気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

ヤマブキを観て涙が出るとき

2012-04-25 16:14:03 | 風景・自然

 山で会ったその人は、「ヤマブキ」を観に来たと言う。「ヤマブキ」を観ると涙が出ると言う。

 果たしてそういうものなのか、確かめにやって来た。

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 涙は出ない(どうも私には花を観て涙を流すなどという繊細な感情が無いようだ)。     

 ヤマブキの花は鮮黄色をして、明るい斜面に群生し、遠くからでも良く眼に入る。

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 小学一年生のランドセルのカバーのように、無邪気がゆれている。老木の云う事など聞かずに、いつまでも道草を喰っていればいい。

 山の中の暗い所でも、小さなランドセルは揺れていた。大人にならなくても生きてはいける。

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 もし私がヤマブキを観て涙が出るとしたら、それはきっと、子供の時のココロを失ったと思ったときだろう。


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アケビを横目で見ながら暮らす

2012-04-19 16:30:16 | 風景・自然

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 五葉アケビの淡紫色が咲いた。例年より遅かったが、花の数は倍以上である。開花する前はこのような球状をしている。大きくて色の濃い方が雌花。

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 ミツバアケビの花は紫が濃い。品格では五葉アケビに劣るが生命力では負けない。

 どちらも「秋」には甘い実をつけてくれるだろう。

 「秋」までに、私は何回釣りに行くだろうか。太極拳を何回打つだろうか。何回ギターを弾き 語るだろうか。ウイスキーを何本呑むだろうか。

 私が遊んでいる間に、アケビはただ実をつけるためだけに生きている。


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山椿

2012-04-13 10:26:13 | 風景・自然

9(写真をクリックすると大きくなります)

 山椿は、数少ない花を、高いところに咲かす。

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 蕾は固く引き締まり、意志の強さを裡に隠す。

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 開花は剛から柔への変化。その途中で落下しなければならなかった運命

 

 「鮮血」のような「いのち」の色

 私の裡にもこのような「鮮血」があり、純粋を残しているのだろうか

 迷いの無い「赤」を観て、突風のせいではなく、自ら落ちたような気がした


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ポピー 光れ

2012-04-06 10:24:05 | 

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 ポピーは光る

 陽光や照明に照らされなくても 自ら光る

 明るいときには 和紙の便箋の如くおとなしく気取り

 暗くなれば ドレスに変わる

 平和な日常より 生きる鼓動を感じられる夜に

 ほんの一瞬 花であることを忘れ 自ら光る 

 過ぎれば 花は平らに 茎は脱力し

 そのまま 天とつながり 無私になる 


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