医者は、患者自身の治癒力などは重視しないが、野口整体では、患者の「力」を観る。人には治癒力があり、その力が発揮できているのかを観る。もしそのような力が発揮できていないようならば、少し働きかける。その働きかけは少なければ少ないほど良い。もし、(自分で治る)力があれば、何もしない。自身の力で治るのが一番良いからだ。この「何もしない」ということを、医者はできない。治療することが仕事なのだから、それはできないのである。整体などで商売している人も難しいだろう。何もしなければお金は貰えないからだ。
医者や整体師、そして患者自身が「治療ありき」ではなく「何もしない」という選択肢を持ったら良いと思っている。「病気・痛み」即「治療・薬」ではなく、取りあえず、放っぱらかしにしてみる。何もしなくても良くなって行くことに気がつくだろう。「何もしない」からこそ良くなっていくのである。「何もしない」ことは、治癒力を最大限に活かすことになるからだ。もちろん全ての病気を放っぱらかしにすれば良いと言っているのではない。出来る範囲で少しづつ試してみたらどうかということである。風邪などは、薬を飲まなければ、初めは長くかかるかも知れないが、続けていくうちに次第に身体が磨かれて(敏感になり)、短い時間で抜けて、身心が整う快感も感じられるようになる。
自分のからだは自分で整える。その方法を日々考えている。来年もそういう一年になりそうだ。
来週から沖縄に遊びに行ってきます。友人と再会するのが一番の楽しみです。気の澄んだ御嶽やグスクも訪ねます。それから釣りも少しは。
それではまた、来年に!