気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

荘子の立ち方

2017-12-31 08:33:56 | 「立つ」健康法
 荘子に次のような一文がある。
「其息深深 眞人之息以踵 衆人之息以喉」…その息が深々としているのは、真人(道を感得した人)は呼吸を踵でしているからだ。普通の人は呼吸を喉でしている。
 深い呼吸といえば、腹式呼吸だと思う人も多いだろう。ではなぜここでは「腹」ではなく「踵」なのか。
 それはキチンと立てばわかる。息をじっくりと感じてみれば、吸う息と吐く息では筋肉の様子が変わることに気がつく。全身が呼吸に合わせて動いているのがわかる。しかしそれはただ立っているだけではわからない。「意識」の在り方が関係しているのだ。
 荘子の唱える「斉物」は、万物を同じように観る思想である。地面や植物なども一緒(自分とつながっているの)だと考える。肉体だけを自分だと思うのと、周りも自分(と同じ)だと思うのとでは、立ち方が変わってくる。荘子のそういう万物斉同の「意識」が、からだを変え、踵での呼吸を実現させた。
 物語の中の荘子が、人に観えてきた。

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古本屋の本の中の言葉

2017-12-24 11:09:43 | 
 先日、吉祥寺の古本屋で見覚えのある作者の本を手に取った。文中に引用されていた詩人の話に興味を持った。ほかの本を見るために振り返ると真後ろに詩集の棚があり、ちょうどその詩人の本があった。開けて最初に眼についた処は、今の私が欲しがっている言葉だった。ほかのページを読んでみると意味がよく分からない。
 結局最初の本だけ買って、詩集は買わなかった。数日たって、どうも詩集の中の言葉が気になる。しかし私はその言葉を忘れただけでなく、詩集のタイトルも覚えていない。詩人の著作を調べてみても分からない。
 あまり気になるようなら、再びその古本屋に行くしかないだろう。もしそれがすでに売れていたら、片っ端から著作を読むことになるかも知れない。

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ホームページの中の私のページ

2017-12-17 09:58:15 | 「立つ」健康法
 「立っている」ときなどに、ふと思ったことなどをホームページの中に時々書くことにしました。文章は1行・2行など短いものが多くなります。できるだけまとめずに、断片的なままに現わしたいと思っています。まとめたり、良く書こうと思ってしまうと、真から離れてしまう気がするからです。
 内容は「立つ」ことを中心に「健康」や「生き方」について。読者は、ある程度興味を持ってくれている人だと想定し、既存のブログよりも専門性が強く、クセのある?ものになると思います。思考中のことも書いていくので、内容が誤ることや、前後の一貫性を欠くこともあるでしょう。しかしたとえ数年かかったとしても、1つの独自性・普遍性のあるものを打ち出すことができれば(たとえできなくても自分にとっては)意味があると思っています。
 私は野口整体を学び、健康観はそれに拠る処が大きく、老子や荘子、禅の影響も受けました。しかし、臨済がそうしたように、絶対の価値を何処にも置かないようにしたい。何かを掴んだとしても、そこに居坐らず、次に向かって動き続けたい。生きているということは「悟り」さえ次の瞬間には消してしまうほどたくましく、新鮮でなければならないと思うからです。書いたこと(文)を私自身が捨てていくように、皆さまもそうして頂ければ嬉しいです。

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アタマ使いすぎ→腰痛→「立つ」

2017-12-08 15:33:32 | 「立つ」健康法
 「気気の会」のホームページはなんとか良くなったようですが、パソコンの調子が思わしくないので、「初期化(購入した時の状態に戻す)」をしました。その後は各種設定をしたりソフトを入れたりと煩わしいことが多く、いまだにメールと無線ランが使えません。昨日は午前と午後、数時間もこれに費やし、夜に腰痛になりました。触れてみると「腰椎1番」が硬くなっている。アタマを使い過ぎただけでなく、思うようにいかない苛立ちが気を上げて、バランスを失ったのが原因です。立ったまま親指を「腰椎1番」の数センチ横(硬くなっている処)に当てて、30秒~1分くらい。その後に「キチント立つ」ことを15分程度。これで痛みは取れました。寝る前にも立ちました。朝起きて、少しだけ違和感がありましたが、すぐに減りました。今日は京王線「めじろ台」駅から「高尾」駅まで2駅歩きましたが、まったく問題ありませんでした。現在痛みは無く、違和感がほんの少し(5%くらい)あるだけです。
 私にとっての健康法は、きちんと「立つ」ことです。「立つ」ことで、からだをニュートラルな状態にして、感受性が十全にハタラク環境を作る。無理をすれば痛みや違和感という信号で知らせてくれる。そしてまた「立つ」ことは、歪みを整えることにもなる。

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ホームページの不調

2017-12-01 20:01:21 | 気気
 先ほどから「気気の会」のホームページが不調(原因不明)です。ご覧いただいた皆様には申し訳ございません。
 しばらく時間がかかると思いますが、どうぞご了承ください。

 コンピューターは肉体と違って放っておいても治らないから困ります。情も通じず、気も通らず、ただ正確な知識だけが互いを結ぶ言葉です。付き合っていてあまり面白い相手ではありません。たとえそれが人や犬の形をしていても本質は同じです。いくら学習能力があったとしても人の直感には及びません。もちろん、人もその直感を磨かなくてはならないことは言うまでもありませんが。

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