
先日、C4のドライビング・シートについて書いたところアドバイス頂きまして「モデルカーズ」に記事があったよ、とのことでバックナンバーを調べたところC4の特集を組んだ号があったので早速ネットにて注文。すぐに送られてきました!
今更ながら有難い資料ゲット!「なんだ、その号知らなかったのかよ~」なんて言われそうですけどね…
私が模型趣味に出戻った頃、この雑誌を道標に今の模型界を確かめたものでした。当時は実車写真も豊富で貴重な資料としても役立ちました。その後、チョロQやトミカ、ビンテージミニカーなどの記事が増え私の趣味と方向性が変わっていく気がして購読しなくなり、最近は本屋でチェックすることもなくなったので、こんな特集があったことも全然知らずにいました。
今まで資料にしてたのは後ろに開いてある「FERRARI F.1 TURBO」と言う写真集。イタリアで85年に刊行されたもので126Cから156/85までを網羅してあり184ページオールカラーと言う、涙ちょちょ切れの有難い写真集です。
実はC4を作ろうと思い立った最大の動機はこの写真集を入手した事だったりします。
あとは、タメオのキットに付いてたインストの資料写真。(左)
今回入手した「モデルカーズ」には残念ながら実車写真はありませんでしたが、前述の写真集は豊富な解説文が全てイタリア語でチンプンでしたので記事は大いに参考になりました。
ただ、写真に使われたヒロの完成品(1/20)は、この半年、写真集を穴が開くほど眺めていた私の目には残念ながら「まだまだだな~」と感じる煮詰め方ですな。
偉そうに言う訳じゃありませんが、やはり模型は資料には出来ないなと感じました。
もちろん、これはメーカー完成品ですから、実際のエンドユーザーに手を加える余地を与えてあるのでしょうけどね。そのへんの考証は、記事にはありませんでした。
考証にこだわる事は、時として無駄な事だと言われたりしますし自分でもそう思いますが、それでも実際はどうだったのかと思いを巡らしたり追求したりするのは、模型作りの大きな楽しみのひとつでもあると思います。
サスアームの取り付け方がどうとか、シートバックの形の秘密について調べようとする時、ただ模型を収集したり眺めたりするのとは違う深さでクルマという存在と関われると思うんですよね。
今回ひさびさに「モデルカーズ」を読んでみて、その他の記事も含め、やはり自分の方向性はこの雑誌から離れていったなと実感しました。
で、件のシートについてですが、「ウォーター・タンクを兼用…」という文章がありましたが、何の水を入れていたのかは未だに不明。
仰るとおり、自分で考証して、それを自分で形にする。とても奥が深く楽しいものだと、私も思っております。
レースごとの仕様違いまで考証を突き詰めるには相当正確な資料が必要ですし、昔のものだと限界もありますから諦めることも必要ですね。
でも限られた資料から推測したりヒントを見つけたり、そうゆうゲームもまた面白いです。
始めから「しょせん模型だからどうでもいいや」みたいな態度で取り組むのとは全然違いますよね。
ユーザーによって様々ですね。
>「しょせん模型だからどうでもいいや」
内心”そうありたい”とか思ってますww。特に出戻り後。
資料の写真の個体に近づけるよりも、自分のイメージとしての個体に
ディテールをデコレートするって感じが私の趣向なのかな?って
最近思いますな。
とても「どうでもいいや」って感じで作ってるとは思えませんがww
しょせん縮小模型ですから正確を極めるなんてのは無理なんですけどね、方向性として「なるべく正確に」というのが、実は一番簡単なんですよ。
で、行き詰ったら省略、デホルメ、デッチアゲと。
自由に作れなんて言われると、却って難しいだろうなあ。
ロードカーの場合はある程度自由度が広がりますね。