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てらまち・ねっと



 5月12日の名大病院での診察日の主治医とのやり取りのことの後半を書くことを飛ばしたので、今日は続編を記録しておく。
 その日の腫瘍マーカーPSAは「572」。
 4月26日のPSA「815」からは、半月での「劇的な下降」。
 医師は、「ピークは過ぎて、下がり始めているようですね。」 との旨。
   (ここまでは、12日のブログに書いたので、今日はこの次を書く)

 その他、いろいろと話した。要点は次。

●-1 分子標的薬・リムパーザの「がん細胞への効き方」
 「今生きている『がん細胞』はそのままだろうけど、BRCA2遺伝子変異によって、新しい癌が増えていくことはできないですよね」との私の問いに、
 「がん細胞にも寿命があるから、いずれ減り(なくなり)ますね」との旨の医師の答え。

●-2 残る懸念材料
 医師は、続けて「治療によって、それまでとは違うがんができることがあるから、あとは、リムパーザが効かないがんがどれだけあるか、ですね」との趣旨。
 私「そこは、とりあえずは、PSAで見ていくしかないんですよね」
 医師「そうですね」

 この意味。
 他のがんのことは知らないけれど、前立腺がんは、次のように言われていると私は受け止めている。
 ① がんの治療を進めてくこと、治療(薬)などで「新しい癌になる」、つまり性質や遺伝子レベルで変化する場合がある、
 ② 癌が転移すると、転移先で新しい癌になることがある、つまりそれまでと性質や遺伝子レベルで変化する場合がある、
 といわれる、こと。
   (それらに触れた論文などの一部は、後掲しておく)

 だから、BRCA2遺伝子変異に因る癌はリムパーザで治療が進むとして、
 すでに過去の治療や経過において「リムパーザで対処できないタイプの癌」がもしあったら、あるいはそんな癌が多かったら困ったことだとは当初から考えていたので、このことに関する懸念を示された格好だ。

●-3 МRIの画像検査の依頼
 5月11日のブログで「МRIの画像検査も依頼しようと思っている」と書いた。
 私は、12日に「11月のМRIの画像検査は、骨転移だけだった。原発巣(の前立腺)のあたりも検査してほしい」と依頼。
 しかし、医師は、「寺町さんの治療の今の流れとして、それは必要ない。」と却下。

●-4 検査結果
 この間の画像検査の結果に関して、ディスプレイの画面の画像をスマホで撮らせてもらった。

 あとは、薬や他のことなので略す。

 なお、昨日5月13日の私のブログへのアクセスは「閲覧数4,256 訪問者数1,078」。

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●治療経過で刻々と変化する遺伝子プロファイル
※5月10日ブログ ◆がん細胞の修復妨げ死滅促進(読売)/がんへのリムパーザの作用機序(癌認定薬剤師)/がん細胞に対するリムパーザ(静岡市立清水病院)/BRCAほかDNA修復遺伝子が変異欠損,88%の奏効率(学会誌)

 ★泌尿器科系領域がんのゲノム医療/日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 2020 年 37 巻 2 号 p. 122-125 2020/09/02 永田 政義
 ・・・(略)・・・リムパーザ・オラパリブ BRCA1/2をはじめとするDNA修復遺伝子が変異欠損している例に限ると,88%の奏効率/泌尿器科系領域がんのゲノム医療/ 治療経過で刻々と変化する遺伝子プロファイルを継時的にモニタリング可能となるLiquid biopsyが有効である。その結果により最も有効な薬剤をすぐに選択できるようなゲノム医療が,様々ながん治療の現場で実現可能になることが期待される。


 ※遺伝子プロファイル ≪ある個人や特定の種類の組織における特定の遺伝子の発現と遺伝子変異に関する情報のこと。遺伝子プロファイルは、疾患の診断の参考情報として用いられたり、疾患の進行具合や、薬物療法や放射線療法などの治療に対する反応性を予測するのに活用される。≫ ®がん用語辞書  がん情報サイトがん情報サイト

● 市立貝塚病院
リムパーザは経口薬で、頻度の高い副作用は、吐き気、貧血、疲労などです。吐き気については、
ほとんどの場合、食事の工夫や吐き気止めのお薬で対処可能です。


正常な細胞では、傷ついたDNAを修復する重要な仕組みとして、BRCA蛋白とPARP蛋白と呼ばれる2つの蛋白が働くことで、DNAの傷は速やかに修復され、細胞は生き残ります。
遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)の患者さんでは、BRCA遺伝子に異常があるために、BRCA蛋白が正常に機能しません。
BRCA蛋白が働かないがん細胞では、PARP蛋白だけでDNAの傷を修復して生き残り増殖します。
リムパーザによりPARP蛋白の働きが阻害されると、DNAの傷を修復できなくなり、がん細胞は細胞死に至り、がん細胞の増殖を抑えることができます。

●遺伝性乳がん・卵巣がんを知る ~遺伝子から選択する薬オラパリブ~ 
      駒込病院 スタッフコラム 乳腺外科 2018.09.18
・・・(略)・・・BRCA1/2遺伝子
HBOCに関係する遺伝子にBRCA1/2遺伝子があります。これらの遺伝子に病気に関連した変化がみられるかどうかを調べることで、HBOCかどうか診断をすることができます。
 BRCA1遺伝子とBRCA2遺伝子はそれぞれ独立した遺伝子で、
だれもが持っています。

これらの遺伝子は、傷ついたDNAを修復する働きを持つBRCAタンパクを作ります。

HBOCの体質の方は生まれつき両親から受け継いだ2つの1つがうまく機能していないため、乳がん及び卵巣がんをはじめとする特定のがんに一般の方と比べて発症しやすい体質となります。

これらの遺伝子は男女の差はなく50%の確率で親から子どもへ引き継がれます。
BRCA1/2遺伝子に限らず、すべての遺伝子は両親から1本ずつ引き継がれます。

PARP阻害薬オラパリブの作用機序 -BRCA遺伝子との関係-
私たちの身体の設計図であるDNAは、様々な刺激によって傷つきます。
この傷ついたDNAを修復する働きを持つたんぱく質として、BRCAタンパクの他に、PARPタンパクが知られています。
オラパリブは、腫瘍細胞のDNA修復機構に着目し、損傷したDNAを修復するPARPというタンパクの働きを阻害することで、腫瘍細胞の増殖を抑制する抗がん剤です。オラパリブは、その作用機序から遺伝性乳がん卵巣がん症候群と診断された方の乳がんに対して効くとされており、2018年7月より日本でも特定の乳がん患者さんに対して認可されました。


● HBOCの体質を持つ方が、

がんを発症した場合、

そのがん細胞はBRCAタンパクの働いていないがん細胞となり、

PARPタンパクの働きのみでDNAを修するがん細胞
となります。



 ★ しかし、そのがん細胞がオラパリブによってPARPタンパクの働きを邪魔されると、

がん細胞のDNAは修復できなくなり、

がん細胞は細胞死
を起こします。

HBOCの体質の方でも、

がん細胞以外の細胞はもう一方のBRCAタンパクが機能しているため、

基本的に細胞死を起こしません。



こまごめコラム
アストラゼネカ株式会社(監修:大野真司):リムパーザ®を内服される患者様とご家族へ を参考に作成


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