「自分の食べたいものを食べるのが健康に良い」という考え方があるが、そうだろうか。カラダは自分にとって必要なものを知っているからそれに従えば良いということである。ビタミンが不足していれば野菜を欲しがり、たんぱく質が不足していれば肉や魚を欲するということだ。
カラダの感覚を主にして生きるのは良いが、その前に正常な(正常に近い)感覚を身に付けることが大事である。ストレスや不安が多ければ、基準であるべき感覚が乱れるから、それに従えば過食になることもある。
社会生活の中では、いつでも自分のペースでは生きられない。決められた労働時間の中では、感覚云々などとは言ってはいられない。こういう生活の中で、自分らしさを保つことは難しく、感覚とカラダの要求が一致するということは、理想かもしれない。しかしそういう方向を目指していきたい。気気をすれば重心が下がり、気分も落ち着いて、正常に近くなる。