、一般の認知度はあまり高くないのが現状です。
ここでは、QOL向上に重要な「緩和照射」について詳しくご紹介します。

・・・(略)・・・
ポイントまとめ
緩和照射とは、苦痛を伴うさまざまな症状を緩和する目的で行われる放射線治療で、ほとんどのがんで保険診療による治療が行える
副作用の軽減や生活の質(QOL)を向上させ、治療を続けられるようにすることが、緩和照射の大きな役割
神経障害・骨転移の疼痛・出血・呼吸困難・飲み込み困難などの、日常生活やがん治療に影響する症状を緩和照射で軽減することができる。

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