生徒から、太極拳のビデオを撮らせてほしいと言われ、教えたところまでなら良いですよとオッケーした。数日前、今度は「腕なしの太極拳を撮らせてほしい」と言われた(腕を使わない太極拳を見せたことがあったので、それを憶えていたのだろう)。私は、彼が基本練習に関心が向いていること嬉しく思った。腕なしの型をした後に、基本練習を幾つか足した。片手を胸、もう一方の手を丹田に当てて、上下の開合(からだを伸ばす・丸める)。両手を胸の左右に当てて、丹田の上下に合わせて、左右に開く。それに捻りを足したもの…。手があるとそれが目印になって開いたり閉じたりしていることが良く分かる。
教室で時々、私の掌の形が見えないと言われることがある(生徒たちは総じて「腕」に関心がある)。しかし手の形や腕よりも大事なことがある。たとえば開合。それは背中を見れば分かる。丹田が上がれば背中は丸くなり、下がれば伸びるからだ。ちなみに、私の教室では手の形は、従来のものから変えて練習することもある。たとえば拳で打つ動作を、掌でやってみる。そうすると全身のバランスが良くなり、気持ちよくできることがある。拳だと力み易いのだろう。
開合ができるようになったら、「立ち方」にも関心を持ってもらいたい。「立ち方」が良くなると、(良い意味で)力強さが減り、落ち着いた太極拳になる。
教室で時々、私の掌の形が見えないと言われることがある(生徒たちは総じて「腕」に関心がある)。しかし手の形や腕よりも大事なことがある。たとえば開合。それは背中を見れば分かる。丹田が上がれば背中は丸くなり、下がれば伸びるからだ。ちなみに、私の教室では手の形は、従来のものから変えて練習することもある。たとえば拳で打つ動作を、掌でやってみる。そうすると全身のバランスが良くなり、気持ちよくできることがある。拳だと力み易いのだろう。
開合ができるようになったら、「立ち方」にも関心を持ってもらいたい。「立ち方」が良くなると、(良い意味で)力強さが減り、落ち着いた太極拳になる。