気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

「フーガの技法」の中にある「自然」

2018-02-24 10:11:00 | 音楽
 私にとってバッハの音楽は「鎮静」に誘うものである。「平均律クラヴィーア曲集」も「無伴奏チェロ組曲」も然り。その最たるものが「フーガの技法」である。シンプルな音の流れは、高まった感情を虚無の手前まで引き下げ、自我の意識を薄め、万物との融合を促す。そこに生じる静寂は「死」を想起させるが、不思議なことに恐ろしくはない。
 「生」と「死」は同体であり、それぞれ単体で存在することはできない。「フーガの技法」には「生」と共に「死」が描かれている。私はこの曲に自然のあるがままの姿を感じ、時々そこに帰りたくなってしまう。


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「SQUALL」の声

2017-06-18 13:02:42 | 音楽
 特に松田聖子のファンという訳ではないが、「瞳はダイアモンド」「SWEET MEMORIES」などの曲は、たまにギターで弾き語りする。中学の時に友人が、ファーストアルバムとセカンドアルバムのレコードをカセットテープに録音してくれたので、よく聴いた。テープがなくなってからは、CDを聴いた。デビュー曲の「裸足の季節」には、声量と力強さがあるが、私が松田聖子の「声」で一番気に入っているのは「風立ちぬ」でも「制服」でもなく、「SQUALL」の冒頭である。

「 I wish shining days いつも夢に見ていたのです  I wish shining eyes めぐり逢える 素敵な瞳」

 抑え気味に歌われ、キーにも余裕があるから「落ち着き」を感じる。感情を現わしたり、歌いあげるのも悪くはないが、比較的この場所は淡々と歌われているのがいい。


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最近の音楽活動2

2016-06-09 17:13:02 | 音楽
先週に引き続き、Gちゃんと私の演奏動画を紹介します。「やつらの足音のバラード(作詞:園山俊二 作曲:かまやつ ひろし)」

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最近の音楽活動

2016-06-05 09:02:09 | 音楽


最近、ギターの師匠であり友人のGちゃんとライヴを演っている(今まで部屋の中で弾き語りをするくらいだったものが、変わったものだ)。下手でも、合奏の楽しさを味わえるのは、Gちゃんに助けてもらっているからだ。
動画は本番前にスタジオで練習した時のもの。Gちゃんのスライドギターのソロが何ともカッコイイ!曲はローリング・ストーンズの「Love In Vain」。

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バッハの気

2016-05-27 19:27:14 | 音楽
 バッハ(J.S.Bach)の平均律クラヴィーア曲集第1巻から、好みの曲を抜粋して聴く。先ずは嬰ハ短調 (BWV849)の前奏曲とフーガ。続いて嬰ニ短調 (BWV853)の前奏曲とフーガ。そしてホ短調(BWV 855)から 前奏曲。ヘ短調 (BWV 857 )前奏曲とフーガ 。最後は嬰ヘ短調(BWV 859 )からフーガ 。
 バッハの作ったこれらの曲を聴くと気が下がる(落ち着く)。バッハ本人が落ち着いた人だったのか、或はバッハ自身が曲を作ることで落ち着いていったのか。私小説を書く人は、自身のどうしようもない思いを「書く」ことで、落ち着かせたということからしてみれば、バッハが音楽にそれを求めてもおかしくはない。
 音楽には「心地よさ」があればいいと言う人もいるだろう。しかしキチンとした心地よさを得るためには、落ち着いた身心の状態が無ければならない。バッハはそれを知る人だった。

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