気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

感情を抜く

2023-06-25 15:27:10 | 「立つ」健康法
 人は身の回りのものに、愛情や特別の感情を持つことがあります。たとえば家具や洋服、小物やペットなど。
 仮にすでに抱いている「愛情」や特別な感情を消していくと、どうなるでしょうか。愛情が薄まると「関心」になり、最終的には「淡々とした意識」になります。モノ(生物)を愛情をもって見ないということです。
 私は、この感情の入らない「淡々とした意識」を重視しています(感情が✖️で無感情が○ということではありません)。感情を通さないからこそ、できることがあります。健康法として「キチンと立つ」練習をするとき、自分と周りのモノがつながっているとイメージしますが、それらに対して極力感情が入らないようにします。もし感情を入れてしまったら、どうしてもそう思えないものに対して無理に感情を入れるような不自然な感じになってしまうからです。感情を抜いた「淡々とした意識」だからこそ、イメージがどんどん拡がるのです。
 日常生活は感情と共にあるものですが、身心を整えるときには、あえてこのように感情を使わないこともあるのです。

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整った身心の余韻

2023-06-18 06:58:07 | 「立つ」健康法

 「キチンと立つ」練習をした後、身心の整った状態はどのくらい保つのでしょうか。私は以前「日もちはしない」と話したことがあります。なぜなら練習が終わり、意識が変われば(日常に戻れば)、当然カラダも変わる(戻る)からです。しかし戻ると言っても、まるっきり戻ってしまうのではなく、意識もカラダもしばらくは余韻が残ります。この余韻の残り具合は人によって長短あります。とはいえ激しく意識が変わるようなことがあれば、一気に日常の身心に戻ります。

 一回毎の身心の変化は上述したような感じですが、長期に渡り練習を繰り返していくと、身心全体のレベルが向上していることに気がつきます。カラダを使うときには、腕や脚だけなど部分だけを動かすのではなく、全身を使えるようになるので、偏り疲労になりづらくなります。感情も落ち着いて来て、イライラしたり、不安が出てくる頻度が減少します。こうして身心は少しづつ理想(本来の自分)に近づいて行くのです。

 

 


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いつもと違う場所で「立つ」会

2023-06-14 16:53:15 | 「立つ」健康法

 「自分らしい」というのは、自分らしいカラダと自分らしい意識のことです。それは決して曖昧な基準ではなく、実際に「キチンと立つ」ことができると、「ああ今が一番自分らしい」と思えます。

 

 いつもは東京都国立市で「理想の立ち方を身につける会」を開催していますが、今回は「ストレス対処法研究所」と共催で東京都杉並区で開くことになりました。関心のある方はどうぞご参加ください。初めての方でもできるように、丁寧に指導します。

 

 

ストレス対処法研究所共催

   立つ会    

~理想の立ち方を学ぶ健康ワーク~

日 程   630日(金) 

時 間   1315分~1445分 

会 場  杉並区 阿佐ヶ谷区民センター2階 軽運動室

              ⇒JR中央・総武線 阿佐ヶ谷駅北口から徒歩5

講 師・・・白石 真基 (気気の会 主宰 )

参加費・・・1000円   

申し込み・お問い合わせ 

 開催日の2日前までに、メールでご連絡いただければ、詳しいご案内ができます。

     連絡先⇒4rakko⭐︎gmail.com  ⭐︎のところを@に変えてください

 


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新しい教室で

2023-06-02 16:38:46 | 「立つ」健康法

 先月新しく開講した太極拳の教室で、質問を受けました。「こういうタイプの人は上手くならないというのはありますか?」と。こういう質問を受けたことがなかったので、咄嗟に考え、そして「先入観や思い込みのある人」と答えました。

 太極拳とはこういうものだというのは、本やネットで調べれば分かります。上達するための練習方法も分かります。それに従えばある程度上手くなるかも知れません。太極拳の形(外から見える姿勢・動作)だけを身につけたい人はそれでもいいでしょう。

 健康法において大事なことは、身心のバランスを整えることです。カラダの中でのバランス(重心や筋肉の緊張・弛緩のバランス)と意識の状態を整えることです。カラダのバランスを整えるためには、カラダだけを単独で調整するのではなく、同時に意識も整える必要があります。太極拳が動作だからといって、意識が関係ないわけではありません。意識の関係しない姿勢や動作はないのです。たとえば「立つ」という姿勢も、意識によって上手く立てたり立てなかったりするのです。

 私がこういう太極拳以前のところを重視するのは、そこをキチンとしない限り、太極拳の上達はありえないと考えているからです。「先入観や思い込み」によって、太極拳を「形(動作)」だと思い込んでしまえば、それ以上のところへは意識が向かず、進歩が止まります。惜しいことです。

 「意識を整える」とは、聞きなれない言葉だと思いますが、意識をニュートラル(偏りのない状態)にするということです。完全にニュートラルにすることは不可能ですが、なるべく「先入観や思い込みのない」状態を作ることが健康に近づくことだと思います。具体的な方法としては、イメージとカラダの感覚を使って、モノ「限定しない」ということをします。「自分」を「自分」と限定せず、「あなた」を「あなた」と限定しない。それは自分(あなた)を自分(あなた)として「切り出す」ことができないということになります。どこから切り出せないのか?ある一つの場所からです(荘子はその場所を渾沌と呼びます)。切り出す(分ける)ことができなければ、つながっています。「自分」と「あなた」がつながります。ヒトだけでなく、モノもつながります。壁や天井も自分とつながります。こうしてイメージを続けていくと、意識が日常(普段)のものから変わってきます。その変わった意識によって、また身体が変わります。

 常識的な意識のままではできないことが、「先入観や思い込み」を外せば、今すぐにでも、できるのです。軽くて気持ちのよい身心になります。

 


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