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てらまち・ねっと



 今日は、先ほど、三重県警が石原産業の家宅捜索に入ったと報道されています。
 それに今日は岐阜県知事の定例の記者会見の日。期待したい。
● 何がでるのか?
 私たちは、10月16日に「三県の住民」と三重県、石原産業の三者の懇談を行いました。
 その翌日から東海三県の行政は会社などに調査に入りました。しかし、重要なものは出てこなかったようです。
 一ヶ月近く経って、警察が動いても、何が残っているのだろう?
 告発を受けてからでも何日も経過。
 まるで保健所の飲食店への立ち入り検査と同じで、「いついつ調べに行くから整えておくように」というのと同じ。
 実際、フェロシルト製造に関しての三重県の石原産業への調査においては、立ち入りの日の前に不正混入ラインが「正常」に着け変えられていたために見抜けなかった、と報道されていたはず。
 関係書類の処分のための時間の十分な既に明らかになっていることの裏づけをとるのが精一杯ではないのか、これが巷(ちまた)の見方。

● 県警の家宅捜索
 三重県の告発を更けた同県警は8日、廃薬物処理法違反(委託基準違反)容疑で、同社本社と四日市工場(同県四日市市)の2カ所を捜査員100人規模で家宅捜索する方針。
 告発の対象は、フエロシルトの製造・販売に関与したとされる四日市工場の元副工場長と法人としての同社。強制捜査では、県の調査に対して任意提出を拒んでいた資料などを押収するほか、関係者の事情聴取も行い、不正製造の全容解明を進める。

● また、基準オーバー
 土岐市土岐津町で基準の20倍の六価クロム、3倍のフッ素が検出されたと岐阜県が発表。

● 撤去
 名古屋市名東区の農地で4日に発見された30から40トンについて石原産業は8日に撤去するという。

● フェロシルト対応 3県それぞれ
「愛知む・撤去優先」「三重・まず告発」「岐阜・両にらみ」(8日読売)

 これまで共同歩調をとってきた東海3県の対応が、石原産業(大阪市)の責任追及と早期撤去のどちらを優先するかで、分かれてきた。同社を刑事告発した三重県に対し、愛知県は7日、撤去命令を優先する方針を明らかにした。一方、岐阜県は両方をにらみながら準備を進めている。各県の事情で歩調が乱れてきた格好だが、埋め立て地周辺の住民は「まずは撤去を」と声をそろえる。

 30万トンが埋設されている愛知県の神田知事知事は7日、定例会見で「県民の健康にかかわることだ」と述べ、撤去命令を最優先する考えを示した。同社に対しは「大変憤慨している」としたものの、告発については「将来あり得るかもしれない。検討事項だ」と慎重な姿勢を見せた。
 同県は撤去命令に向け、埋設に関与した中間業者など4社に、入手先や転売先などを明らかにする報告書を11日までに提出するよう求めている。石原産業は来年9月までの全量撤去を表明しているが、廃棄物対策課は「それでは遅い。もっと早く撤去させるために命令を出す」と説明する。
 一方、5日に石原産業を廃棄物処理法違反容疑で告発した三重県。廃棄物対策室は「石原産業は調査に非協力的で、会社の責任追及のためには刑事告発が不可欠と判断した」としている。
 同社からの虚偽の届け出をうのみにして、リサイクル製品に認定していたことや、不正製造していた四日市工場を抱えていたこともあり、同県は責任追及を優先し、早期撤去については「撤去計画を前倒しさせることが現実に可能かという問題がある」としている。
 岐阜県は告発と撤去命令を両にらみで準備しており、不適正処理対策室は「近く告発する方向で検討しているが、どちらが先になるかまだ分からない」と話す。
同県内では約7万トンが確認され、県はこれまで撤去優先の姿勢を示してきたが、三重県の対応を受け、「県内でも刑事罰による企業責任の追及を求める声が高まっている」としている。
 各県の動きに対し、10万6000トンが埋められた三重県いなべ市藤原町鼎の自治会長は「責任の追及も大事だが、撤去が遅れればどんな影響が出るか分からない。撤去を優先してほしい」と話す。また、2万7000トンが埋設された岐阜県土岐市泉町定林寺の区長は「強制捜査で撤去作業が遅れるようなことがあっては困る」とクギを刺した。

● 愛知県知事の意向
 三重県も処分場確保 愛知県知事 告発には慎重(8日毎日)
 愛別県の神田知事は7日の定例会見で、撤去したフエロシルトの処分場の確保は、同社だけでなく、リサイクル製品に認定した三重県も努力すべきだとの考えを示した。また、三重県が廃棄物処理法違反容疑で同社などを三重県警に告発した点については、「(愛知県としての告発よりも)撤去が最も重要」とし、廃棄物処理法に基づく撤去命令を優先させるとした。
 フエロシルトをめぐる一連の問題に対し、神田知事は「たいへん憤慨している」と強く非難。今月4日に石灰産業や、フエロシルト購入業者、仲介業者らに、廃棄物処理法に基づき追加報告を求めたことを明らかにした。
 その上で「速やかに撤去し、地域住民が安心して生活できるようにするのが第一」と表明。「告発も重要と認識しているが、三重県が刑事告発しており、事実解明は進むだろう」と述べ、愛知県による告発は、岐阜県や環境省などと協議した上で判断するとの慎重姿勢を示した。

● 最終処分場のメド
 石原産業 20万トン 受け入れ要請 三重県の外郭団体処分場に(8日毎日)
 石原産業の4府県に埋め立てられたフエロシルトの撤去について、同社が三重県の外郭団体・県環境保全事業団の三田最終処分場(同県四日而市)に20万トンの受け入れを要請していることが7日分かった。
 フエロシルトは三重、愛知、岐単、京都の4府県計31カ所で使用されたことが確認されている。
 同社が三重県に提出した回収計画(約75万トン)によると、約17万5000トン分について民間の最終処分場4カ所を確保。残りの約57万トン余のうち、20万トンについて三田最終処分場に受け入れを打診した。同事業団は「地元の同意が得られれば、可能な範囲で受け入れを検討したい」としている。

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