去年の台風で倒れた木。踏切のように私の足は停められる。その都度潜るか、跨ぐか考えるがそれもまた、楽しいことである。
根ごと地上に、晒されていたものだから、もうダメだと思っていた。
しかしこの春、横たわった木の幹から芽が出て、空へ向かって伸び始めた。
いのちはつながった。
ひらひらと空中を舞っていた黒い蝶が
次第に浮力を失い
私の足元に落ちてきた
開いた羽は 傷ついていた
暫らくして羽をたたみ 横になろうとした
最後の場所を そこに決めたように
私はうろたえ 蝶を枯葉に乗せて日陰に運び
水筒の水を与えた
寿命が ほんのわずかに伸びたとしても
黒い蝶が喜んだとは 思えない
むしろその場所を移動させられたことに
憤慨しているのではなかろうか
私が こころの準備ができていなかった
それだけのことである
街中のツツジは悲しい。角刈りにされ、ピンクに塗られ、花を数多く咲かすよう仕込まれ、すでに自分の色を失っている。
ヤマツツジは静寂の中、ひっそりと咲いていた。日に数人しか通らない山道の横で。
山中のツツジは、無限の空間を使い、上に右に左に前に、思いのままに伸びてゆく。一輪の花が、木々を後ろに従えて、より一層、力を示す。
(撮影は5月11日)
小さな花が一つだけ咲いていた。「コゴメウツギ」かな。
「ツクバネウツギ」かな。
放射線状に延びる葉
なんとも可愛らしい葉
黄昏時に、ヒヨドリが何を想う
雷雨があがったので、裏山を散歩した。
これは寄生植物だろうか?
この紫はスミレ?
木の花も可愛らしい。右の方では蜘蛛が虫を襲っていた。
うちに遊びに来たヒヨドリ。雨に濡れ、髪形も決まっている。
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