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 東北地方で唯一の政令市の仙台市。その市議選が先日行われた。
 「自民に逆風 野党は着実に得票」ということなので、少し報道を見てみた。
 ユニークな新聞である河北新報から。

 ★《東日本大震災の被災地で実施される主要地方選の口火を切る仙台市議選》
 ★《岩手、宮城、福島の3県で秋まで続く大型地方選の皮切り》

 ★《安全保障関連法案への世論の強い反発が色濃く反映し、共産など野党が着実に得票した一方、自民は伸び悩んだ。同法案の国会審議や被災地での今後の地方選に影響を与えそうだ》
 ★《安全保障関連法案が争点に浮上し、選挙戦は与野党の代理戦争の様相も呈した。野党は批判的な世論を取り込もうと躍起になり、与党候補は防戦と争点ずらしに終始した。》
 ★《女性は候補17人中、過去最高の14人
が当選。女性議員の比率は初めて全体の4分の1を超えた》

 ★《支援組織を固めた現職と引退議員の地盤を引き継いだ新人が強さを発揮した。投票率が過去最低の3割台に低迷し、固定票を持たない無所属新人はほとんど出る幕がなかった。「討論の広場」と言われる議会に多様な意見や新しい視点の入り込む余地がなくなってきている》

 ★《市の共通課題と言える半面、どの候補の公約も代わり映えしないように映る。自分の選挙区の地域課題に具体的に踏み込む人もいるが、一部にとどまる。》

 国政の安保法案の影響が出でいると同時に、低迷していく選挙、そんな印象か。自治体の一つの姿か。
 ともかく、ブログには以下を記録した。

●<仙台市議選>論点多彩 訴え熱く/河北 2015年07月24日
●<仙台市議選>自民に逆風 野党は着実に得票/河北 8月03日
●仙台市議選:安保法案、自民に逆風 共産が初のトップ当選/毎日 8月03日
●<仙台市議選>野党4区でトップ当選/河北 8月03日
●「白票水増し」仙台市選管、市議選でもミス連発/読売 8月03日
●<仙台市議選>市政課題 議論乏しく/河北 8月03日
●<仙台市議選>What?公約無個性 何を問う/河北 7月30日

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●<仙台市議選>論点多彩 訴え熱く
        河北 2015年07月24日
 東日本大震災の被災地で実施される主要地方選の口火を切る仙台市議選が24日告示され、真夏の選挙戦が始まった。震災復興への評価はもとより、ベテラン議員の引退に伴う世代交代や安全保障関連法案をめぐる国政の影響も注目される。各候補者が初日からトップギアで駆けだした。

◎ポスト復興/被災者支援に一層力
 市の復興計画が最終年度を迎えた中、津波被災地の候補者は第一声で復興の加速に加え、「ポスト復興」の街の在り方も訴えた。
 宮城野区の現職女性は「この4年間、被災者の声を聞きに走り回った。仮設住宅で暮らしの不便さや大変さを相談され、国につないだ結果、改善が図られた」と実績を強調した。
 若林区の現職男性は「生活再建できていない人も大勢いる」と被災者支援に引き続き取り組む姿勢を示す一方、「東北の各市町村と力を合わせ、人口減少を食い止めるだけでなく共存共栄を目指したい」と市の将来像を描いた。

◎世代交代/現新の対決 熱帯びる
 元議長2人を含む5期以上の現職7人が引退し、新人と現職の対決もヒートアップしている。
 30代の新人男性は「選手交代、世代交代の時期だ。停滞した市議会を改革する原動力になる。復興後の仙台をつくるのはわれわれだ」と現職らに宣戦布告。30代の新人女性も若者や子育て世代を意識し、「新しい力、若い力、女性の力で元気な街づくりを目指す」と訴えた。
 ベテラン勢は防戦に必死だ。70代の現職男性は第一声で、ピンクの上着に白のズボンのいでたちで若々しさをアピール。「区のために頑張ると言いながら倒れるのが理想。有終の美を飾る覚悟だ」と豊富な議員経験への「最後の支持」を求めた。

◎安保法案/平和や憲法にも言及

 市議選は地域課題をめぐる訴えが中心だが、今回の選挙戦は国民の反対が根強い安保法案の国会審議と並行することもあり、安保法案に言及する候補者も目立った。
 新人男性は第一声で「衆院で強行採決された安保法案に、政治に関わろうとする身として断固反対する」と強調。「『今の政権、暴走しすぎなんじゃないか』という思いをぶつけることができる。国の在り方を考える大切な選挙だ」と呼び掛けた。
 現職女性も安保法案に触れ、「命を守ることが私の政治の原点。憲法9条を壊すような暴挙は絶対に許さない。平和を願う思いを届けてください」と声を張り上げた。

●<仙台市議選>自民に逆風 野党は着実に得票
        河北 2015年08月03日
仙台市議選は2日投票が行われ、即日開票の結果、新議員55人が決まった。投票率は35.83%で、過去最低だった2011年の前回(40.03%)を4.20ポイント下回り、初の30%台に落ち込んだ。当選者の政党別内訳は自民16人、民主9人、維新1人、公明9人、共産7人、社民5人、諸派1人、無所属7人。

 東日本大震災で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島の3県で秋まで続く大型地方選の皮切り。安全保障関連法案への世論の強い反発が色濃く反映し、共産など野党が着実に得票した一方、自民は伸び悩んだ。同法案の国会審議や被災地での今後の地方選に影響を与えそうだ。

 自民は国政での「1強多弱」を背景に、前回より4人多い18人の公認候補を擁立したが、現職と元議員の2人が落選。党勢低迷が続く民主は前回比3人減の9人に公認を絞り込み、全員当選につなげた。維新は初の議席を獲得した。
 公明は泉区で初めて2議席を獲得したのをはじめ、9人全員が当選。共産は5選挙区中、3区でトップ当選し、改選前の7議席を維持した。社民は1人減の5議席、旧みんなの党の流れをくむ諸派は1議席にとどまった。

 女性は候補17人中、過去最高の14人が当選。女性議員の比率は初めて全体の4分の1を超えた。
 昨年12月の衆院選開票時に起きた青葉区選管の票水増し問題を受け、市は今回の投開票事務を信頼回復への第一歩に位置付けた。問題の発端となった投票者数の集計ミスを防ぐため、開票開始を前回より30分遅らせて点検を強化するなどの改善策を徹底。大きな混乱はなかった。

 22日に2期目の任期を折り返す奥山恵美子市長を支持する勢力が引き続き過半数を占める見通し。ただ、改選直前の市議会6月定例会では票水増し問題に伴う市長の給与減額条例案に対し、自民系会派で賛否が割れた。2年後の市長選をにらんだ動きが活発化し、奥山氏の市政運営に影響する可能性がある。
 新議員の任期は28日から4年間。

●仙台市議選:安保法案、自民に逆風 共産が初のトップ当選
       毎日 2015年08月03日
仙台市議選(2日投開票、定数55)で自民党が最多の16議席を確保したものの2候補が落選し、共産党が大きく得票を伸ばしたことが永田町に波紋を広げている。安保関連法案の国会審議が影響しているとみられ、公明党からは「逆風になっている」との声が上がった。

 自民系候補は前回、全5選挙区でトップ当選したが、今回はゼロだった。投票率は前回(40.03%)を下回る35.83%だった。「平和安全法制で逆風になっていると認めざるを得ない」。公明党の井上義久幹事長は3日に首相官邸で開かれた政府・与党連絡会議でそう強調した。

 公明党は同市議選で前回より1議席増やしたが、低投票率もあり得票数は減らした。公明党幹部は「投票率が低迷しても共産党は得票数を増やしている。安保法制をきっかけに都市部の浮動票を共産党に奪われている」と分析した。別の同党幹部は「地方で苦労して選挙している中、政府が足を引っ張っている」といらだちを隠さなかった。

 一方、共産党は全5選挙区のうち3選挙区で同党候補がトップ当選を果たした。山下芳生書記局長は記者会見で「戦争法案に反対する候補が当選した。安倍政権は世論の批判の表れとして重く受け止めるべきだ」と強調した。

 同党候補のトップ当選は1989年の政令市移行後初めて。同党は全5区に前回選と同じ現職7人を擁立し全員が当選した。得票率は前回の10.9%から14.2%に伸ばした。

 民主党も前回選の7議席から2議席増やし、全員当選した。安住淳・衆院議員(宮城県連代表)は「安保法案に対する拒否感が民主と共産に流れたのでは」と指摘した。【横田愛、山内真弓】

●<仙台市議選>野党4区でトップ当選
        河北 2015年08月03日
 安全保障関連法案をめぐる「自民1強」の揺らぎが、一票の行方を翻弄(ほんろう)した。激しさを増す国会論戦と並行する形で、2日投開票を迎えた仙台市議選。共産が宮城野、若林、泉でトップ当選を飾るなど、5選挙区のうち4区で野党候補が首位を占めた一方、与党候補は逆風下で苦しい守りを強いられた。

 「廃案は市民の意思だ。有権者の良識に敬意を表したい」。若林選挙区で他候補を圧倒する得票を集め、再選を果たした共産現職の庄司あかりさん(30)は、荒町の事務所で支持者と握手し、喜びを爆発させた。
 陣営内には当初、法案反対の世論が得票に直結しないのではとの懸念もあった。告示後、息子が自衛隊員の父親から「応援する」と声を掛けられるなどし、日増しに追い風を実感した。

 共産党は市内の全5選挙区で「戦争法案ストップ」を前面に出す戦いを展開。公認候補はいずれも得票を増やし、躍進を遂げた。庄司さんは「憲法9条を生かした政治の実現につなげたい」と力を込めた。

 民主党も安保法案の審議動向をにらみながら、国政と連動した戦いを展開した。太白選挙区の現職岡本章子さん(50)は「集団的自衛権の行使で巻き込まれるのは民間人。断固反対する」などと重ねて強調し、トップで5選を飾った。
 党本部も選挙戦最終日に枝野幸男幹事長を投入するなど、分厚い態勢で支援。長町の事務所で祝福を受けた岡本さんは「被災地から命を大事にする政治をつくる」と決意を新たにした。

 防戦を余儀なくされた自民党の候補は伸び悩んだ。
 青葉選挙区で3選した現職跡部薫さん(50)は「厳しい戦いだった」と話し、北根の事務所で安堵(あんど)の表情をのぞかせた。
 前々回(2007年)、前回(11年)は無所属。初めて党公認を得て臨んだ。「国政との結び付きを重視したい」という思惑だったが、前回2位の得票を減らし、下位に後退した。

 他選挙区に党公認で立候補した同僚は、厳しい世論を警戒して自民色を封印するなど周囲には動揺もあった。跡部さんは「政党に波があるのは当然のこと」と話し、足元の課題解決に全力を挙げることを誓った。

●「白票水増し」仙台市選管、市議選でもミス連発
        読売 2015年08月03日
 2日に投開票された仙台市議選(定数55)で、市選挙管理委員会が一度確定した投票率を修正したり、誤った得票数を中間発表したりするミスがあった。

 同市では昨年12月の衆院選で、青葉区選管の職員が白票を水増しするなどの事件が起きたばかり。市選管は「検証し、改善を図りたい」としている。

 投票率の修正は、若林区の一部の投票所で投票者数を少なく集計するなどしていたために起きた。同区選管は当初、投票者数を3万7041人と発表したが、開票作業中にミスが判明し、11人増の3万7052人と訂正。これに伴い確定報として発表していた、市全体の投票率を35・82%から35・83%にした。

 泉区では、区選管が中間発表の際、5600票としていた候補の得票数を、1000票少ない4600票だったと訂正した。当落に影響はなかった。

●<仙台市議選>市政課題 議論乏しく
          河北 2015年08月03日
 【解説】仙台市議選は2日、投開票が行われ、新議席が決まった。選挙戦は支援組織を固めた現職と引退議員の地盤を引き継いだ新人が強さを発揮した。投票率が過去最低の3割台に低迷し、固定票を持たない無所属新人はほとんど出る幕がなかった。「討論の広場」と言われる議会に多様な意見や新しい視点の入り込む余地がなくなってきている。

◎低投票率 候補不足も深刻
 今回の立候補者は過去最少の66人。投票率は6回続けて過去最低を更新した。低投票率と議員のなり手不足は表と裏の関係にある。選挙戦でより鮮明に表れた負の連鎖の要因は、議会、政党と共に有権者にもあると指摘しておきたい。
 有権者にとって身近な関心を抱きにくい選挙だったのも確かだ。東日本大震災からの復興や12月開業の市地下鉄東西線を活用したまちづくりといった市政課題に対し、具体策に踏み込んだ議論は乏しかった。

 一方で、今国会最大の焦点となっている安全保障関連法案が争点に浮上し、選挙戦は与野党の代理戦争の様相も呈した。野党は批判的な世論を取り込もうと躍起になり、与党候補は防戦と争点ずらしに終始した。
 全ての国民に影響する政治案件だけに争点化は必然である半面、急ごしらえの主張が目立ち、語るべき地域課題が隅に追いやられた印象は拭えない。

 奥山恵美子市長は看板政策の市民協働を推進し、NPOや企業の事業提案を受け付けている。これに対し、議会は多様な民意を市政に反映させてきただろうか。改選後の議会には積極的な政策提言を期待する。
 低迷する議会改革の突破口として、新議員には議会基本条例の制定を求めたい。長年先送りしてきた懸案を今度こそ実現し、東北唯一の政令市議会が目指す方向性を明文化すべきだ。

 奥山市長は近く2期目を折り返し、2年後には市長選が控える。議会は権力者におもねらず、市民代表として対峙(たいじ)し、存在感を発揮してほしい。(報道部・関川洋平)

●<仙台市議選>What?公約無個性 何を問う
        河北 2015年07月30日
 教育・子育て。
 防災・安全安心。
 高齢化対策。

 東北大大学院情報科学研究科の河村和徳准教授によると、この三つが仙台市議選候補の公約の「三種の神器」だそうだ。
 公報に載る全候補の公約を分野別に整理したら、教育・子育てを取り上げる人が全体の87.9%、防災・安全安心が71.2%、高齢化対策が68.2%だった。

市の共通課題と言える半面、どの候補の公約も代わり映えしないように映る。自分の選挙区の地域課題に具体的に踏み込む人もいるが、一部にとどまる。

 争点らしい争点がないと言われる。地下鉄東西線は片が付いたし、震災も復興計画が最終年度に入った。
 安保関連法案の衆院通過後初の大型地方選挙で、与野党の大物が来て応援のマイクを握る。決まって同法案を持ち出し、印象的には国政課題が最大の争点に見える。これも地域課題の論争に乏しい裏返しだ。

 地方都市の駅前や郊外が無個性になるのに合わせるように、選挙公約から地域性が失われていく。
 <子育てに優しい仙台をつくります>
 別の県庁所在地に置き換えてみる。
 <子育てに優しい山形をつくります>
 恐ろしいほど違和感がない。

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