気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

太極拳と頭の高さ

2011-10-25 17:07:49 | 太極拳

 前回に引き続き、太極拳の話。

 「套路(型)をするときに、頭の高さを一定に揃えた方が良い」と言う人がいるが、私はそうは思わない。丹田を上下させるときに、膝の屈伸を合わせて行なう(たとえば丹田を上げる時に膝を曲げ、下げる時に膝を伸ばす方向に動く)方が自然であり、当然頭の高さも変わる。無理に頭の高さを一定に揃えようとすれば、丹田の上下運動によって作り出された力が全身に伝わらず、不完全な太極拳になる。

 頭の高さを揃えようとする目的は何だろう。足の筋肉を鍛えるため?或いはその方が美しく観えると言うのだろうか?


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太極拳と腕

2011-10-19 17:20:01 | 太極拳

 太極拳が上手くできない理由のひとつは、「腕」への意識が強すぎることにある。型(套路)を腕の動きで憶えている人は、腕を使わなければ動作を想い出すことができない。私の教室では腕を使わない練習もする。両腕を垂らして、歩行だけで型をする。或いは片手を丹田に付け、もう一方の手を胸に付けて、練習する。そうすることで「腕」以外の場所への意識が育つ。

 「腕」には「自我」が入ると、私は常々思っている。「上手く型をやりたい」、「人に綺麗だと思われたい」、「良い成績を取りたい」などと思うだけで腕には力が入り、バランスを失った太極拳になる。腕に力が入るのは、感情的なことだけでは無い。例えば腕を前に出す動作の時に、「前」という意識だけしか持たなければ、前方向に力が偏ってしまう。そこで後方への意識、上下、左右の意識を同時に持つことで、力の方向は分散し、直線的な力から、立体的な全方向への力へと変わる。

 イメージに身体の動きを合わせるのは、例えば上下の意識であれば、丹田の上下運動に合わせる(当然胸も上下する)。左右の意識は股関節の開合に合わせる(当然胸や膝も開合する)。


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青唐辛子

2011-10-06 17:45:38 | 中国

 唐辛子は調味料として使われることが多いが、知人である中国人のZさんが作ってくれた「唐辛子炒め」は、青唐辛子そのものを味わう。その料理は、青唐辛子と豆腐を赤唐辛子で一緒に炒めたようなもので、白いはずの豆腐が真っ赤になり、それをヒィーヒィー言いながら食べた。圧倒的な辛さの中に、微かに美味いと思える味が隠れている。

 Zさんの故郷の湖南省の料理は、四川料理に負けず劣らず辛いのである。

 写真はうちで採れた赤いシシトウ。

Photo


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