野口晴哉氏のいう「念ずれば現ず」「唯心処現」という言葉は、思っていれば現実になるという意味です。しかしなぜそうなるのでしょうか。
「思う」とカラダが変わるからです。思った瞬間に、すでにそれに向かってカラダが動き出しているのです。たとえば、出かけるかどうか迷ってダラダラしているときに、「行こう」と決めた瞬間、カラダが出かける準備をします。歩くために必要な緊張をします。つまりもう行動し始めているのです。
思った瞬間にカラダが変わるということは、その実現にすでに近づいているということです。このように「思った」ことがキチンと反映するカラダを養うことが大事です。こういうカラダをもって、実現したいことを繰り返し深く思うこと。それが上の言葉なのです。
私はできるだけ「透明を観たい」と思っています。いつもというわけにはいきませんが、思う前に、考える前に、動く前に。その方が自分らしくいられると思うからです。
今年も拙文をお読みいただき、有り難うございました。