気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

丹田を重宝しない

2017-07-29 08:14:13 | 「立つ」健康法
 足だけで太極拳をすることはできる。腕を下に垂らしたまま、足で型をこなしていく。生徒に足だけでやってもらうと、「バランスが上手くとれない」、「動作を思いだせない」などと言われる。バランスが崩れるのは、腕に力が入りすぎていて、丹田・腰・胸などをキチンと使えていないないからである。足だけでやっているように見えても、全身を使っているのだ。
 腕の付け根は肩ではなく肩甲骨だという考え方があるが、力の源から観れば丹田だと言ってもいい。太極拳の「開合」の練習をしていると、丹田→胸→肩→二の腕→肘→手首 と力が伝わっていくのが分かる。
 だからと言って丹田だけを特別視しない方がよい。丹田を意識すればするほど、力が入り、結果として全身のバランスは失われてしまう。普段バランスの乱れている人は、整体などで腰と丹田に力が入ると力強く感じるものだ。それを拠りどころにしたい気持にもなる。しかしそれは最終地点ではない。「キチンと立つ」ことをしていると、一時丹田の充実を感じるが、次第にそれは目立たなくなる。それでいて身心の安定感は自然体に近づいていく。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

筋肉痛・だるい時にキチンと「立つ」

2017-07-22 08:56:25 | 「立つ」健康法
 昨日は朝から筋肉痛でだるかった。一昨日、今季初の鮎釣で、長時間竿を構えていたことと、オトリ鮎を買ってから現場まで結構歩いたからである。下手な釣り人だから、鮎や仕掛けを取り替える手際も悪いし、余分な力が入っていたのだろう。
 そこで「キチンと立つ」ことをしてみると、だるさが取れて楽になって来た。しかし階段を下りたり坐ると以前ほどではないが、また筋肉痛やだるさが出る。今度は「キチンと立った」後、その「立って」いるイメージのまま歩いたり、階段を下りたりしてみると、先の筋肉痛がかなり減った。
 今朝は昨日と比べて、筋肉痛は四分の一程度になり、だるさはなくなった。

 釣りの当日、降車駅で会社員風の男性に声を掛けられ、「下流よりも上流の方が釣れると思います」とアドバイスを頂いた。お陰で7匹釣れたのだが、下流でやった人に訊いてみたら全く釣れなかったと。釣りは川に行く前にすでに始まっていた。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

動作を考えない

2017-07-16 09:23:54 | 太極拳
 太極拳をするときに動作を考えてしまうのは、詩を読むときに言語の表層の意味にとらわれてしまうことと同じである。どちらも大事なところにたどりつかない。からだを忘れると上手く「立てる」ように、太極拳は動作を考えないと上手くできる。
 ではなぜ考えるとうまくできないのか。考えることは特定の場処(筋肉)を緊張させて、バランスを失うからである。
 では考えない方がいいのか。
 そうではない。物事を相対的ではなく、一つのものとして考えるようにすればいい。たとえば、教室で太極拳をするときには、目に観える物をすべて意識していく。壁・床・黒板・窓・コンセント・避難路のマーク・・・目には見えないが空気も意識する。そうすると、バランスの良い立ち方になり、太極拳も良くなる。
 この意識(イメージ)が一番ではない。本人のレベルが上れば、今までのイメージは効果が薄くなってくるから、新しいイメージをした方が良い。その切り替えのタイミングは自分で分かる。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

刺激を受ける人

2017-07-08 11:11:58 | 「立つ」健康法
 昨晩は東京駅近くの居酒屋で、友人と一年ぶりに飲んだ(七夕とは特に関係はないが)。北京に最初に留学した時からの付き合いだから、もう27年にもなる。
 彼はからだのことを本当に良く研究している人で、会えばいつも私は大きな刺激を受け、大事なことを学ぶ。彼の技術は、自分のからだを通して得たものだから、独創的で説得力がある(紀伊国屋の武術コーナーを探しても、彼と同じ発想のものはない)。私が最近考えていることについても、真剣に意見をくれる。全てが一致するわけではないが、およそ考え方が似ているので、理解し合えるのだ。
 「からだをキチンと使うことができれば、そのまま健康法になる」という彼の言葉を、私は「キチンと立つことができれば~」と言い替えて使わせてもらっている。
 遅れて参加したもう一人は、自分で会社を立ち上げて10年になるという。私とは仕事も性格も全くタイプが違うが、こうして楽しく飲めるのは北京で一緒に寮生活をした仲間だからかも知れない。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人は似ている

2017-07-02 08:12:01 | 「立つ」健康法
 人はそれぞれ性格やからだが違うのは当然である。日常生活では、各々別な考えを持ち、自分の癖を出した仕草や「立ち方」をしている。それが「キチンと立つ」練習をしていると、「立ち方」が似て来るのだ。余分な力が抜けて、バランスが整い、人が本来持つ共通した姿(形)になる。
 動物をはじめ自然のものは何でも、同種のものはよく似ている。カマキリもロバもヒマワリも。人が似ていないのは、癖によってバランスが崩れているからだ。癖が、物事の観方・考え方に起因するということは、意識を変えることで癖が取れることから分かる。こうして癖を取ってしまえば、よく似ていることに気がつく。
 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする