すっかり春めいてきた今日この頃。そりゃもう3月もなかばですもんねえ。
春がやってくるのは嬉しいんだけど、今年に入ってカーモデルが全然作れてないってのが残念。
決してスランプってわけじゃないですけど、やはり完成品が増えないっていうのは寂しい。もう今までみたいにどんどん作れないんじゃないかって不安になってきます。
でもようやく、今年1台目の完成に漕ぎ着けました。
完成前のチマチマ作業、色々。
ワイパーは例によってフロント・ウインドーにモールドされていたので削り落として、エッチングのものを付けました。
スターターとかに付いているような簡単なエッチングですけど、ブレード部分を折り曲げてガラスに対して垂直に当たるようにしてやると、結構リアル。
アームの根元部分は金属パイプ。ウオッシャー・ノズルもモールドを削って後付けしてます。
ボンネットのキャッチ・ピンは、パーツを省略して済ませてます。台座と芯棒とリード線だけです。まあ43だとやり過ぎてもうるさくなるだけだし。
ビタローニのミラー、さすがに小さ過ぎて鏡面埋め込みする気力なかった…
メタルック貼って済ませてます。
アンテナの基部は、金属パイプを二本組み合わせてます。アンテナは伸ばしランナー。
今にして思えば、このリアフェンダー前方のエア・インテークこそ開口してメッシュ貼るなどのディティール・アップすれば効果絶大だったでしょうね…
エナメルのつや消し黒で塗っておきましたが、これで立体塗り絵作品決定になってしまった。
あちこち手を加えただけに、徹底し切れなかったのは悔やまれます。
フュエル・リッドも自作しようと思ってモールドを削りましたが、このレースの仕様ではどうゆう形なのか分からなくて、メタルの円盤状のものをつけてあるだけ。
もしディティールが分かったら直しましょう。
リア・ウインドーの窓枠には銀色のモールが付くようです。
細切りした銀デカールを貼ってます。コーナー部分は筆塗りです。
イタリア用のナンバープレートが付く筈なんですが、パーツもデカールもないので、無視してます。
エアダムのフォグランプ取り付け用と思われる金具をそれらしく…
資料写真ではほとんどフォグランプを装備してるので、外した時のディティールは箱絵を参考にしました。
しかし、エアダム自体が少し小さ過ぎるのが残念。もう少し上下幅があるのだ。
そんなわけで、なんだかんだとつまらない作業を積み重ねて結局大して良くもならなかったみたいで、一月に暫定完成した時点からむしろ悪くなったんじゃないかという気もしますが、自分ではそれなりに満足してます。
いやむしろ不思議なことに、今まで作った中でも満足度高いほうです。途中で挫折しそうになりながら、何とかここまで来れたっていうのが大きいかな?
やっぱり、手作り模型っていいですよねえ。
ミニチャンプスやエブロのミニカーもいいなと思っていた私ですが、最近ショップとかで美しい塗装が施されたこれらの製品を見ても、あまり良いなと思わなくなりました。何だか無機質で味気ないんだよね…
自分で作る模型と言うのはどうしても手作り感というか、うまく行かないところや苦労したところが散見される訳ですが、それがいいんじゃないかと思えてきました。
もちろん、美しい塗装・狂いのない組み立て・精密なディティールというのは目指すべき目標ではありますが、多少うまく行ってなくても頑張ったよというのが分かるだけで、その模型に注がれた愛情というものが伝わるじゃないですか。
人様が作った手作り品でもそうだし、自分で作ったものは尚更色々思い出したりして完成品見てても楽しい。
そんなわけで、私にとっては自分で作った完成品が一番大事な模型です。
(写真:エレール1/43 ルノー5ターボ ジロ・デ・イタリア79)